Thursday, December 25, 2008

今日の一言@東京: Merry Christmas and a Happy New Year!



今週から年始4日まで東京の実家にやってきました。コンピュータもインターネットも知らず、19世紀のような生活をしている両親のところだと、不便を通り越して、なんだか昔の幼少期に戻ったような気分です。

しかし、東京はどこもきれいですね。一昨日は六本木にイルミネーションを見に行きました。祭日だったのですごい人、人、人。Roppongi MidtownとHillsのあたり、六本木もずいぶん変わりました。ニューヨークから里帰りの友人と一緒に、おのぼりさんのようにキョロキョロしながら歩いてしまいました。

久しぶりの東京、外人化した私と友人の気づいたこと。
1) 茶髪が減った。
2) 井之頭線の窓のUVカット、中央線の「抗菌つり革」、きめ細かいところまで、さすが。
3) 若い男のヘアカット、上に横にピンピン逆立っているね。
4) やはり信号待ちの人、車が来なくてもちゃんと青まで待っている、偉い!
5) Wi-Fi、無線LANが都内になくてPCのインターネット接続の場所がなくて困る。

Yahoo Bとか登録してマクドナルトで、という手があるそうですが、私はもっぱらインターネットカフェにメモリースティックを持って詰める、という生活。インターネットカフェのおトイレには、カフェで夜を明かす人向けに「生活を取り戻そう」というお手伝いをしているNPOの呼びかけのポスターが。夜10時すぎると、インターネットカフェの座席フラットシートに寝泊り客がいらっしゃるのも目撃しました。身近でこうゆうことが起こっていることに、本当に衝撃です。

ネットと隔絶したような東京生活をしているので、来年初頭までしばらくSNSにもご無沙汰してしまいます。

皆様、本年は大変お世話になりました。また来年もどうぞよろしく!

Thursday, December 18, 2008

今日の一言@深セン: I wonder if Mao would have approved of entrepreneurial family business.




深センに来てから、「毛家飯店」というフランチャイズのレストランに数回行きました。ファミリーレストランのノリですが、湖南料理の典型的なメニューが美味しいのです。フランチャイズですから行くお店によって当たり外れがあり、深センには5軒ほどありますが、3軒行ったうち2軒は合格、1軒は落第と私は判断しました。

昨晩食事をした羅湖にある毛家飯店では、「毛家紅焼肉」(写真左)を久しぶりに注文。ばら肉をこってりと煮込んだもので、獅子唐が回りに盛り合され、お肉の下には唐辛子入りの野菜漬物の煮込みが添えてあり、そうしたピリピリした付け合せで脂肪分を中和させていただきます。
さらに、スペアリブ煮込みともち米蒸し(中央)、茄子とサヤインゲンの炒めもの(右)を頼み、二人で全部食べるのは量が多かったのですが、ほぼ全部平らげました。

「毛家飯店」はもともと、毛沢東の遠縁の女性が毛沢東実家の近所に80年代に開店したそうです。90年代半ばから毛家の商標を登記、会社組織にしてフランチャイズで中国各地に進出。なかなか商売やり手の親類がいたものです。

イギリスのテレグラフ紙の記者がこの女性をインタビューし、「毛沢東が生きていたら貴方の起業家精神を容認したと思いますか」と質問したところ、なんと無礼な質問だとショックを受け、次のように答えたそうです。

"Mao tells us that every situation is a state of change," she said. "The future of socialism is bright and great, and I am running a great restaurant."

実は私もこのレストランを知ったから、ずっとこの質問が頭から離れずにいました。毛沢東を商品化しているビジネスといえましょう。Socialismは変化に臨機応変に対応、ほんとかいな。
文革で投獄されたり、意味なく殺された人に聞かせてあげたい台詞ではありませんか。

ご参考: テレグラフ紙の記事(毛家飯店について記事末尾4段落です)
http://blogs.telegraph.co.uk/richard_spencer/blog/..

Monday, December 15, 2008

今日の一言@深セン: Chinese pianist and violist rock the Shenzhen Music Hall.




土曜日は深セン音楽庁(Shenzhen Music Hall)にてクラシックコンサートを楽しみました。同コンサートホールはThe Chinese Prideというコンサート・シリーズを組んでおり、今年は数回にわたって世界で活躍する中国人の音楽家を招いています。土曜日は、中国人バイオリニスト Li Chuanyun(李博韻)とピアニストSong Siheng(宋思衡)の二人でした。

まず宋氏によるピアノ独奏3曲。
莫扎特 の第十号鋼琴奏鳴曲 作品号K330 と土耳其進行曲(Volodos改编)、そして格什温の藍色狂想曲。

漢字だけでなく、英語パンフレットがあったので助かりました。
モーツアルトのピアノソナタ、トルコ行進曲、そしてガーシュインのラプソディーインブルーです。Volodosアレンジによるトルコ行進曲は今回初めて聴きました。どの作品も非常に繊細に美しく奏でており、感動しました。

その後、李氏と宋氏が一緒に演奏。李氏は、そのぽっちゃりして小柄な容姿からは連想できないダイナミックでパワフルな奏者。ブラームスのバイオリン・ソナタ、ラベルのTziganeなど数曲で、中国バイオリニストで作曲家の李自立氏による作品もありました。
若手のふたりの息がぴったりあって、それはそれは素晴らしいものでした。

鳴りやまないアンコールのリクエストに応えて、彼らは2曲もサービス。さらにこの週末は宋氏のお誕生日ということで、李氏がHappy Birthday to youのメロディーを奏でて、会場は皆でhappy birthday to you、生日快楽!の大合唱となりました。
そして最後には会場入り口でサイン会も。(写真中央)

コンサートホールは2007年にできたばかり。ガラス張りでキンキラ、建築デザインも目を見張るものがあります。(写真左)

8時から90分で終わるはずのコンサート、10時過ぎても興奮の渦となり、会場を後にしたのは10時20分。レストランに行くはずが、もうこの時間ではどこもやってないので、明け方までやっているという「重慶鍋」のレストランに行きました。唐辛子と香辛料でめちゃ辛い水炊きというんでしょうか。胃がやけついて、この週末はオートミールとスープしか食べられない状態になりました。トホホ。

コンサートのパンフレット
http://www.shenzhenconcerthall.com/Catalog_63.aspx..
李博韻のHP
http://www.violinist-chuanyunli.com/eng/index.asp

Sunday, December 14, 2008

今日の一言@深セン: The Great Firewall of China blocks many websites.

香港から目と鼻の先、1時間と離れてないのにやはりここは中国。インターネットのホームページがブロックされていてアクセスできない、ということがしばしばあります。もちろん、いかがわしいとか怪しいサイトを見たいわけではありません!ちゃんとした会社や個人ブログなどです。



ブログサイトもアクセスできないものがあります。日本のライブドアやニフティを使ったブログは大丈夫ですが、ExciteやMSN Japanのブログサーバーを使っているサイトはアクセス不可でした。

(米国系サイトがブロック対象として狙われているのかな??)



