Monday, February 25, 2008

今日の一言@ニューヨーク: The Tower of Pisa? Leaning buildings in NYC



ダウンタウンに住んでいて最近気になるのは、あちこちでビルが傾いて「ピサの斜塔」になっていることです。この数年、不動産ブームで新ビルディング建設が盛ん。19世紀半ばに作られた建物を壊して地下を掘り始めたところ、その隣の建物が傾き始める、という現象です。もともと多少の傾きがあったのでしょうが、それがさらに悪化するということかもしれません。

市の建設局の基準では、10インチ(25.4センチ)の傾きがあると、そのビルは使用禁止となるそうです。安全確保のため、そこにあるお店やオフィス、住人も強制退去させられます。

SoHo地区では、2つの古いビルが鉄柱で支えられています。両方とも夕飯の買出しに向かう道にあり、いつも気になっています。

写真左のほうのビルは基準違反で、2000年ごろから空きビルになってそのまま。きっと訴訟とかになっていて、にっちもさっちもいかないのでしょう。写真左のほうのビルは、昨年後半に始まった建築現場の隣のビルで、こちらはまだ一階のレストランも営業しており、住人も住んでいます。傾き度が小さいので退去命令には至らなかったようです。

強制退去となった隣のビルの住人は大変な迷惑です。誰も引越し費用や引越し先斡旋などしないようで、新聞記事でそうした人の嘆きを伝えていました。確か、日本でも手抜き工事マンションで退去に追い込まれた住民の悲劇がありましたね。 ニューヨークの斜塔は、特に手抜き工事が原因ではないようですが。

Friday, February 22, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Craving for Authentic BBQ (Barbecue) 


数ヶ月に一度くらい、何故かわからないけど本格的バーベーキューをたまらなく食べたくなることがあります。まさにcravingという感じ。

米国各地でBBQソースの味や焼き方(スモークとか)が違っていて、独自のものカンザス州やテネシー州が有名。ニューヨークにも地方色の強いBBQレストランがいくつかあります。

昨日は、23丁目にあるRUB BBQというテキサス州出身シェフが始めた非常にカジュアルなレストランに行きました。まずビールを飲みながら、おつまみにHushpuppies (写真右)。 コーンミール、小麦粉を卵とミルクなどと混ぜ、丸めて揚げたものです。 もともと南部のものでポテトやパンなどの代わりに食べることもあり、各地で味つけに違いがあります。バターをつけて食べることが普通です。甘みの強いものもあります。 ここのハッシュパッピーは、さっばり味で私の好みでした。

BBQの種類は豚スペアリブと鶏肉が中心。私はスペアリブのセント・ルイス風BBQを注文。(写真中央) 付け合せにColeslaw(キャベツサラダ)、Collard Green(カラードグリーン)。そしてBaked Beans(煮豆)。 コールスローはマヨネーズとビネガーと味付けを選べるのですが、マヨネーズ味にしました。コールスローは日本でもあったような気がしますが、カラードグリーンという野菜はないかもしれません。アブラナ科のケールという野菜の親類です。

う~、すごいボリューム。二人分で税金・チップ込み50ドル。 
ダーリンより食欲旺盛な私でも、やはり3分の1は残ってしまいました。 もちろん、こちらではみんな食べ残しは持ち帰ります。持ち帰りはDoggy Bagと称しますが、本当には犬を飼ってない人も多く、犬の餌にはならないみたい。
RUB BBQサイト: http://www.rubbbq.net/ 

Thursday, February 21, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Total lunar eclipse in New York

昨晩、NY時間2月20日(水)11時くらいにゴミを出しにビルから出たところ、数軒先のカフェの前に何人かが立っていて、空を見上げて口々にoh my goodness!と叫んだり、携帯電話でyou’ve got to see it とか、なにやら大きな声が聞こえてきました。 え~、UFOなの?? スーパーマンなの?? 

