Monday, February 25, 2008

今日の一言@ニューヨーク: The Tower of Pisa? Leaning buildings in NYC



ダウンタウンに住んでいて最近気になるのは、あちこちでビルが傾いて「ピサの斜塔」になっていることです。この数年、不動産ブームで新ビルディング建設が盛ん。19世紀半ばに作られた建物を壊して地下を掘り始めたところ、その隣の建物が傾き始める、という現象です。もともと多少の傾きがあったのでしょうが、それがさらに悪化するということかもしれません。

市の建設局の基準では、10インチ(25.4センチ)の傾きがあると、そのビルは使用禁止となるそうです。安全確保のため、そこにあるお店やオフィス、住人も強制退去させられます。

SoHo地区では、2つの古いビルが鉄柱で支えられています。両方とも夕飯の買出しに向かう道にあり、いつも気になっています。

写真左のほうのビルは基準違反で、2000年ごろから空きビルになってそのまま。きっと訴訟とかになっていて、にっちもさっちもいかないのでしょう。写真左のほうのビルは、昨年後半に始まった建築現場の隣のビルで、こちらはまだ一階のレストランも営業しており、住人も住んでいます。傾き度が小さいので退去命令には至らなかったようです。

強制退去となった隣のビルの住人は大変な迷惑です。誰も引越し費用や引越し先斡旋などしないようで、新聞記事でそうした人の嘆きを伝えていました。確か、日本でも手抜き工事マンションで退去に追い込まれた住民の悲劇がありましたね。 ニューヨークの斜塔は、特に手抜き工事が原因ではないようですが。