また、企業ホーム・ページでも米国YahooやGoogleのホスト・サーバー使って立ち上げているサイトはアクセス不可。IPアドレスでこうしたホストサーバーはブロックしているということです。これじゃ、中国でビジネスしたい海外企業は、自社サーバーでサイトをホストするか、ブロックされてないWebホスト会社のサーバーを使ってホームページを立ち上げるか、中国のWebホスト会社を使うか、ということになりますね。
調べたいことがでてこないという不便さがあり、本当に頭が痛いです。

Friday, December 12, 2008

今日の一言@深セン: They would think I’m an ABC.


昨晩はマレーシア華僑がオーナーのレストランでマレーカレー定食を食べました。薄いサラッとしたChapati、ココナッツ味のご飯も美味でした。(写真)

ダーリンとふたりでお店やレストランに行くと、みんな一斉に私のほうを向いて中国語で話しかけてきます。English, Pleaseと彼らにもわかるように英単語を並べていうのですが、もちろん英語の出来る人はほとんどいないので、お構いなしに私に向かって中国語で話を続けます。人によっては、非常にゆっくりと速度を落として話してくれるのですが、わからんもんはゆっくり話してもらってもわからん、ごめんなさい、です。

実は昨年、ニューヨークのChina Instituteというところで5ヶ月ほど週一で基礎中国語を習ったのですが実際にはなんの使い物にならず。耳で聞いてある程度の数字がわかる、書いてあれば文の構成と意味が多少わかる程度。

中国人なのに中国語を話せない困った奴と思うのか、クスクスと苦笑いをするか、こいつ一体なんだ、失礼な奴だと睨まれるか、私はけっこうツライ立場に立たされています。他人事だと思ってダーリンは笑って皮肉な発言。

I’m excused because I LOOK foreign. But you, June, you’re a traitor! You look Chinese, but don’t speak Chinese. You’re with foreigners too long.
(僕は「外人」に見えるから許されるけど、Juneは裏切り者だよ、きっと。中国語ができない中国人に見られてるよ、長いこと外国人とばかり一緒にいた人ってね。)

Traitor(裏切り者、売国奴)ですか、ちょっと、ちょっと、それはないんじゃないの。君のために私はこんな地の果てにきたのよ、忘れないでよね!です。
でも、そこは慎ましい日本人妻の私(ウソウソ)、むきになるのはやめました。

They would think I’m an ABC. Maybe I’ll just say, Wo Shi Riben Ren! (我是日本人)

American-born Chineseを略して ABCというスラングです。中国語が出来ず、お箸もうまく使えない中国系3世、4世のことをいいます。決していい意味ではなく、米国では冗談や揶揄を込めて使うことがあります。

今日から「我是日本人、不説漢語。」と書いた紙を持って歩くことにしました。筆談に入るのが早くなりそうです。

Tuesday, December 9, 2008

今日の一言@深セン: What do you see is common in these movies?


やっと「赤壁」Red Cliffを観ました。既にDVDがあったので、もう2週間前に買ってきました。が、三国志をほとんど知らない私はウエブ検索をして付焼き刃で背景を理解してから、と思ったのでした。DVDは中国語の英語字幕だったので、まず英語読みの名前と漢字をマッチさせるためにメモを作ってから挑みました。はじめCao Cao、Zhu Ge Liang、Zhou Yuといわれてもピンときませんでした。

殺戮場面が多くてちょっとゲッソリしましたが、迫力はありました。やっと話が見えてきて、これから赤壁の戦いが、というところで映画は続編に「続く…」になってしまってガッカリ。来年1月の後半の公開が待たれます。

トニー・レオンの周瑜、戦略に長けた賢人の役でもその甘いスマイルがなかなか素敵でした。はい、Red Cliff、インターナル・アフェア、Lust Cautionの3本の映画の共通点、それはトニーです。どの映画でも役によって全く違った顔、雰囲気を出してくれます。特に私はファンでもなかったのですが、In the mood of loveをしばらく前に観たとき、彼の話す広東語がまるでフランス語のように素敵な響きだったので、シビレテしまった記憶があります。いつもNYのチャイナタウンで耳にするロマンスと縁のなさそうな広東語でも囁くように誘惑する技もあるのか、とビックリ。

インターナル・アフェアは、アメリカ映画のThe Departedの脚本のもとになった映画でもあります。オリジナル香港版もセルコジ監督のアメリカ版もどちらも甲乙つけがたい面白さでした。

Saturday, December 6, 2008

今日の一言@深セン: Price negotiations all day really exhausted me.



深センも涼しくなってきて15度をきる日もあり、夏物ばかりを持ってきた私はいよいよ着るものがなくなってきました。そこで昨日は普段着のTシャツ、薄手ジャケットなどのショッピング。あ~、疲れた。I’m tired なんて程度でなく、憔悴しました。 I’m exhausted!

なぜかというと、値段交渉に精力を使ったからです。もちろん高級ショッピングモールで値札のままでさっと買ってしまえばいいのですが、やはり庶民感覚で買えるところで、と思ったのがもう大変。値段はあってないようなもの。とにかく交渉です。以前「半額8掛け」という話を聞いたので、それを肝に念じて華強と羅湖にあるショッピングセンターにいざ出陣。

なかなか相手は手ごわい。交渉はこんな具合です。
質のよい綿100%の長袖パジャマ、90元(1215円)といってきました。「そりゃ高すぎる」と店をでる仕草をすると、「いくらなら買う?」と言ってきました。
私「そうねえ、これなら25元かな」。
お店の人、目を大きくして「そりゃないわよ、80元ならどう?」
私「30元なら考えるわ」
店員「お客さん、まじめに考えてよ。70元、どう?」
私「だめよ、No Moneyだもん、バイバイ」と歩き始める。
店員「大サービス、50元!」と袖をひっぱる。
私「う~ん、35元でDeal!」
店員「50元よ、50元!」
私「40元(540円)なら買うわよ」とまた5メートルほど歩き出す。
店員追いかげてきて「もう40元、持ってけ~」

という次第でございます。疲れるでしょ。

さて、Anna SuiのTシャツ(写真左:もちろん偽造のAnna Suiですよ)、180元(2430円)から始まりました。そして、写真右のノーブランドのジャージーのジャケット、250元(3375円)から始まりました。
いくらで私は買ったでしょう?

今日の一言@深セン: Noodles in a trendy neighborhood are more than double in price.