恐々としながら皆の見上げる方向に目を上げると、うあああ、三日月よりほっそりした形なのに、月全体がオレンジっぽい光を放っているではありませんか。 こりゃ、大変だ、月に爆弾テロでもあったのか!! 一瞬なんのことかわからず動転。 思わず息を呑んで見ているうちに、そうか、これが月食なんだ、と冷静に判断。 実は生まれてこの方、月食を肉眼で見たことがなかったのです。

米国東海岸では夜10時ごろから皆既月食が始まりました。そのことを全く知らず、たまたまゴミをだしに外に出たことで、それはそれは不思議で、神々しい光景を見ることができました。ちょうど私が見たのは皆既食直後だったようです。ニューヨークの町は、空気のピリッと冴えた夜で、星もかなり見える状態で、月食は素晴らしく美しく夜空を飾りました。 

日本では見られなかったのですよね。 昨日の皆既月食の詳細についてはNASAのサイトに説明ありです。
http://sunearth.gsfc.nasa.gov/eclipse/LEmono/TLE2008Feb21/TLE2008Feb21.html 

Monday, February 18, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Primary-election showdowns in Texas and Ohio next month

スーパーチューズデー(2月5日)が終わって、共和党はマケイン議員が独走ですが、民主党はまだクリントン議員とオバマ議員の一騎打ちが続いています。圧倒的な資金力にものを言わせて、オバマ氏が優勢となってきています。が、両議員は、来月はじめのテキサスとオハイオの予備選に向けて、さらにキャンペーンを強化。 さまざまな出口調査の結果が報道されていますが、どちらになるかはまだわかりかねる、という専門家の意見です。

どちらになっても、11月の大統領選でマケイン氏と対決した場合、民主党候補のほうが勝つ公算が高いという調査が最近ありました。オバマ氏のほうが、差をつけて勝つ、というようですが。

ニューヨークは民主党地盤が強いところなので、周りの米国人は、ブッシュと共和党にももうヘキヘキとしてるよ、という感じです。私は米国籍でないので投票できませんが、民主党候補が大統領になるということは、黒人の大統領か、女性の大統領か、というで、米国の歴史上初ですし、どちらにしても新時代の幕開けのような気がします。

2月にはクリントン議員支援のラリーがいくつかあって、街で見かけた時に撮った写真ですが、私は特に彼女のファンではありません。 非常に賢く、演説もうまいですが、「大統領夫人」から上院議員になって大統領候補になる、というところが、損をしているのかもしれません。ブレーンがクリントン時代のチームそのものですから。まあ、現ブッシュ大統領も周りの人材をブッシュ・パパ時代で固めてますし、 こうゆうところは、日本より派閥強しですね。

Sunday, February 17, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Unbelievable Tasting Menu of Sicilian Cuisine



昨晩は、イーストビレッジにあるシシリア料理レストランの特別イベントに参加しました。 シシリア島の山間にあるぶどう園・ワイン醸造オーナーの伯爵マダムが、料理教室も開催しているそうで、彼女がその宣伝のために行った企画でした。 イタリア料理に目のない私は、4コースに4種のワイン付き、というお試しメニュー、Tasting Menuに惹かれて飛びつきました。 

小さなレストランには50名近くが集まり熱気ムンムン。4コースといっても、イタリア式の前菜、プリモ(第一主菜)、セカンド(第二主菜)、そしてデザートなのですが、この企画のすごさは前菜がさらに3種、プリモが3種、セカンドに3種、デザート2種とでてきたのです。タパス風に小皿に分けていただく、という趣向でした。 

前菜は、いわしのパインナッツとパン粉詰め、ケイパーとオリーブの詰め物でくるんだカジキマグロとレモン風味リゾット、カリフラワーとアンチョビ、パインナッツのサフランソースのパスタ。このパスタはPerciatielliという種類で、ほぼウドンの太さ。このパスタは最高の美味しさでした。前菜のワインは、ブドウ品種シャルドネ系の白ワイン Regalealiの2006年もの。 ワインも全てマダムの伯爵家一族の土地のものです。

プリモには、トマトソースのパスタのナス巻き、サフラン風味の揚げライス・ボール、シシリア特産チーズの豚肉はさみ焼き。Regalealiの赤ワインで、シシリア特産ブドウ種のNero D’avolaから作った2005年もの。 軽めの赤でした。

友人の大和なでしこは、これだけでもうお腹いっぱい!とほとんでギブアップ状態。ですが、私はまだまだ、これから、というところ。 セカンドはヒヨコマメとなすのマリネ、牛肉トマトソースのパスタとグリーンピーの混ぜ合わせ、シシリア風ミートロー不にポテトケーキ。 ワインのほうは、Lamuri(やはりブドウ種Nero D’avola)2004年もので、こちらは深みがありました。 

