Saturday, February 9, 2008

今日の一言@ニューヨーク: A Perfect Weekend for Museums

この週末は小雨・小雪模様、夜はマイナス5度まで下がる寒波に見舞われ、両日を美術館で過ごす、という屋内活動となりました。

小雨の土曜日には、昨年12月に場所を変えてオープンしたばかりのThe New Museum of Contemporary Arts(俗称:ニューミュージアム)を見に行きました。 もともとダウンタウンにあった美術館ですが、新しい場所はさらに南下。チャイナタウンから東北に位置するBoweryという道路にあります。この辺は昔からランプ・照明関連のお店が固まって並んでおり、今ではその数は減少傾向にありますが、それでもまだ目立っています。

新ビルは日本人設計者の妹島和世と西沢立衛の共同事務所SANAAが担当。 外観は数個の箱が積んであるような斬新なデザインで、内部は外光がうまく生かされた空間となっています。 3月までやっている展示はUnmonumental というテーマで、世界から50人くらいのアーティストが町で拾ったものや捨てられたものを材料にした作品を出展してます。私の好みのアートではありませんが、アイデアは面白いものでした。
http://www.newmuseum.org/ 

日曜日は久しぶりにメトロポリタン美術館で数時間を過ごしました。現在、Jasper Johns(ジャスパー・ジョンズ)のGrayをテーマにした作品の回顧展をしており、それがお目当てでした。私は全く知らなかったのですが、彼は1960年代に東京に短期滞在したそうです。その時、東京ではお皿に自分の写真を焼き付けるのがはやっていたそうで、お土産として作ったお皿を作品の中にいれたものもありました。Souvenir(お土産・思い出)というタイトルでした。ジョンズは自分の写真や肖像を作品に入れることがない人なので、極めて珍しい例、ということです。 当時東京でお皿に写真を焼き付けるのが外人向けお土産に流行っていたんでしょうかね。 聞いたことがないですが、面白い発見でした。

昨日はそのほかには、写真家 Lee Friedlander(リー・フリードランダー)の公園風景写真の特別展示をゆっくり見ました。 私はフリードランダーの自然をテーマにした写真が大好きなので、大満足。 彼は日本の四季を美しく撮った写真集もだしております。
http://www.metmuseum.org/special/lee_friedlander/olmsted_images.asp