昨日はOTC Loft地区、アートギャラリー、実験的なアートスタジオなどがある地域に行きました。ニューヨークで言えばSOHO、Chelseaのあたりのイメージです。つまり、倉庫や工場のあった建物を改造し、アートギャラリーやブティック、さらにはデザイン家具などのお店、トレンディーなレストランがはいって街の活性化とする、というプランです。中国人アーティストの作品が中心ですが、欧米アーティストの作品もありました。まだ開発中ではありますが、将来は深センのSOHOという雰囲気が漂っていました。

さて、歩き回った後、Handmade noodlesという英語のサインにひかれてカフェのようなインテリアのヌードル店に入りました。オープン・キッチンで清潔感があり、インテリアもおしゃれです。が、やはり、価格は普通の食堂の2倍以上。でも注文があってから、面をこねてその場で作ってくれます。水餃子も注文後にさっさと餃子皮を作って、冷蔵庫から既に混ぜてある中身を取り出してチョイチョイっと餃子して熱湯に。

一連の作業が見られて、出来たて面と皮、それにデザインもしゃれた器でおそばを食べる、これでは価格が高めになっても仕方ないでしょう。ただ、待ち時間も長いのです。
ダーリンは、Is it worth the wait of 15 minutes?? とブツブツ。

ちなみに一般の食堂、中級レストランでは餃子(12~15個)は10~15元(135~200円)程度ですが、ここは25元(366円)。白菜と肉の水餃子の数は写真では少なくなってますが、食べ始めてしまって写真をとったので。タレもピリッとしたお醤油とスパイスで美味しかったです。
面は鶏がらスープ、シイタケと西菜(レタス)がのったアッサリ味で、こちらも25元でした。

Friday, December 5, 2008

今日の一言@深セン: NYPD stands for New York Pizza Delivery.





ニューヨークが第2の故郷と公言する私ですが、今はなんと中国深センに。

ニューヨークが恋しくなって、深センの無料英語雑誌(月刊)を開いてみていると、おや、NYPDという名前が。(NYPD: New York Police Department) 読者推薦レストランリストに載っているピザ屋でした。

昨日はダーリンがそのNYPDの近くにいたので、Take Outでピザを持ち帰ってもらいました。実はこのNYPDは、New York Pizza Deliveryの略でした。ここのピザ、Taste Of New Yorkを売りにしています。確かにニューヨークはピザ屋が多く、お味もピンからきりまで。

さて、このNYPDピザのお味といえば、期待を大きく上回る中の上。ドウが厚めで、いかにもアメリカ的。チーズも質のよいものを使っていました。注文したのは、Sichuan Sausage PizzaでピリッとしたサラミのスライスのようなSichuan(四川)ソーセージがなかなかのアクセント。現地化ピザとして二重マルをあげたいです。(単にピザに飢えていたから美味しく感じたのかも)

しかし、ピザの漢字表記、「比薩」なんですね。

Friday, November 28, 2008

今日の一言@深セン: Where there’s a will, there’s a way




快晴、体感気温15~18度。湿度が低く、空気がひんやり、気持ちがいい日です。香港と同様、ここも春のような気候です。お花も咲き乱れています。Osmanthus、桂花(金木犀の一種)の香りがベランダからお部屋まで入ってくる今日この頃。(写真左がOsmanthus、中央、右は何の花か不明)

さて、なにごとも意志があれば道が開ける、と言いますが、The Great Firewall of Chinaをうまく迂回してブロックされているサイトを見ることができました。

うちのIT部門(=ダーリン)が見つけてきたのですが、Geekの世界、その筋では昔から知られているとか。私も早速PCにダウンロードし、そのソフトを開いてアクセスすると、うあ、すごい、ブロックされていたサイトやブログなど問題なく見ることができました。アクセスまでに時間がかかりますが、ちゃんとサイトが開き、内容も全く問題なく読めました。

どうやって可能としているのか、技術的な話は読んでも十分に理解はできなかったのですが、ブロック解除ではなくあちこちを匿名アクセスして迂回してたどり着いているようです。
こうゆうソフト開発し、メンテしている人たちがいるんですね。
ご関心のある方は、Wikiをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Tor 

Monday, November 24, 2008

今日の一言@深セン: Who buys these innovative products?




今朝は雑用の途中、福田地区にある家具・インテリアの好百年家居(HOBA)に入ってみました。かなり広い5階すべてが家具とインテリアで、欧米ブランドの現地化ライセンスのダイニング家具、リビングルーム家具やベッド、収納家具などが中心でしたが、中国らしい斬新な商品もありました。

例えば、
1) 薄型壁掛け式熱帯魚水槽(写真左)
まるで絵画でもみるように熱帯魚水槽をお部屋に飾ってはいかがでしょう。金魚、熱帯魚を愛でる中国らしいアイデアではありませんか。
大型のものは長さは1.5~2メートル、高さ80センチから1メートル以上、奥行きはなんと15~20センチといったところです。エンジェルフィッシュが、方向転換するのにちょっとつらそうな幅でした。「水族画」という名前で特許もとっている技術のようです。お値段は数万円でしょうか。英語のウエブサイトありました。
http://www.byszh.com/en/gsjj.htm

2) 殺菌、除臭の靴箱。(写真中央、右)
お洒落な単なる靴箱ではないのです。電子制御で殺菌、除臭、気持ちよく靴が消毒されてしまう、という靴箱。お好みのメニューは制御パネル(右)で。さすがIT産業の裾野も広い中国です。しかし殺菌って、電子レンジみたいに靴をマイクロウエーブしちゃうのかな。でもそれじゃ靴が台無しですね。効果があるのか気になるところです。
お値段は写真のモデルが3,580元(49,990円)。セールスのおねえさんが値引きをするといって執拗に追いかけてきました。ごめんなさい、買うわけでないです。

HOBAの家具・インテリア、アメリカの水準からみてもけっこうなお値段。値引き交渉が当然あるんでしょうが、一般の人には高値の花でしょう。

Sunday, November 23, 2008

今日の一言@深セン: Bad things happen to good people…it’s not fair.




昨日の夜は中国人女性のJさんとと彼女の弟さんと4人で、江西省を本拠とするレストランチェーン「慈味堂」に行きました。このレストランは各種の体によい食材や薬味を使ったスープで有名なようです。注文したのは豚骨と蓮根を煮込んだスープで、喉や心臓によいとか。(写真中央)

写真左: ピーナッツと梅干(すっぱくない)煮込みでビール、カニ肉と玉子蒸し(プリンのようでした)
写真右: 鶏肉の赤唐辛子・ニンニク煮、スモークダック(鴨の頭までついてきた!!)、とうもろこしと松の実のソテー、高菜のような野菜炒め

夕食はJさんとの送別会でした。Jさんの旦那さんはアメリカ人Iさん。彼がうちのダーリンと9月に知り合い、中国語の全くわからないダーリンが一人でいる間、英語が非常にうまい奥さんのJさんがいろいろと助けてくれました。私が着いたらみんなで食事をしようね、と言ってたのです。が、Iさんは2週間前に急遽米国へ。食事がうまく喉を通らないので病院に行ったら、舌癌だという診断があって治療は米国ですることに決定したのでした。

Jさんは弟さんの手助けで、深センのアパートの荷物を故郷の湖南の実家とシアトルに出荷し、
今週金曜、Iさんのいるシアトルに向かいます。Jさんは「彼のご家族はとても暖かい、優しい人ばかり。Iも家族ととてもいい人。悪いことはいい人に起こる…なんて不公平なんでしょう。」

何といって慰めたらいいか、励ましたらいいか、言葉につまりました。まだ結婚3年目、Jさんにとっては初めて行くアメリカです。

12月初旬にニューヨークの有名な癌専門病院Sloan Ketteringで治療に入るそうで、「米国トップの医師がいるところだから治療は成功しますよ。1月半ばにニューヨークに戻ったらIさんの元気な姿を見に行きますね。」とJさんを力づけてHugして別れました。看病疲れしているかもしれない彼女を支えてあげたいと思います。

皆様、心温まるコメントをありがとうございました。遠く離れていても、皆さんの励ましの声が心強いです。
人生、山あり谷あり、いろいろあっても元気でいられることに毎日感謝したく思う今日この頃です。

Saturday, November 22, 2008

今日の一言@深セン: When in Shenzhen, do as the Shenzheners do.