そしてマダムお得意のシシリア生まれのデザート、Cassata(このデザートのルーツは13世紀のアラブ文化にあるそうで、中世以後はシシリアの上流階級に好まれて広がったとか)、そしてオレンジ・クリーム入りドーナッツ。 デザートワインは、ブドウ品種マスカット系のDiamante D’almerita 2006年もので、すっきりした甘み。

これだけ食べて飲んで、チップをいれて85ドルの大満足! 
シシリア島に行く機会があれば、マダムのお料理教室に数日いってみたいものだと思っています。 マダムのサイト(英語・イタリア語):
http://www.annatascalanza.com/Default.aspx?ch=110

Saturday, February 16, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Art Shopping in Chelsea




今日はお天気がよかったので、チェルシーChelsea地区(9Av.~10Av、15~27 St)に行きました。この辺は、200以上のアート・ギャラリーが集中しており、見ごたえのある展示会に出会うことができます。 美術館と違ってギャラリーは営業目的ですから、Art Shoppingのふりをしていきます。
Shoppingとはいっても、私はWindow Shopping(見るだけ)です。

以前はソーホーSoHo地域にあった有名なアート・ギャラリーもほとんどがチェルシーに引っ越してしまいました。 2週間前にも行ったのですが、時間がなくて見られなかったいくつかのギャラリーを回りました。

今週で終わってしまう大物アーティスト、ロバート・ラウシェンバーグ Robert Rauschenbergの新作をまずチェック。Runts(小物たち)という展示会タイトルで15点くらいでした。なぜ小物なのか、というラウシェンバーグのペインティング作品としてはサイズが異例的に小さい、ということのようです。とはいっても、1.5 x 1.8メートルはあるんですが。 

彼が80年代からずっとあちこちで撮ってきた写真の中から数点を選び、コラージュにし、アルミ板にポリラミネート複写したものです。  この作品群、一点おいくらでしょう? 40万~60万ドル(4200万~6300万円)です。 しかし、全部にSOLDのマークがついてました。 やはり今日の米国アート界の大御所です。ギャラリーに行くと、小売価格がわかるので、これも美術館とは違った面白みがあります。 PaceWildensteinというのも最大手の画商のひとつで、チェルシー店のスペースも大きく、いかにもニューヨークのギャラリーという感じです。 同ギャラリーのサイトからラウシェンバーグのRuntsの作品を見ることができます。
http://www.pacewildenstein.com 

2週間前にいった際に気に入ったのは、ウオルター・マーチンとパロマ・ムノズのIslands(島)という展示会でした。 (写真左と中央)
奇妙な雪国の怪奇な様子をきめ細かい模型で作って、その模型を写真にとってアート写真展とし、さらに模型一部をスノードームとしてアート作品とする、というものです。 このスノードーム、揺らすと雪が舞い上がって、なかなかキレイでした。 でもひとつ、1万ドル(105万円)もするので、勝手に手を触れることはできず、ギャラリーのお姉さんに振ってもらいました。
http://www.ppowgallery.com/artists/WalterMartin-PalomaMunoz/index.html

Friday, February 15, 2008

今日の一言@ニューヨーク: From Russia with Love: Home-made Borsch 




ロシアより愛をこめて。007の話ではありません。昨日の夜に作ったボルシチ Borschのことです。 ロシアでは家庭ごとにレシピがある、というくらい愛されているようです。

土曜日にユニオンスクエアの農家直売マーケットで新鮮なビーツを買ったのですが、どうお料理すればいいの? 買ってみたけどどうやって食べよう、ということよくあるんです。
ビーツのサラダか、ボルシチスープくらいしか思い浮かず、後者に挑戦してみました。 レシピーは、昔からうちにある料理本のバイブル、Joy Of Cooking。 
さあ、Home-madeボルシチに挑戦。

ビーツ4個をまず、1センチ角程度に細かく切ります。切っているうちに指が真っ赤に染まってしまい、自然の色とはいえ、ちょっと怖い…  にんじん1本とジャガイモ2個も、1センチ角程度に切っておきます。

にんにく2片、玉ねぎ1個を細かく切って、お鍋で軽くいためます。そこに牛肉400gくらい(やはり一口サイズのカット)をいれて、一緒に軽くいためます。一方で、やかんにお湯を沸かしておき、カップ5杯くらいをお鍋にいれて、そこに小さいサイコロ状のビーツも入れます。 塩、胡椒などをいれて、1時間ちょっと細火で煮込みます。
ビーツがかなり柔らかくなったら、にんじんとジャガイモをいれ、さらに1時間ほど煮込みます。

