Wednesday, October 29, 2008

今日の一言@ニューヨーク: America is ready for Halloween!



金融危機、株価不安定、不景気、と暗い話が多いですが、やはりアメリカはお祭り好き。いよいよ明日はハロウイーン。ニューヨークの街では仮装した人が明日の夜は徘徊することでありましょう。

ビレッジの仮装パレードは有名です。もう私は何年も行ってませんが、今年は大統領選挙があるので、オバマ、マケイン、バイデン、ペイリンの各政治家に仮装した人がきっと多くでてくるのは、と予想しています。

ハロウイーンといえば、オレンジ色のかぼちゃ。もう2週間以上まえからマーケットなどでは売り出していました。(写真左)そして、お菓子もハロウイーンのテーマでお化けやかぼちゃのクッキーも。(中央、右)

はあ、私は明日の夜は友人が「高橋真梨子、ニューヨーク、カーネギーホール公演」の切符をもらったそうで、お付き合い。いえいえ、高橋真梨子のファンでもないし、全然どうゆう持ち歌があったのかもしらないんです。全然ハロウイーンと関係ない世界です。まさか、彼女はオレンジ色で登場しないと思いますが…

Sunday, October 26, 2008

今日の一言@ニューヨーク:A crowded train is no excuse for an improper touch.


ニューヨークの地下鉄は汚くて、うるさくて、時間表も全くないけれど、どんなに混んでも痴漢だけはいない、とずっと信じていました。でもこんなサインが…

Sexual Harassment is a Crime in the subway, too.
A crowded train is no excuse for an improper touch.

セクハラは地下鉄の中でも犯罪行為。混んだ電車だからといって不適切な「触り」は言い訳にならない。(許せない)

たしかに、朝と夕方の通勤時間帯は120%かそれ以上の混雑度となる地下鉄線もあります。私も何度かひどい混雑を経験したことがありますが、まさかここにはいないでしょう、と思ってました。でも、こうした警告サインがあるということは、かなり被害届がでているのでしょう。サインのコピー、手短に要領よく、的確に被害にあった人にも指示を促しています。「がまんするな、恥ずかしく思うな、怖がらずに隠さず話してください。地下鉄職員、警官まで通告してください。」

Don’t stand for it or feel ashamed, or be afraid to speak up.
Report it to an AMT employee or police officer.

女性専用車も登場するかな。いや、それはありえないでしょうね。

Saturday, October 25, 2008

今日の一言@ニューヨーク: I’m so fed up with automated telemarketing calls and robocalls.

もう毎日、ほんとにうんざり、頭にきます。一日平均6~8回くらいですよ! 何って、テープに吹き込んだメッセージで売り込みをする電話です。何を売り込んでいるかというと、1)クレジットカード、2)安くなる電気代、3)衛星テレビ受信サービスといったところでしょうか。

Federal Do Not Call Registry (連邦「電話するな」登録)に電話番号を登録すれば、こういう電話はブロックされるはず。連邦機関FCC(Federal Trade Commission)が消費者保護することを目的にした連邦法です。もちろん登録しているんですが、どうして毎日こんなにかかってくるのでしょう。防ぐ方法はないのか、といろいろ調べても埒が明かず困っていたのでした。

しかしこの週末思いついたのです。録音メッセージをガマンして最後まで聞いて、セールスの人がでて話をすることになったら、その人に私の電話番号をおたくのリストから外せ!と怒鳴ってすっきりしよう。
そして、じっとガマンして聞いたら、Press 1 to talk to your representative to learn more. Press 2 to remove your number from this list というではありませんか。わ、やった~!自動的に削除してくれるのでした。きっとこれも連邦法で決まっていることなのかもしれませんが、偶然に見つけることができました。

昨日の電話には”Press 2~“のメッセージがはいっておらず、Press 1のみで終わるのもあったのですが、そのあとにすぐにプッシュホーンの2をおすと、Your number was removedと録音メッセージが確認してくれるところもありでした。

効果てきめん。録音メッセージ電話は今日は2回のみ。しかも昨日の削除ずみのメッセージはなし。そして今日もPress 2を繰り返し、Removed!