When in Rome, do as the Romans doという諺がありますが、深センに置き換えて「この土地の習慣や文化に従いましょう」と思っているのですが…

1.バスと地下鉄をうまく利用する
市内から車で20分ほどちょっと離れたアパートにいるので、地下鉄が近くにありません。バスはいろいろと頻繁に近くを走っているのですが、どれに乗ったらどこにいくのか、それを調べるのに時間がかかりました。深センバス会社のサイトにルート表があり、漢字なのでルートを完全理解でき、数日前から利用開始。

タクシーが30元(425円)かかるところ、バスだと2元(28円)。途中で地下鉄に乗り換えても、プラス2元程度。地元の人はそんなやたらにタクシーに乗らないわけです。
時間に余裕のある時には私もバスに挑戦!バスでは疲れた通勤者らが寝こけていました。(写真)

バスには車掌のおねえさんが乗っていて、混雑した車内でもすいすいと動いて料金徴収をします。便利なのは、小銭がなくても日本のSuicaのようなカードが市内バスと地下鉄共通であること。車掌さんはハンドヘルドのカード読み機で料金徴収します。

2. 我先に乗ること、降りることに専念する

バスと地下鉄では降りる人を待たずに乗り込む人の勢いはすごいです。当然行列なんてありません。降りる人にぶつかってまで乗らなくても車内はガラガラなのに。
込んだバスや地下鉄だと私は降りるときが大変。(東京でもラッシャワーで遅れをとる人なので)

周りの人がどうするか見ていると、声もかけずに人の波をかき分け、ずんずんと出口に向かって進んでいくのです。どう声をかけるのか中国語を聞いて憶えようと思って待っていたのですが。

香港ではこうゆう時、広東語で「吾該」(ウンゴイ)といってましたがここではほとんど無言。若い女の子が明らかに降りそこねそうになって(たぶん)、おろしてよ~みたいに叫んだの耳にしました、通常はどうも無言突き進み型のようです。

3. ティシューを大目に持ち歩く

トイレに紙がない!と焦ることしばしばあり。高級レストランや高級ショッピングモールの一部以外では、備え付けトイレットペーパーがないのです。洋式トイレもないことが多く、洋式に慣れてしまった私はしゃがむのもツライ。

* ところでRoman(s)「ローマ人」(複数)ですが、ある都市の住民のことを言う場合、都市名+erが多いですね。Shenzhenerでいいのかどうか未確認ですがそれらしく聞こえるので採用しました。いくつか例を挙げます。東京とパリはちょっと違います。

New Yorker(s)、Londoner(s)、Hong Konger(s)、Beijinger(s)、Tokyoite(s)、Parisian(s)

Wednesday, November 19, 2008

今日の一言@深セン: When we grew tired of eating Chinese food every day, we tried something different.




深センは大都市なので、広東、潮州、四川、湖南、上海、江西など、様々な地方料理をベースにしたレストランがあって楽しんでいます。でも、いくら本場中華が美味しいからといって、毎日食べるとやはり飽きてきます。

ニューヨーク暮らしが長くなったからでしょうか、美味しいパンが食べないな、と思い始めて1週間。Jusco(Aeon)やカルフールのパンも試してみましたが、今ひとつ。それにチーズは全部プロセスチーズで、ひどい味。バターもヘンな味。輸入ものがほとんどなく、やはり香港に行った際に買うしかないようです。ダーリンは「パン欠病」にかかって重症。今週末は香港でフランス料理でも食べるか、という末期状況に。
「西洋」のパンでなく、なにかエスニックでいいからパンはないか。思いついたのが、インド系はどうか。ナンもあるだろうし、スパイスも恋しい。そんな話をある中国人にしていたら、彼女は新疆出身のイスラム教徒で、ハラルのイスラム系レストランがある地域がLuohu罗湖
(簡略形の漢字がぼけると思いますが)あるとのこと。(ハラルはイスラム教のやり方に則って処理された肉や食物。)

早速行ってみました。イスラムホテルという名前のホテルの1階にカフェテリア、2階にレストランがありました。パンの種類も、新疆パン、ナン、パチャティとありました。新疆パンは隣のテーブルの人が食べいたので味見をさせてもらいもらいましたが、固めの非常用パンのようなお味。そこで、ナンとチャパティを頼みました。

写真右: 羊肉のスパイスグリル焼き、楊枝に刺さって一口サイズで柔らかい。このスパイスが黒胡椒とカルダモン、クローブ、それによくわからないけど東洋的な風味もあって美味。

中央: 茄子と野菜カレー。確かにターメリックで黄色いのですが、インドカレーとは違った風味のマサラで大満足のお味。

レストランには西域から来ているような、ちょっと面長なウイグルかトルキスタン系男性が小さめの帽子で給仕をしていました。中国語での会話しか聞こえませんが、お客さんもウイグル系が多いように見受けられました。女性の場合、顔はほとんど中国人ですがちょっと面長。でも目の周りをくっくりと濃い目アイラインいれて、アラブ女性のような雰囲気。面白い発見でした。

Tuesday, November 18, 2008

今日の一言@深セン: A little English goes a long way, or does it??




2005年から2006年に香港に数ヶ月滞在したことがありますが、はじめて今回は深センに滞在してみて、つくづく思うことはここは本当に英語が全然通じないということです。香港はやはり「西洋」なんですね。東京だって香港のように英語が通じないし、そうゆう意味ではむしろ香港が異常なんですね。

でもあちこちに英語の文字はあふれています。しかも英語じゃないというか、笑い話じゃないの、これ、というか。 おや、座布団あげましょう!という英語が目につきます。
少しの英語でもすいぶんと役に立つ(A little English goes a long way)とはよく言いますが、そうかな~、逆効果かも、と思わされます。

Fresh the toilet please
おトイレ、新鮮に、お願いね~

No climbing Crashes carefully
登るな、注意して、衝突だ~!


Show mercy to the green lives under your foot
緑にご慈悲を、あなたの足の下で生きている

Sunday, November 16, 2008

今日の一言@深セン: Struggling artists make copies of great masterpieces.