ジャガイモが溶けはじめてどろん、としてきたら、出来上がり!サワークリームを浮かして、黒パンをそえてボルシチ完成。 カレーライスより簡単ですね。
ロシア農民の家庭料理のように素朴でしたが、ビーツの甘みが大変に美味でした。 低カロリーの山羊ミルクのチーズとピクルス、そしてワインで、ロシア風夕食としてみました。

Thursday, February 14, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Be my Valentine



今日は午後から雪が降り始めて白い街となってきれいです。いよいよバレンタイン・デーが迫ってきました。近所のレストランでは、早めに予約を!と張り紙をして呼び込みに必死です。 1月、2月は市内のレストランは閑古鳥のところも多く、予約がなかなか入らない有名レストランでも案外簡単に予約がとれます。(バレンタイン・デー当日はどうかわかりませんが)

この時期になると、ワイドショーとかではバレンタインギフト特集とかで今年の贈り物アイデアを提案したり、雑誌では宝石、花やらチョコ、香水などの広告が目立ちますね。 やはり男性から女性へのプレゼントが多いからだと思います。 もちろん、女性も男性とプレゼント交換するのが普通ですが、やはりカップルになろうとしている恋人同士の場合は、男性が女性にその思いを伝えるロマンチックな日でしょう。 特にデートの日が浅いカップルだったら、女性としてはやっばりBe my Valentine 「僕の恋人になって欲しい」なんて言われてみたいでしょうな。

日本では女性から男性にチョコとか、なにかプレゼントをする習慣が続いてるのでしょうか。義理チョコなんてまだあるのかしら。若かりしOLのころ、私も何十個も会社に手作りチョコを持っていって、上司や同僚に配布したっけ。

米国に来てから私は男性から恩恵を受けるほうか、と思いきや、うちのダーリンはバレンタイン・デーには何もしない、という主義だったのです。 ダーリンと知り合って間もないころは、私はそれなりに期待してチクチクと文句を言ったりしたのですが、
Every day will be a Valentine’s Day for us  「僕らにとっては毎日がバレンタインデーとなるよ」 な~んて言われちゃって、丸く治められてしまったのでありました。 15年も一緒にいるところをみると、彼なりに毎日努力している結果、でしょうか。

Wednesday, February 13, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Mercury Scare: What kind of sushi am I eating?

今日はお昼に久しぶりにお寿司でも食べたいな、とは思ったものの、先月のニューヨーク・タイムズ紙の記事を思い出して躊躇しました。同紙の独自調査によると、ニューヨークの大手スーパーやレストランのマグロから基準をはるかに超えるMercury水銀が検出された、というもの。こちらの日本人にも人気のレストラン、ガリやノブも入っており、かなりショックなニュースでした。

同記事によると、検査対象となったマグロの種類はBlue Fin。日本だと本マグロとかクロマグロといわれるものです。どこで獲れたBlue Finでも高い濃度の水銀が含まれるそうです。というのは、Blue Finは長生きなので体内の蓄積量が増えるからなんだそうです。

同記事では、2007年にニューヨーク市健康保健局が調査したところ、ニューヨークのアジア系住民層と高収入住民層の血液中水銀含有レベルが米国平均の3倍もあった、ということも伝えていました。水銀含有レベルの高い魚を多く食べるから、という健康保険局の分析でした。

日本各地で血液中水銀含有レベルを調べたら、きっとニューヨークのアジア系住民やお寿司好きな億万長者よりずっと高いのでは?と、心配です。

今日は結局、カリフォルニアロール系にしておきました。

Tuesday, February 12, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Go Blue, Go: NY loves Giants!


私はマンハッタンのダウンタウン、ニューヨーク市庁舎から数百メートルしか離れていないところに住んでいるのですが、今朝はなんだか10時過ぎから、うちの周りが騒々しく、空にはヘリコプターがブンブン。11時くらいからゴワーというか、ザワーというか、大勢の人の歓声やら罵声やらがこだまのように聞こえてきました。いったい、なんなの? 