さて、一方的に自動的な電話メッセージをコンピュータ制御でかけまくるシステム、テレマーケターでなく、政治的メッセージ伝播のためのものを最近はrobocallというそうです。ロボットが電話かけるというイメージですね。この方法をマケイン陣営が採用しているようで、激戦区においては「オバマは極左テロリストともつながっている」といったメッセージを流したそうです。

政治団体などのRobocallは連邦規制の枠外で、FCCで登録してもだめ。はたして2を押すと解除できるのか。。。うちにはかかってこないのでわかりません。

Wednesday, October 22, 2008

今日の一言@ニューヨーク:How come so many movie stories take place in New York?



ニューヨークの道路は、通常夜7時とか8時以降駐車無料となるところがけっこうあり、夜は道路両側にクルマが隙間なく駐車する風景が普通です。昨日の夜、近所の道路がガラガラ、オレンジのコーンがあちこちに立っており、あれ、どうして?と思ったら、昨晩だけ映画撮影のための駐車禁止区域になっていたのでした。

写真左、中央のように、電柱などに「駐車禁止:10月22日8時までに移動しない車は近くの他の駐車場所に移動されます」との表示。レッカー強制移動(will be towed to どこどこ)です。理由は、Dakota Filmsという映画プロダクションが仮題Bored To Deathという映画撮影をするため、と書いてありました。写真右は、2週間前にSoHoでの撮影風景。役者がクルマに乗っての運転シーンですが、レッカーでクルマを引っ張って、前方カメラが撮影するんですね。これなら役者はわき見運転OK!しかも臨場感あふれるニューヨークの背景が動いてはいる、なるほど、です。

ニューヨーク市には、Mayor’s Office of Film, Theater and Broadcastingという部署があり、街の道路や公共施設や公演などでの映画やビデオ撮影やパーフォーマンスなどをやりやすくする手伝いをしています。許可書と手続きが必要ですが、まず撮影などの3週間以上前に同部署と面接をして内容を説明、そして、一連の簡単な書類と保険条件をそろえて申請をすれば、24時間以内に許可がでる、というスピード決済。この部署は、警察や市の関連部署との連携をとって、スムーズなロケができる配慮です。

なんでニューヨークを舞台にした映画の話が多いのか、その裏には市がかなり協力するという仕組みです。ロケなどで国内、海外からのクルーがくると、事前準備から実施まで、市にとってはあらゆる経済効果があるためという理由でニューヨークは熱心です。

How come + 主語 +動詞…? どうして~なの?? 口語ですが、ちょっと驚いた感じで何故なぜ?というのに便利です。

ニューヨークが舞台の映画、思い当たりますか?
日本題は知りませんが、懐かしいところではGhost(デミ・モア、パトリック・スエージイ主演)、When Harry met Sally(メグ・ライアンとビリー・クリスタル主演)、もちろんSex and the City、最近はWill Smith主演のI’m Legendという化け物退治映画を観ました。

Tuesday, October 21, 2008

今日の一言@ニューヨーク: How much should you tip?

アメリカで面倒くさいことは、何をしてもチップが必要、どのくらいチップを払うかを考えることです。レストランで食事をすると、たいていは食事代の15%~20%、タクシーに乗ればメーター料金のやはり10%~15%、といったところでしょうか。美容院でもヘアスタイリストには料金の15%~20%、シャンプーだけの別の人には2ドル程度、なんです。

昨日は美容院に行ったのですが、いつものお姉さんが急遽ドタキャン。でも髪が伸びすぎてイライラしていたので、他の人にやってもらうことになり、今ひとつ気に入らないカット。ちゃんと説明してるのに、聞いてないのか、能力が劣るのか。いつもの彼女には20%をあげてましたが、さあ、どうしよう。こうゆうときにはチップなんてあげたくない、と本当に思います。でもゼロというわけにもいかず、やはり相場15%に限りなく近いチップをあげることにしました。