昨日土曜日はお昼過ぎから、Dafen(大芬)油画村という地域に出かけました。深センの市内から北方にタクシーで30分くらいのところにあり、4平方キロメートルの地区すべてが画廊です。700店くらいがり、5000人以上の画家らが模造絵画とオリジナル絵画を描いている「工場」と絵画ショッピング・センターです。

ここは1989年に香港アーティストが商業ビルにスタジオを置いたことで、絵画を勉強する学生などが集まり、その実験的試みがアートセンター商業化に発展したという歴史があります。この地区には現代画家の美術館も作られ、地元の観光促進型商業プロジェクトのひとつとなっているようです。

オリジナル絵画もあるのですが、画廊の主流は模造絵画。ルネッサンスから印象派、近代、現代の中国アーティストまで、ほぼなんでもコピーが模造されています。人手によって、こつこつと模造しているわけで、ある程度は絵画の素養がないとできないわけですが、技術的には未熟なものばかりでした。

ダビンチのモナリザ、ゴッホのひまわりやアイリスが特に人気があるようで、どのお店に入ってもコピーがありました。クリムトも人気。ウオーホールの「マリリン」はシルクスクリーンのはずなのに、あれ、ま、油画になってしまってます。

また、肖像画を書くのが専門の人もかなりおり、インターネットで写真を送ると翌日には肖像画に仕上げて送付してくれる、というサービスもあるようです。写真中央は、そうした写真ベース肖像画を書いている若者らです。

価格といえば、大量生産のコピー品の小型絵画(30x30cm)は30元(425円)くらいから。(値段交渉前)
あるお店で気にいったオリジナル絵画の風景画(40cmx45cmくらい)の4枚、どのくらいで買えるか交渉し始めたら800元からはじまって最終的に500元と提示してきました。買いませんでしたが、まだまだ交渉の余地あり、とみました。

政府の肝いりなんでしょう、きちんとHPも整備されてます。
http://www.cndafen.com/main.asp
英語版
http://www.cndafen.com/enindex.asp

Wednesday, November 12, 2008

今日の一言@深セン: Commercialization of Mao Zedong, or is the restaurant championing Chairman Mao?




メニューが中国語しかないレストランに行きました。ダーリンが中国人の友人に連れられてしばらく前に来たところで、漢字が一応読める私がいればまた行ける!と思ったようです。これは誤算ではありますが、地元の人でにぎわう湖南料理のレストラン・チェーン店「老郷村」でした。

湖南といえば、毛沢東の出身地。このレストランのテーマは、毛主席と同じ出身地の衣家による郷土料理といったもの。衣家がほんとにいるのかは不明ですが… 郷土料理ですから洗練されてはいませんが、ここは鍋料理が中心。有名なのは大型の魚の頭の煮込み。卓上ガス鍋でみんなでつっつくもので、どのテーブルでもみんなそれを食べていました。(写真左)

食べるところが少なそうなので、私たちは「黄魚」のにんにく・唐辛子煮、衣家スペシャル豆腐鍋、空菜炒め、激辛春雨を注文しました。(写真中央) 湖南には海に面してないので、昔からの郷土料理といえばきっと川魚なんでしょう。この「黄魚」は15センチくらいの大きさで、白身でさっぱりしたお味。美味しかったのは豆腐鍋で、絹ごし豆腐にひき肉団子が中央に詰まっていて、豆腐表面がサクッと焼いてあってそれをニンニクと葱などで煮込んでありました。

出口の壁には、
「幸福感謝毛主席
翻身不忘共産党」
パイプのおじいさんが衣先生?

深センにはもうひとつ、湖南料理チェーンレストラン「毛家飯店」があり、こちらも6月に来たときに試してみましたが、ファミリーレストラン風でした。「老郷村」のほうがrustic と申しましょうか、その田舎臭さがなんともいえない感じでした。

Tuesday, November 11, 2008

今日の一言@深セン: The Great Firewall of China blocks many websites.

香港から目と鼻の先、1時間と離れてないのにやはりここは中国。インターネットのホームページがブロックされていてアクセスできない、ということがしばしばあります。と、ト、とんでもない、いかがわしいとか怪しいサイトを見たいわけではありませんぞ!

ちゃんとした会社や個人ブログなどです。Waga友さんのブログサイトもアクセスできないものがあります。日本のライブドアやニフティを使ったブログは大丈夫ですが、ExciteやMSN Japanのブログサーバーを使っているサイトはアクセス不可でした。
(米国系サイトがブロック対象として狙われているのかな??)

また、企業ホーム・ページでも米国YahooやGoogleのホスト・サーバー使って立ち上げているサイトはアクセス不可。IPアドレスでこうしたホストサーバーはブロックしているということです。これじゃ、中国でビジネスしたい海外企業は、自社サーバーでサイトをホストするか、ブロックされてないWebホスト会社のサーバーを使ってホームページを立ち上げるか、中国のWebホスト会社を使うか、ということになりますね。

Monday, November 10, 2008

今日の一言@深セン: You must bring your own shopping bag to a supermarket.


時差ぼけに加えて体調が悪く、やっと昨日から少しづつ街へ繰り出しました。今日は福田区(Futian Qu)にあるシェラトンホテルにある潮州レストランで飲茶をしました。あまりに美味しくて写真を撮るのをすっかり忘れて食べてしまったのですが、潮州料理をベースとしている点心で海老やイカを使ったもの中心に非常に質がよく、香港の広東本場の点心とはまた違った美味しさでした。デザート(写真左)は緑茶とミルクの重ねゼリーで、桂花(Osmanthus)の乾燥花が最上層に含まれていて絶妙に香りを加えていました。ジャスミンティーと6品を頼んで、サービス込みで135元(2000円くらい)。香港で食べたらきっと2倍近くになったと思います。

そのあと、周辺を少し歩いて廻りました。モダンなビジネス街と昔からの古いアパート群の下町風の生活が隣り合わせで混在しているのが印象的でした。シェラトンのとなりには大型ショッピングモールがあり、その中にはフランス系スーパーのカルフールが入っていました。早速入ってキッチン用品などを買ってレジに行くと、ここもやはりショッピングバックは有料。

深センのスーパーは無料プラスティックバックをどこも廃止しており、自分で買い物かごや袋を持ってこない場合、写真右のような買い物袋をレジで買わねばなりません。(野菜や魚・肉などのコーナーでは別途プラスティック袋をもらって品物を個別にいれますが) 

法律かどうかはわかりませんが、スーパーだけのようで、普通のお店やデパートでは相変わらず紙やプラスティックのショッピングバックに入れてくれます。

カルフールの持ち帰り袋には、「環保”袋”回家」と書かれていました。環境保全のための袋を持って家へ帰ろう、とでもいう意味かな??
ちょっとヘンな英語ですがFor a caring lifeとも書かれていました。

Thursday, November 6, 2008

今日の一言@深セン: I cannot speak Chinese! (我不説漢語)


米国大統領選挙が気になりながら飛行に乗りました。途中で機長からアナウンスがあり、President Obamaとなったことが確定とわかり機内は拍手の渦となりました。16時間の飛行を終えて、やってきました、香港。でも今回はすぐに深センに直行。

ダーリンがこの地でプロジェクトで仕事をすることになり、彼はもう9月からこちらで生活を始めていました。私はニューヨークで実に2ヶ月もひとり。結婚以来、3週間以上離れて暮らしたことがないので、この2ヶ月ははじめての長期不在となったわけです。初めの3週間はひとりで起き、ひとりでいること、ひとりで食事をすること、すべてが非常に不自然で、寂しい思いでした。が、慣れるっていうんでしょうか、独身時代が長かった私はけっこうその時代のパターンに戻ってしまいました。(女は強い?)