11時半に一歩外にでてみてビックリ! あ~、今日はスーパーボールで勝利したジャイアンツの凱旋パレードだったのね~。市庁舎前のBroadwayはCanal Streetから交通遮断され、歩行者天国状態。ぞろぞろと家族連れや若者の集団がパレードの方向に向かっていました。道路にはにわかにジャイアンツTシャツや帽子をうる人まででてきて、あちこちで、若者が声をあげて Go Blue, go!  Go, go, Giants と盛り上がってました。チームカラーがブルーなので、Blueとか、Big Blueとかいうニックネームがついているのね、と納得。

アメフト音痴でも、お祭り好きの私は、早速、人波に流されて歩き始めました。が、あちこちで警官が道路をブロックしており、目的の市庁舎方向にはなかなかいけません。人波に中にいると、パレードがどこにいるのか見当もつかず、みんなぞろぞろと歩いているだけみたい。遠くのほうに、ビルの窓からConfetti(紙吹雪)が降るのが見える… でも、誰に聞いてもパレード自体がどこにいるのかはっきりしないのです。

結局、うちでテレビを観たほうが全体像がつかめるだろうと判断し、テレビをつけたら地元局はすべてがパレードの特番ニュース! しかし、パレードを見に来た人たち、仕事も学校も休んだのかな。

Monday, February 11, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Monday between Super Bowl and Super Tuesday

今日はSuperがついた大きな出来事にはさまれた月曜日です。朝のうちぱらぱらと降った雪もあがって、底冷えのするどんより曇りの一日。

昨日は全米が沸いたSuper Bowl。普段は全くアメフトに関心のない私でさえ、どことどこの試合かくらいは嫌でも事前にニュースで知ることになりました。今年はニューヨークのジャイアントと、ニューイングランド・ペイトリオッツの世紀の対戦とやらで、この1週間ほど地元の期待度は絶頂。日曜の昼間から、スポーツバーを除いてどこのお店もレストランも閑古鳥。午後の試合前からSuper Bowl Bashでみんな盛り上がっているんでしょうね。

Super Bowl Bashとは、友人や家族が当日午後から集まってスーパーボールをテレビで「観戦」する大騒ぎパーティーのことですが、私と主人は、友人に匙を投げられる全くのアメフト音痴で、今年も誰からも誘われず・・・静かな休日を過ごしておりました。
苦戦の末、ジャイアントが勝ち、夜遅くまでうちの近所でも奇声が発せられておりました。


そして、明日はいよいよSuper Tuesday。こちらは政治の大イベント。大統領選の年の2月か3月の火曜日に設定された予備選挙(プライマリーPrimary)で、この日には数多くの州で同時に予備選挙が行われます。今年は24州で予備選挙となります。そのため、Super Tuesdayでほぼそれぞれの党の候補者が決まることになるそうです。民主党はヒラリーさんか、オバマさんか、共和党はう~ん、マケインさんの返り咲きがなるか、さてさて、どうなることでしょうか。

しかし、Super BowlとSuper Tuesdayにはさまれた月曜日なんて、これまでの歴史にあったのかな~。これこそ大イベント?

Saturday, February 9, 2008

今日の一言@ニューヨーク: A Perfect Weekend for Museums

この週末は小雨・小雪模様、夜はマイナス5度まで下がる寒波に見舞われ、両日を美術館で過ごす、という屋内活動となりました。

小雨の土曜日には、昨年12月に場所を変えてオープンしたばかりのThe New Museum of Contemporary Arts(俗称:ニューミュージアム)を見に行きました。 もともとダウンタウンにあった美術館ですが、新しい場所はさらに南下。チャイナタウンから東北に位置するBoweryという道路にあります。この辺は昔からランプ・照明関連のお店が固まって並んでおり、今ではその数は減少傾向にありますが、それでもまだ目立っています。

新ビルは日本人設計者の妹島和世と西沢立衛の共同事務所SANAAが担当。 外観は数個の箱が積んであるような斬新なデザインで、内部は外光がうまく生かされた空間となっています。 3月までやっている展示はUnmonumental というテーマで、世界から50人くらいのアーティストが町で拾ったものや捨てられたものを材料にした作品を出展してます。私の好みのアートではありませんが、アイデアは面白いものでした。
http://www.newmuseum.org/ 