レストランでも長時間待たされたり、サービスもお料理も美味しくない場合、アメリカ人に聞くと、よほどまずくてサービスも悪い時なら10%を切ることも可能といいます。でも普通はそこまで最低なことはないだろうから、ひとまず15%くらいを目安に支払う、とのこと。

一度、ある中流レストランで4人で食事をすませて会計の際、そのお店ではカードが使えないことが判明。みんなで現金を出し合い、ぎりぎりの支払いを済ませてお店を出てくると、なんと後ろからウエイターとマネージャーが追いかけてくるではありませんか。「なにかご不満がありましたか、どんなことでしょう、教えてください」とまじめにコメントを求められました。4人ともカード決済のつもりで現金の用意がなく、それでチップが少なく本当に申し訳ない、ということで一件落着。たしかチップが10%を少し下回ったと思います。やはり、チップが重要な世界です。ウエイターは特に最低賃金が低く、チップで生活すると言われており死活問題。

チップについてのエチケットの話で、「レストランに行って数ドルのチップの差でお財布と相談するようなら、はじめから外食などしないほうがいいでしょう」、というアドバイスがありました。なるほど、ね、しかし厳しいアドバイス。

Sunday, October 19, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Don’t give up, persevere!


ソーホー地区を歩いていたら、ビルの1階と2階の隙間に木が生えていました。おしゃれなブティックやレストラン、高級住宅などが増えてしまったソーホーですが、今でも昔のような倉庫後の無人ビルやアーティストが住み続けている建物も残っています。

きっとこれも未開発のままの商業用ビルなんでしょう。どこからか種が飛んできて、隙間に根をはり、成長している大都会の中の自然。1.2メールくらいの高さほどありそう。種からここまで伸びるのは、数年はかかったでしょう。ほとんど毎日のように歩いている道なのに、数日前まで気づかずにいました。

がんばって、そのままスクスク、ジャックのマメの木のように空まで届け! 


日記を書いた後、カンボジアのアンコールワットがジャングルにのまれていた様子を思い出しました。石積みの神殿に数本の大木が根を張って、さらに建物は木の一部のようになっていく… ニューヨークも100年放って置かれたらあのようになるな。

Friday, October 17, 2008

今日の一言@ニューヨーク:Book reading by the author of the China Lover, a new fiction based on Yamaguchi’s life story


昨晩(16日)、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで開催された新刊本”the China Lover“著者の講演に行ってみました。40名くらいの米人、日本人が集まっていたでしょうか。この本、日本で外国雑誌などの記者経験のあるイアン・ブルマ氏による小説で、山口淑子(李香蘭)の自伝に基づいて小説化したという、意欲的な作品。

ブルマ氏によると、山口の自伝とインタビューをベースにドキュメンタリーで書くことも考えたそうです。でも、つまらなくなるか、むづかしすぎるかジレンマがあったところ、ある人からこの奇遇な人生は小説で表現するのがいい、と半分冗談で持ちかけられたのがきっかけで小説化を決断したそうです。

ブルマ氏は、ひとりの女性の役割の変化と日本の変化を重ね合わせ、複雑な時代背景、複雑な日本の文化と歴史を絡めた小説の意図を説明され、小説の中から数ページを読んで紹介してくれました。そして熱心な質疑応答が行われました。

小説は、彼女の人生の歩みを3部に分け、日本の戦前の帝国主義台頭と満州立国(李香蘭時代)、戦後の復興と成長(シャーリー山口としてのハリウッド時代)、そして高度成長後のオイルと中東がらみの外交の時代(山口・大鷹時代)を焦点にしています。3つのセクションは、それぞれその時代に山口と出会う3人の全く性格も背景も違う男性の目を通して語られます。その男性3人はすべてフィクションで存在しませんが、山口とその時代の取り囲みの人物はほとんど全てが実在しています。