今日はまだ時差ぼけ、何もしてないですが、ちょっと買い物にでても、仮宿アパート周辺でも、全然英語が通じないのです。香港とは近くにありながら別世界。言葉をはじめ、香港では全く経験しない不自由さに囲まれていそう。

中国語できません!と友人に教えてもらってかなりきれいな発音で言うことができるのですが、これって逆効果のようで、ちゃんと話している、ということになってさらに中国語で話しかけてくる、ということに。幸い漢字が読めるので、最後は筆談、ということもしばしばです。

香港とのもうひとつの違いは広東語ではなく、共通語(普通話)。香港では漢字も旧式で複雑ですが日本人には読みやすいですが、ここはすべて簡略形なので逆にわかりづらいです。

写真) ジャスコのスーパーでは、生きた魚を水槽で売っており、これも自分でビニールにいれてレジへ。 

Monday, November 3, 2008

今日の一言@ニューヨーク: He’s got a way about Him.

昨晩は当地のWagaMama友人、おーいちゃんにお誘いを受け、マンハッタンにある日系教会において彼の講演と教会メンバーによるミニ・コンサートを聴きに行きました。おーいちゃんとは2002年ごろに一度ひょんなことからお会いしていたことも判り、WagaMamaがとりもってくれた偶然の再会となりました。

おーいちゃんはこれまでの人生を振り返って神の存在が感じられる出来事を中心に、クリスチャンになられた背景がよくわかるお話をされました。ロンドン、ニューヨークで駐在後、この地で駐在員から現地に根づく決心をされて、それまでと違ったまたいろんなご苦労があったんですね。

ミニ・コンサートは神を讃える歌が中心でしたが、ピアノ演奏のTさんがビリー・ジョエルの大ファンのためビリーの歌を「替え歌」としたものが印象的でした。She’s got a way about her というビリーの歌がありますが、このSheを全部Heに変えたのです。Heはすなわち、Jesusのことですが、驚くことにこの歌の意味がすっかり主を讃える歌に変身したのです。
歌の最後の2節だけちょっとご紹介してみます。

He’s got a smile that heals me
I don’t know what it is
But I have to laugh when he reveals me

He’s got a way about Him
I don’t know what it is
But I know I can’t live without Jesus anyway

神はどこにでもいて、いつでも見ていて下さる、そんなメッセージにあふれた集会でした。
おーいちゃんさん、ありがとうございました。

Sunday, November 2, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Her songs brought tears to my eyes.


今年のハロウイーン(おととい10月31日)は穏やかな秋日和で気温は18度。昼間から仮装した子供も大人をあちこちで見かけて楽しんでお買い物をしていたところ、ソーホーのある有名レストランの前にパパラッチ(paparazzi)と野次馬の人だかり。(写真) ハロウイーンをニューヨークで過ごすトム・クルーズとケイティー・ホームズが食事をしているとのこと。出てくるところを待ってられないので私は帰途へ。

夜7時半、カーネギーホールでアメリカ人の友人と待ち合わせ。彼の奥さんは日本人で、彼女のために高橋真梨子のチケットをあるルートで入手したのに、奥さんが日本出張。急遽、私が代理出席となったのでした。ホールの前はほとんど日本。こんなに日本人がニューヨークにいたの??というくらい全部日本人。

2800人も入るホールはほぼ満席。オーケストラ席のステージから10列くらいは、JALパックで日本から駆けつけたファンの人たち。高橋真梨子がステージに立って挨拶を始めると、和気あいあいとステージと客席で会話まで始まってリラックスした展開でした。

そしてスタートは、「ジョニーへの伝言」や「5番街のマリー」。え、え、え、あれってペトロ&カプリシャスじゃなかった?(無知な私は彼女がペトロ&カプリシャスのボーカルだったとしらず…)
それからしばらく、全くしらない持ち歌がつづいたあとに「桃色吐息」。そして「別れの朝」も。なつかしいメロディーに刷り込まれたティーンから大学のころの自分の思い出がその歌声とともに戻ってきて、急に感傷的になってきました。目頭が熱くなる思いでした。

3回のお色直しをした真梨子さん、途中でナタリーコールのUnforgettableなどのナンバーをいれ、じっくり2時間20分。充実したコンサートでありました。
10時半すぎ、すっかり日本の記憶の世界からニューヨークの街に一歩でると、悪魔やら死神やらが闊歩しておりました。

私も友人もそれぞれ伴侶が出張中。ふたりで近くの焼く鳥屋に繰り出しました。日本語がかなりできる友人は非常に楽しんだ模様。私も目頭が熱くなるコンサートはひさしぶり。ちょっと最近おセンチになっているのかな。

Wednesday, October 29, 2008

今日の一言@ニューヨーク: America is ready for Halloween!



金融危機、株価不安定、不景気、と暗い話が多いですが、やはりアメリカはお祭り好き。いよいよ明日はハロウイーン。ニューヨークの街では仮装した人が明日の夜は徘徊することでありましょう。

ビレッジの仮装パレードは有名です。もう私は何年も行ってませんが、今年は大統領選挙があるので、オバマ、マケイン、バイデン、ペイリンの各政治家に仮装した人がきっと多くでてくるのは、と予想しています。

ハロウイーンといえば、オレンジ色のかぼちゃ。もう2週間以上まえからマーケットなどでは売り出していました。(写真左)そして、お菓子もハロウイーンのテーマでお化けやかぼちゃのクッキーも。(中央、右)

はあ、私は明日の夜は友人が「高橋真梨子、ニューヨーク、カーネギーホール公演」の切符をもらったそうで、お付き合い。いえいえ、高橋真梨子のファンでもないし、全然どうゆう持ち歌があったのかもしらないんです。全然ハロウイーンと関係ない世界です。まさか、彼女はオレンジ色で登場しないと思いますが…

Sunday, October 26, 2008

今日の一言@ニューヨーク:A crowded train is no excuse for an improper touch.


ニューヨークの地下鉄は汚くて、うるさくて、時間表も全くないけれど、どんなに混んでも痴漢だけはいない、とずっと信じていました。でもこんなサインが…

Sexual Harassment is a Crime in the subway, too.
A crowded train is no excuse for an improper touch.

セクハラは地下鉄の中でも犯罪行為。混んだ電車だからといって不適切な「触り」は言い訳にならない。(許せない)

たしかに、朝と夕方の通勤時間帯は120%かそれ以上の混雑度となる地下鉄線もあります。私も何度かひどい混雑を経験したことがありますが、まさかここにはいないでしょう、と思ってました。でも、こうした警告サインがあるということは、かなり被害届がでているのでしょう。サインのコピー、手短に要領よく、的確に被害にあった人にも指示を促しています。「がまんするな、恥ずかしく思うな、怖がらずに隠さず話してください。地下鉄職員、警官まで通告してください。」

Don’t stand for it or feel ashamed, or be afraid to speak up.
Report it to an AMT employee or police officer.

女性専用車も登場するかな。いや、それはありえないでしょうね。

Saturday, October 25, 2008

今日の一言@ニューヨーク: I’m so fed up with automated telemarketing calls and robocalls.