日曜日は久しぶりにメトロポリタン美術館で数時間を過ごしました。現在、Jasper Johns(ジャスパー・ジョンズ)のGrayをテーマにした作品の回顧展をしており、それがお目当てでした。私は全く知らなかったのですが、彼は1960年代に東京に短期滞在したそうです。その時、東京ではお皿に自分の写真を焼き付けるのがはやっていたそうで、お土産として作ったお皿を作品の中にいれたものもありました。Souvenir(お土産・思い出)というタイトルでした。ジョンズは自分の写真や肖像を作品に入れることがない人なので、極めて珍しい例、ということです。 当時東京でお皿に写真を焼き付けるのが外人向けお土産に流行っていたんでしょうかね。 聞いたことがないですが、面白い発見でした。

昨日はそのほかには、写真家 Lee Friedlander(リー・フリードランダー)の公園風景写真の特別展示をゆっくり見ました。 私はフリードランダーの自然をテーマにした写真が大好きなので、大満足。 彼は日本の四季を美しく撮った写真集もだしております。
http://www.metmuseum.org/special/lee_friedlander/olmsted_images.asp 

Thursday, February 7, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Overheard in New York

米国人って場所を構わず、大声で話をする人が多いです。 バスや地下鉄に乗っている時、歩きながら、またはレストランで食事をしている際、周りの人の声のボリュームがやたらに大きいから、いやでも会話が聞こえてしまいます。 聞きたくもない話が耳に入ってくるのも困りもの。 今日も地下鉄で、同僚らしき男女が延々と自分らのペットの自慢話。 マジソンスクエアで最近行われたドッグショーも見に行ったようで、ふたりとも熱心な犬好きのようでした。

嫌でも人の話を聴かされているのは私だけはないようで、街で耳に入ってくる人の会話を(もちろん)無断で掲載しているサイトがあります。 
それは「ニューヨークで立ち聞き」 Overheard in New Yorkというもの。 Overheardは自然に耳に入って聞いてしまった、ということで、eavesdropping 盗み聞き(盗聴)とは違います。

この「立ち聞き」サイトで見ていて記憶に残ったヒドイ会話を紹介します。でも米国北部らしい一面で、いかにもありそうな嘆かわしい例。

A子: 南部出身の人は嫌い。
B子: 南部の人みんな嫌いっていうのはありえないでしょ?ひとそれぞれだし。
A子: みんなよ。 誰だって嫌いなことあるでしょ。たとえば、黒人が嫌い、とか、ユダヤ人が嫌いとか。 私は「南部人」が嫌い。
B子: それって、偏見じゃん。

Wednesday, February 6, 2008

今日の一言@ニューヨーク: : Thumbs UP to The Color Purple on Broadway

昨晩は久しぶりにブロードウエーのミュージカル、The Color Purple (カラーパープル)を観ました。アッパーウエストに住む友人の隣人がこのミュージカルのオーケストラでピアノを弾いていて、2枚無料チケットをくれたそうで、私はその恩恵にあづかったというわけです。(こんな棚ボタの話は初めてのことです) 

ピューリッツアー賞受賞の黒人女流作家アリス・ウオーカーの同名の原作で、80年代にはスピルバークによって映画化。しかもその主演はウッピー・ゴールドバークとオプラ・ウインフリー。そして、数年前にウインフリーがプロデューサーとなってブロードウエー・ミュージカル化、ということで話題性のあるミュージカルであります。 ちなみにカラーパープルは、南部の草原に咲く紫色の花(たぶんライラックとか)のことで、主人公らの会話にでてくる胆のセリフの中にでてきます。
 
実は、カラーパープルをぜひ観たい!と思ったことはないのです。が、観てみると、主要キャストのパワフルな歌唱力と演技に感動。 しかも、なんとソフィアの役には、ヒット曲I feel for you で有名なチャカ・カーン! 懐かしい~。 チャカ・カーンがいたので、私の評価はThumbs upです。(評価良し、合格!という感じ) 

このミュージカルはお勧めです。が、2月24日には終幕してしまいます。ブロードウエーを去る前に観る事ができて、よかったです。

Monday, February 4, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Rooftop Water Tanks


この週末は月曜がPresident’s Dayという祭日のため連休で、a long weekendでした。 どんより天気でしたが、気温が10度以上で暖かく、近くを散歩したり、ショッピングをしたり、とのんびりしてました。 久しぶりにニューヨークを歩いていて上を見上げると、ビル屋上の木製の大きな樽が気になりました。私の住んでいるダウンタウン地区は高層ビルが少ないので、屋上が地上からよく見え、木製のRooftop Water Tanksは目に留まります。