私は数年前に日経さんの「私の履歴書」で山口氏の連載を読み、そのころ彼女の「私の半生」も購入して熱中して読みました。「3時のあなた」のあとに自民党議員であった方とは知ってましたが、全く関心もなかった若いころと違い、歴史に翻弄され、ある意味では歴史を翻弄する役目もしていた女性という観点で興味をもったのでありました。それに、あの、イサム・ノグチと結婚していたことにも衝撃を受けました。

ブルマ氏にはサインをもらって、握手をしてもらい、本格的にはこれから読むところです。ニューヨークタイムズのBook Reviewでは絶賛とはいかない評価でしたが、私なりに楽しみたいと思います。

Saturday, October 11, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Go vote now. It will make you feel you big and strong.

昨晩は大統領候補、マケインとオバマの第3回目、最後の討論会でした。金融危機、株価暴落、財政大赤字の中、国内政策(財政・予算、税金、健康保険、教育など)に焦点をあてた討論、1時間半。今回は、二人とも座って座談会のような雰囲気の中で議論を戦わせました。双方とも過去2回でのスタンスは同じ、もちろん繰り返しの論点も多くありました。

税金については、本当にアメリカ人は税金嫌い。しかしこの前代未聞の財政大赤字では、税金を減らすことは至難のわざ。オバマは大企業の法人税、裕福層(年収25万ドル以上)の税金率を上げ、国民95%の一般人の税金は減らす案を提示。マケインは一律に税金率不変のまま、免税項目を増やすことで一般の人が節税をできる案を提示。

実際に、あるニュース番組でオバマの案を年収1200万ドル(1200万円くらい)の人で計算したら、1000ドル近くの節税となってました。95%の一般国民にとっては減るほうがいいと思いますよね、やはり。

現在のところ、オバマ優勢とはいっても選挙は最後までわかりません。でも討論後に保守系のある記者が、意外なコメントをしてました。「マケインのむらのある、衝動的な発言をこれから4年間、いつもテレビでみなくちゃならないと思うと、もうウンザリ。オバマの冷静で落ち着いた理性的な顔なら、4年間がまんしよう、とそうゆう印象をみんな持つでしょう」というのです。へ~、そんな短絡的な話でいいのか。

今回、最後の討論会の司会は、CBSニュースのBob Schiefferが最後に、「私の母がいつも言っていたこの一言でお別れしましょう。さあ、投票に行きなさい、投票すれば力ある大物になった気持ちになりますよ。」と締めくくりました。投票権を持つ国民、大統領選を左右します。

アメリカ女性の参政権が憲法で保障されたのは1920年。Bobさんのお母さん、女性が勝ち取った大切な権利にも思いを馳せたことでしょう。

Monday, October 6, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Brunch and the Dinner Party in Brooklyn




日本も月曜が祭日ですが、この週末は米国でも月曜日が学校や公的施設がお休みのa long weekend。(コロンバスデー)

昨日はとてもお天気がよく、友人ら3人とブルックリンでまずブランチ、その後、ブルックリン美術館に行きました。ブランチはオーガニックや地元素材で有名なローズ・ウオーターというレストランで。いつも込んでいて昨日は20分ほどの待ち。食べたものはフレンチトーストにフルーツ(左)、ポーク・サンドイッチ(中央)、フィッシュケーキとサルサ(右)と3人3様。 味見をし合って、どれも素材がよく、甲乙つけがたいレベルとみんな満足でした。

さて、私はどれを注文したのでしょう?