もう毎日、ほんとにうんざり、頭にきます。一日平均6~8回くらいですよ! 何って、テープに吹き込んだメッセージで売り込みをする電話です。何を売り込んでいるかというと、1)クレジットカード、2)安くなる電気代、3)衛星テレビ受信サービスといったところでしょうか。

Federal Do Not Call Registry (連邦「電話するな」登録)に電話番号を登録すれば、こういう電話はブロックされるはず。連邦機関FCC(Federal Trade Commission)が消費者保護することを目的にした連邦法です。もちろん登録しているんですが、どうして毎日こんなにかかってくるのでしょう。防ぐ方法はないのか、といろいろ調べても埒が明かず困っていたのでした。

しかしこの週末思いついたのです。録音メッセージをガマンして最後まで聞いて、セールスの人がでて話をすることになったら、その人に私の電話番号をおたくのリストから外せ!と怒鳴ってすっきりしよう。
そして、じっとガマンして聞いたら、Press 1 to talk to your representative to learn more. Press 2 to remove your number from this list というではありませんか。わ、やった~!自動的に削除してくれるのでした。きっとこれも連邦法で決まっていることなのかもしれませんが、偶然に見つけることができました。

昨日の電話には”Press 2~“のメッセージがはいっておらず、Press 1のみで終わるのもあったのですが、そのあとにすぐにプッシュホーンの2をおすと、Your number was removedと録音メッセージが確認してくれるところもありでした。

効果てきめん。録音メッセージ電話は今日は2回のみ。しかも昨日の削除ずみのメッセージはなし。そして今日もPress 2を繰り返し、Removed!

さて、一方的に自動的な電話メッセージをコンピュータ制御でかけまくるシステム、テレマーケターでなく、政治的メッセージ伝播のためのものを最近はrobocallというそうです。ロボットが電話かけるというイメージですね。この方法をマケイン陣営が採用しているようで、激戦区においては「オバマは極左テロリストともつながっている」といったメッセージを流したそうです。

政治団体などのRobocallは連邦規制の枠外で、FCCで登録してもだめ。はたして2を押すと解除できるのか。。。うちにはかかってこないのでわかりません。

Wednesday, October 22, 2008

今日の一言@ニューヨーク:How come so many movie stories take place in New York?



ニューヨークの道路は、通常夜7時とか8時以降駐車無料となるところがけっこうあり、夜は道路両側にクルマが隙間なく駐車する風景が普通です。昨日の夜、近所の道路がガラガラ、オレンジのコーンがあちこちに立っており、あれ、どうして?と思ったら、昨晩だけ映画撮影のための駐車禁止区域になっていたのでした。

写真左、中央のように、電柱などに「駐車禁止:10月22日8時までに移動しない車は近くの他の駐車場所に移動されます」との表示。レッカー強制移動(will be towed to どこどこ)です。理由は、Dakota Filmsという映画プロダクションが仮題Bored To Deathという映画撮影をするため、と書いてありました。写真右は、2週間前にSoHoでの撮影風景。役者がクルマに乗っての運転シーンですが、レッカーでクルマを引っ張って、前方カメラが撮影するんですね。これなら役者はわき見運転OK!しかも臨場感あふれるニューヨークの背景が動いてはいる、なるほど、です。

ニューヨーク市には、Mayor’s Office of Film, Theater and Broadcastingという部署があり、街の道路や公共施設や公演などでの映画やビデオ撮影やパーフォーマンスなどをやりやすくする手伝いをしています。許可書と手続きが必要ですが、まず撮影などの3週間以上前に同部署と面接をして内容を説明、そして、一連の簡単な書類と保険条件をそろえて申請をすれば、24時間以内に許可がでる、というスピード決済。この部署は、警察や市の関連部署との連携をとって、スムーズなロケができる配慮です。

なんでニューヨークを舞台にした映画の話が多いのか、その裏には市がかなり協力するという仕組みです。ロケなどで国内、海外からのクルーがくると、事前準備から実施まで、市にとってはあらゆる経済効果があるためという理由でニューヨークは熱心です。

How come + 主語 +動詞…? どうして~なの?? 口語ですが、ちょっと驚いた感じで何故なぜ?というのに便利です。

ニューヨークが舞台の映画、思い当たりますか?
日本題は知りませんが、懐かしいところではGhost(デミ・モア、パトリック・スエージイ主演)、When Harry met Sally(メグ・ライアンとビリー・クリスタル主演)、もちろんSex and the City、最近はWill Smith主演のI’m Legendという化け物退治映画を観ました。

Tuesday, October 21, 2008

今日の一言@ニューヨーク: How much should you tip?

アメリカで面倒くさいことは、何をしてもチップが必要、どのくらいチップを払うかを考えることです。レストランで食事をすると、たいていは食事代の15%~20%、タクシーに乗ればメーター料金のやはり10%~15%、といったところでしょうか。美容院でもヘアスタイリストには料金の15%~20%、シャンプーだけの別の人には2ドル程度、なんです。

昨日は美容院に行ったのですが、いつものお姉さんが急遽ドタキャン。でも髪が伸びすぎてイライラしていたので、他の人にやってもらうことになり、今ひとつ気に入らないカット。ちゃんと説明してるのに、聞いてないのか、能力が劣るのか。いつもの彼女には20%をあげてましたが、さあ、どうしよう。こうゆうときにはチップなんてあげたくない、と本当に思います。でもゼロというわけにもいかず、やはり相場15%に限りなく近いチップをあげることにしました。

レストランでも長時間待たされたり、サービスもお料理も美味しくない場合、アメリカ人に聞くと、よほどまずくてサービスも悪い時なら10%を切ることも可能といいます。でも普通はそこまで最低なことはないだろうから、ひとまず15%くらいを目安に支払う、とのこと。

一度、ある中流レストランで4人で食事をすませて会計の際、そのお店ではカードが使えないことが判明。みんなで現金を出し合い、ぎりぎりの支払いを済ませてお店を出てくると、なんと後ろからウエイターとマネージャーが追いかけてくるではありませんか。「なにかご不満がありましたか、どんなことでしょう、教えてください」とまじめにコメントを求められました。4人ともカード決済のつもりで現金の用意がなく、それでチップが少なく本当に申し訳ない、ということで一件落着。たしかチップが10%を少し下回ったと思います。やはり、チップが重要な世界です。ウエイターは特に最低賃金が低く、チップで生活すると言われており死活問題。

チップについてのエチケットの話で、「レストランに行って数ドルのチップの差でお財布と相談するようなら、はじめから外食などしないほうがいいでしょう」、というアドバイスがありました。なるほど、ね、しかし厳しいアドバイス。

Sunday, October 19, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Don’t give up, persevere!