この水タンク、6階以上の建物に設置すること、という条例が19世紀半ばにできてから、ほぼその姿を変えずに今でも使われています。しかも、伝統的な木製タンクを作る会社は当時からの2社の独占専売。近年の高層ビルでは金属性タンクにすることもできるそうですが、木製のほうが水質を保ちやすく、水が冬に凍らないという利点が多くあるようです。

なぜ高いビルにタンクが必要かというと、地下を走る水道管からの圧力が低いため、6階以上のビルだと上の階まで水がうまく届かないからなんだそうです。また、消防水としての役割もします。私の住んでいるビルは5階建てなので、このタンクはありません。タンク自体も高価だし、定期的な掃除も必要なようで、けっこう費用がかさむでしょうから、なくて良かったのかもしれません。

しかし、よく考えてみると、同じ米国内のボストン、ロスアンジェルス、シカゴとかの6階建てより高いビルや、東京や香港のビル、水道管の圧力とポンプによって高層階まで水が問題なく届くのでしょうか。 ニューヨークの水道管が80年前とか古いものらしい、と読んだ事があるので、それが関係あるのかも。

さてさてこのタンクは芸術性もあるようで、多くの画家、写真家がタンクをテーマにした作品を発表しています。日本人写真家では、折原恵さんがウオータータンクの写真集を出版していて見たことがあります。芸術のテーマは日常生活にあり、のようです。

Sunday, February 3, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Underground Steam Pipes


マンホール近くから水蒸気が立ち昇っていることがよくあります。下水が温まっていて冷たい外気にあたって水蒸気になるのかな、これも冬景色の一部だわ、なんて思ってました。ところがこれ、地下に埋められた蒸気管からもれてくるものだったのです。

昨年7月18日、ミッドタウンで突然このパイプが炸裂し、地下から蒸気が吹き上げたニュースは日本にも届いていると思います。 あれは、地下蒸気管の爆発underground steam pipe explosionなんです。
地下に蒸気管があるなんて知らない人も多いことでしょう。 長いこと住んでいるのに、私もこの事故で初めてunderground steam pipeの存在を知りました。 

マンハッタンには蒸気管が地下に張り巡らされており、しかも、その多くは1920年~30年代に施工されたされたとか。 蒸気steamはビルの空調システムに使われるそうで、あのエンパイアステートビルも蒸気を使った冷暖房システムだそうです。

この地下蒸気管、うちのすぐそばの道路にもかなり太いのが通っていることが最近わかりました。時々、写真のように余剰蒸気を抜いている風景に出くわします。夏だと蒸気が白く見えませんが、冬だともくもくと白い蒸気… 

マンハッタンには電柱がないので、電気、電話線や高速ファイバーから、水道管、下水管、ガス管も、そして蒸気管までも全部地下に埋められているんですね。地震がないとはいえ、ちょっと怖い。

Saturday, February 2, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Apple Pie in the Big Apple



今日のニューヨークは小雨でどんより。こちらの寒波は半端でなく寒いですが、今年はまだ雪も降らず、日中は摂氏5度くらいで過ごしやすいほうです。今日はユニオン・スクエアに週4回設置されるグリーンマーケット(生産者直接販売)に買い物に行きました。お目当ては新鮮な野菜、果物、卵、ヨーグルトなどです。冬は野菜が根菜ばかりで寂しいですが、夏になるとみずみずしいトマト各種、サラダ菜、キュウリ、それにブルーベリーやアプリコットなどの季節の果物も登場してとてもカラフル。

しかし、この寒い中でも赤いAppleは健在。販売している農家の人に聞いたところ、10月の収穫後、特別な保存方法によってほぼ一年くらいは市場に出せるのだそうです。ニューヨーク州産のりんご種はEmpire、Idared、Rome、McIntoshといったものが主流ですが、日本種のFujiやMutsuもあります。もちろん、農家の自家製のApple PieやApple Juiceも美味です。

Apple pieといえば今ではアメリカを象徴するようなデザートの位置づけで、よく使う慣用句にも(Something/Someone is)as American as apple pieなんていうのもあります。これは、何々は(または誰々)はアップルパイのようにアメリカそのものです、といったような意味あい。

さて、ニューヨークといえばそのニックネームはThe Big Apple。え~、大きなりんごが取れるから? いえいえ、語源は全然違うところにあるそうです。
でも、Big AppleでApple Pieを食べると、なんだか私もAmerican!