それからブルックリン美術館に行きました。お目当ては、友人のひとりがご推奨、1960年代のフェミニストアーティストJudy ChicagoによるThe Dinner Partyという作品。太古から近代までの39人の女性を選び、それぞれ各自の偉業と歴史上の意味をお皿とテーブルクロスで表現した、という作品。女性独自の刺繍や手芸の要素、陶器・セラミックつくりの工芸を使ったお皿とテーブルクロスは3角形のテーブルに並べられています。3角形の一辺は15メートルくらいありましょうか、スケールが大きいです。

さらに、テーブルの下には999人の名前がそれぞれ書き込まれたタイルが敷かれています。こちらもChicagoが歴史上、重要と判断する女性の名前です。70年代に数年をかけて完成したこのDinner Party。それなりに見ごたえがありました。

http://www.brooklynmuseum.org/eascfa/dinner_party/home.php

でも、視点が「西洋」で東洋の勉強はしてないアーティストなので、東洋の女性、日本女性の名前はなかったです。初めての本格的な女性作家としてDinner Partyにでてくるのは17世紀オランダの女性。日本には既に10世紀に紫式部がいたのに… 


みなさん、左のフィッシュケーキにしようか、非常に迷った結果、結局私が注文したのは、真ん中、ボリュームたっぷりのポーク・サンドイッチです。つけ合せのフレンチフライのジャガイモも新鮮で、外はカリッと中はしっとり、ポークによく合ってました。

Sunday, October 5, 2008

今日の一言@ニューヨーク: What comes down must go up.

今週はニューヨークの街はすっかり活気がありません。人々は不安と焦燥の面持ちで、いつもより早足で帰途についているように見えます。でも、気のせいかもしれません。毎朝、新聞を見るたびに危機的な経済破綻の危惧を煽るニュース、そして連日の株価下落。ついに今日はダウ平均があっという間に8500近くまで落ち、奈落の底へ。

昨日は欧州に住む昔からの友人から電話。「June、どうしたらいいの?どうなっているの、この株価の下落?老後のための投信、債券ものまで評価額がめちゃくちゃに落ちてしまって、もう塩漬けしてもいつ売れるかわからない。どうしよう」という悲痛な叫び。彼女はもう61歳を迎え、そうした投資をもとに利息や利ざやでリタイヤ後の生活を計画していた矢先。

ファイナンスに全く疎い私にまで嘆きの電話とは、もうかなり動揺しているんでしょう。
わかりますよ、よ~く、わかります。でも、もう手遅れ。今売って預金口座に入れても、大損。とにかく、今はなすすべがない、what comes down must go up (下がるものはまたきっと上がるわよ)となだめるしかありませんでした。

我ながら、なかなかイイなだめ方、と思ったものもの、ほんと、そうなってくれるかな。アメリカの経済学者やアナリスト、今日のため息まじりの発言では、「もうこの金融危機、どこまで深く悪化するのか誰にもわからない。」
No one knows how deep the financial crisis will be.
え~、そんなこと言わないで~、ですよね。

Saturday, October 4, 2008

今日の一言@ニューヨーク:I was so wasted last night.



昨日の夜はうちで同窓のよしみの10名と、2ヶ月も前から企画していたイタリアンワイン試飲会を実施。参加者はそれぞれ自分の担当の食べ物を持ち寄るPotluck Partyとしました。ワインに合うように、私はリトルイタリーのデパロという食材店で数種類のチーズやオリーブなどの前菜を用意。
(以前にこのお店でのショッピング経験を書きましたのでご参考)
http://waga.nikkei.co.jp/sns/sns.cgi?p=my&t=diary&s=view&r=d&did=53925&f=1 

ソムリエ級の知識を持つ友人のご主人が2週間前により選った8種類のワイン、白2本、赤5本、デザートワイン1本。ドタキャンが2名でたため、8名で8本を空けることに。(写真左)
飲み順に合わせて、私の独断と偏見の印象を5段階評価(5が最高)しますと、次の通りです。

Gavi di Gavi, Villa Sparina 2006: ドライなサッパリ系白ワイン。色のわりにフルーティーでない。特徴があまりないので2ですね。
Sauvignon Blanc “Winkl” Terlan 2006:オーストリーとの国境沿いの地域のワインで、複雑なフルーティー香りを楽しめ、なかなか意表をつかれたので3.5をあげましょう。