ソーホー地区を歩いていたら、ビルの1階と2階の隙間に木が生えていました。おしゃれなブティックやレストラン、高級住宅などが増えてしまったソーホーですが、今でも昔のような倉庫後の無人ビルやアーティストが住み続けている建物も残っています。

きっとこれも未開発のままの商業用ビルなんでしょう。どこからか種が飛んできて、隙間に根をはり、成長している大都会の中の自然。1.2メールくらいの高さほどありそう。種からここまで伸びるのは、数年はかかったでしょう。ほとんど毎日のように歩いている道なのに、数日前まで気づかずにいました。

がんばって、そのままスクスク、ジャックのマメの木のように空まで届け! 


日記を書いた後、カンボジアのアンコールワットがジャングルにのまれていた様子を思い出しました。石積みの神殿に数本の大木が根を張って、さらに建物は木の一部のようになっていく… ニューヨークも100年放って置かれたらあのようになるな。

Friday, October 17, 2008

今日の一言@ニューヨーク:Book reading by the author of the China Lover, a new fiction based on Yamaguchi’s life story


昨晩(16日)、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで開催された新刊本”the China Lover“著者の講演に行ってみました。40名くらいの米人、日本人が集まっていたでしょうか。この本、日本で外国雑誌などの記者経験のあるイアン・ブルマ氏による小説で、山口淑子(李香蘭)の自伝に基づいて小説化したという、意欲的な作品。

ブルマ氏によると、山口の自伝とインタビューをベースにドキュメンタリーで書くことも考えたそうです。でも、つまらなくなるか、むづかしすぎるかジレンマがあったところ、ある人からこの奇遇な人生は小説で表現するのがいい、と半分冗談で持ちかけられたのがきっかけで小説化を決断したそうです。

ブルマ氏は、ひとりの女性の役割の変化と日本の変化を重ね合わせ、複雑な時代背景、複雑な日本の文化と歴史を絡めた小説の意図を説明され、小説の中から数ページを読んで紹介してくれました。そして熱心な質疑応答が行われました。

小説は、彼女の人生の歩みを3部に分け、日本の戦前の帝国主義台頭と満州立国(李香蘭時代)、戦後の復興と成長(シャーリー山口としてのハリウッド時代)、そして高度成長後のオイルと中東がらみの外交の時代(山口・大鷹時代)を焦点にしています。3つのセクションは、それぞれその時代に山口と出会う3人の全く性格も背景も違う男性の目を通して語られます。その男性3人はすべてフィクションで存在しませんが、山口とその時代の取り囲みの人物はほとんど全てが実在しています。

私は数年前に日経さんの「私の履歴書」で山口氏の連載を読み、そのころ彼女の「私の半生」も購入して熱中して読みました。「3時のあなた」のあとに自民党議員であった方とは知ってましたが、全く関心もなかった若いころと違い、歴史に翻弄され、ある意味では歴史を翻弄する役目もしていた女性という観点で興味をもったのでありました。それに、あの、イサム・ノグチと結婚していたことにも衝撃を受けました。

ブルマ氏にはサインをもらって、握手をしてもらい、本格的にはこれから読むところです。ニューヨークタイムズのBook Reviewでは絶賛とはいかない評価でしたが、私なりに楽しみたいと思います。

Saturday, October 11, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Go vote now. It will make you feel you big and strong.

昨晩は大統領候補、マケインとオバマの第3回目、最後の討論会でした。金融危機、株価暴落、財政大赤字の中、国内政策(財政・予算、税金、健康保険、教育など)に焦点をあてた討論、1時間半。今回は、二人とも座って座談会のような雰囲気の中で議論を戦わせました。双方とも過去2回でのスタンスは同じ、もちろん繰り返しの論点も多くありました。

税金については、本当にアメリカ人は税金嫌い。しかしこの前代未聞の財政大赤字では、税金を減らすことは至難のわざ。オバマは大企業の法人税、裕福層(年収25万ドル以上)の税金率を上げ、国民95%の一般人の税金は減らす案を提示。マケインは一律に税金率不変のまま、免税項目を増やすことで一般の人が節税をできる案を提示。

実際に、あるニュース番組でオバマの案を年収1200万ドル(1200万円くらい)の人で計算したら、1000ドル近くの節税となってました。95%の一般国民にとっては減るほうがいいと思いますよね、やはり。

現在のところ、オバマ優勢とはいっても選挙は最後までわかりません。でも討論後に保守系のある記者が、意外なコメントをしてました。「マケインのむらのある、衝動的な発言をこれから4年間、いつもテレビでみなくちゃならないと思うと、もうウンザリ。オバマの冷静で落ち着いた理性的な顔なら、4年間がまんしよう、とそうゆう印象をみんな持つでしょう」というのです。へ~、そんな短絡的な話でいいのか。

今回、最後の討論会の司会は、CBSニュースのBob Schiefferが最後に、「私の母がいつも言っていたこの一言でお別れしましょう。さあ、投票に行きなさい、投票すれば力ある大物になった気持ちになりますよ。」と締めくくりました。投票権を持つ国民、大統領選を左右します。

アメリカ女性の参政権が憲法で保障されたのは1920年。Bobさんのお母さん、女性が勝ち取った大切な権利にも思いを馳せたことでしょう。

Monday, October 6, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Brunch and the Dinner Party in Brooklyn




日本も月曜が祭日ですが、この週末は米国でも月曜日が学校や公的施設がお休みのa long weekend。(コロンバスデー)

昨日はとてもお天気がよく、友人ら3人とブルックリンでまずブランチ、その後、ブルックリン美術館に行きました。ブランチはオーガニックや地元素材で有名なローズ・ウオーターというレストランで。いつも込んでいて昨日は20分ほどの待ち。食べたものはフレンチトーストにフルーツ(左)、ポーク・サンドイッチ(中央)、フィッシュケーキとサルサ(右)と3人3様。 味見をし合って、どれも素材がよく、甲乙つけがたいレベルとみんな満足でした。

さて、私はどれを注文したのでしょう?

それからブルックリン美術館に行きました。お目当ては、友人のひとりがご推奨、1960年代のフェミニストアーティストJudy ChicagoによるThe Dinner Partyという作品。太古から近代までの39人の女性を選び、それぞれ各自の偉業と歴史上の意味をお皿とテーブルクロスで表現した、という作品。女性独自の刺繍や手芸の要素、陶器・セラミックつくりの工芸を使ったお皿とテーブルクロスは3角形のテーブルに並べられています。3角形の一辺は15メートルくらいありましょうか、スケールが大きいです。

さらに、テーブルの下には999人の名前がそれぞれ書き込まれたタイルが敷かれています。こちらもChicagoが歴史上、重要と判断する女性の名前です。70年代に数年をかけて完成したこのDinner Party。それなりに見ごたえがありました。

http://www.brooklynmuseum.org/eascfa/dinner_party/home.php

でも、視点が「西洋」で東洋の勉強はしてないアーティストなので、東洋の女性、日本女性の名前はなかったです。初めての本格的な女性作家としてDinner Partyにでてくるのは17世紀オランダの女性。日本には既に10世紀に紫式部がいたのに… 


みなさん、左のフィッシュケーキにしようか、非常に迷った結果、結局私が注文したのは、真ん中、ボリュームたっぷりのポーク・サンドイッチです。つけ合せのフレンチフライのジャガイモも新鮮で、外はカリッと中はしっとり、ポークによく合ってました。