Monday, February 4, 2008
今日の一言@ニューヨーク: Rooftop Water Tanks
この週末は月曜がPresident’s Dayという祭日のため連休で、a long weekendでした。 どんより天気でしたが、気温が10度以上で暖かく、近くを散歩したり、ショッピングをしたり、とのんびりしてました。 久しぶりにニューヨークを歩いていて上を見上げると、ビル屋上の木製の大きな樽が気になりました。私の住んでいるダウンタウン地区は高層ビルが少ないので、屋上が地上からよく見え、木製のRooftop Water Tanksは目に留まります。
この水タンク、6階以上の建物に設置すること、という条例が19世紀半ばにできてから、ほぼその姿を変えずに今でも使われています。しかも、伝統的な木製タンクを作る会社は当時からの2社の独占専売。近年の高層ビルでは金属性タンクにすることもできるそうですが、木製のほうが水質を保ちやすく、水が冬に凍らないという利点が多くあるようです。
なぜ高いビルにタンクが必要かというと、地下を走る水道管からの圧力が低いため、6階以上のビルだと上の階まで水がうまく届かないからなんだそうです。また、消防水としての役割もします。私の住んでいるビルは5階建てなので、このタンクはありません。タンク自体も高価だし、定期的な掃除も必要なようで、けっこう費用がかさむでしょうから、なくて良かったのかもしれません。
しかし、よく考えてみると、同じ米国内のボストン、ロスアンジェルス、シカゴとかの6階建てより高いビルや、東京や香港のビル、水道管の圧力とポンプによって高層階まで水が問題なく届くのでしょうか。 ニューヨークの水道管が80年前とか古いものらしい、と読んだ事があるので、それが関係あるのかも。
さてさてこのタンクは芸術性もあるようで、多くの画家、写真家がタンクをテーマにした作品を発表しています。日本人写真家では、折原恵さんがウオータータンクの写真集を出版していて見たことがあります。芸術のテーマは日常生活にあり、のようです。