Thursday, December 18, 2008

今日の一言@深セン: I wonder if Mao would have approved of entrepreneurial family business.




深センに来てから、「毛家飯店」というフランチャイズのレストランに数回行きました。ファミリーレストランのノリですが、湖南料理の典型的なメニューが美味しいのです。フランチャイズですから行くお店によって当たり外れがあり、深センには5軒ほどありますが、3軒行ったうち2軒は合格、1軒は落第と私は判断しました。

昨晩食事をした羅湖にある毛家飯店では、「毛家紅焼肉」(写真左)を久しぶりに注文。ばら肉をこってりと煮込んだもので、獅子唐が回りに盛り合され、お肉の下には唐辛子入りの野菜漬物の煮込みが添えてあり、そうしたピリピリした付け合せで脂肪分を中和させていただきます。
さらに、スペアリブ煮込みともち米蒸し(中央)、茄子とサヤインゲンの炒めもの(右)を頼み、二人で全部食べるのは量が多かったのですが、ほぼ全部平らげました。

「毛家飯店」はもともと、毛沢東の遠縁の女性が毛沢東実家の近所に80年代に開店したそうです。90年代半ばから毛家の商標を登記、会社組織にしてフランチャイズで中国各地に進出。なかなか商売やり手の親類がいたものです。

イギリスのテレグラフ紙の記者がこの女性をインタビューし、「毛沢東が生きていたら貴方の起業家精神を容認したと思いますか」と質問したところ、なんと無礼な質問だとショックを受け、次のように答えたそうです。

"Mao tells us that every situation is a state of change," she said. "The future of socialism is bright and great, and I am running a great restaurant."

実は私もこのレストランを知ったから、ずっとこの質問が頭から離れずにいました。毛沢東を商品化しているビジネスといえましょう。Socialismは変化に臨機応変に対応、ほんとかいな。
文革で投獄されたり、意味なく殺された人に聞かせてあげたい台詞ではありませんか。

ご参考: テレグラフ紙の記事(毛家飯店について記事末尾4段落です)
http://blogs.telegraph.co.uk/richard_spencer/blog/..