Dolcetto d’Alba, Giacomo Borgogno 2006: きれいな薄いルビー色で、チェリーっぽい香り、飲みやすい赤で3。
Barbaresco, produttori del Barbaresco 2004: しっとり深みの赤で、土っぽい香りが今ひとつで2.5.
Barolo Cascina Francia, Giancomo Conterno 2003:一同の期待を一身に浴びたBarolo、お値段も今回のワインの中では最高の70ドル(通常料金は85ドルとやらいわれる)。う~ん、こんなものか、透明感のある深いルビー、香りもなかなか、でも期待値を超えられず4にとどまる。
Chianti Classico, Castello di Ama 2005: え~、こんな高いChiantiがあったの?という60ドル。深いルビー色、微妙なベリー系の香りを楽しめこくのある熟成の味に近く、ラム肉にも合いそう!という合格点、4.8をあげたいワインでした。
Taurasi Radici, Mastroberardino 2003:深い赤、複雑な香りのブーケが楽しめ、思ったより良し、の4を獲得。

Castelnau de Sauiraut, Sauternes 2003: フランスのボルドー地域のデザートワイン。まろやかでスイート、ああ、フォアグラを一緒に食べたいところです。今回はデザートワインとして登場だったので、評価外とします。

友人のひとりが、キノコ4種類(マイタケ、エリンギ、シイタケ、松茸)を薄切りスライスして、それをグリルパンの上でさっと火を通すという前菜を作りました。カナダ産の松茸で確かに白くて香りが薄いものでした。(エリンギのスライスと松茸:写真右) キノコは焼きあがりに天然塩とオリーブオイルでいただきました。

ひとりあたり、1本飲んだわけですが、少なめの人もいたので、私はきっと1.5本くらいかな。夕べは完全にヘロヘロに酔ってかなり前後不覚状態。口語でちょっとはしたない言い方ですが、wasted。このwastedはTo be very intoxicated from the use of alcohol or drugs という状態を言います。
今日はhangoverで頭が重いです。

Thursday, October 2, 2008

今日の一言@ニューヨーク:The meaning of life

昨晩(水曜日夜)、友人が会員となっているNY誠和塾による稲盛和夫氏の講演を聞きに行きました。76歳になられた稲盛氏、「人は何のために生きるのか」The meaning of lifeと題して、柔和な微笑みで1時間半ほどの講演をされました。アメリカ人向けには同時通訳機器も提供され、NY Society of Ethical Culture の会場は一杯となりました。

講演内容は、「因果の法則」が宇宙をつかさどるものだと稲盛氏の信じるに至ったこと、氏の人生から学んだ「一生懸命に無心に働き、それまでの考えを変えることで人生好転」、そして「魂を磨くこと」の意味。最後に臨済宗円福寺で得度を受けた稲盛氏は、仏教の教えのひとつ、六波羅蜜のお話もされました。

誠和塾のことも稲盛氏のこともほとんど知らない私です。が、稲盛氏は、人間として正しい判断をもち、私欲と私心を常に自問し、チェックしながら世のためになる事業なのかを考える姿勢をもつ経営者を育てる努力をされ、それは素晴らしいことだ思いました。

しかし、基本的で当たり前に聞こえるようなお話。でも、人間としての判断ができてない経営者やトップの人が多いから、昨今のカビ米など食品安全問題や汚職といった倫理観欠如、モラル低下につながるのでしょう。日本、米国、中国、アジアなどで、人間としての正しい判断を持つ人を稲盛氏が育てることは大変重要な使命と思いました。

人間は最後は魂だけが残るそうです。愛と真実に満ちた人生を自分で積極的に選び取って歩めば、魂はきっと美しいものになるでしょう。私も魂を磨かなくちゃ。

Wednesday, October 1, 2008

今日の一言@ニューヨーク:If Obama does not get elected, we could be looking for another country to live in!

今朝、メールを開けたら15年前に一緒に大学院に通った友人B君から久しぶりにお便りが入ってました。彼も私もそれぞれに家庭を持ち、1年に2回くらい、クリスマスカードと近状メールのやりとりくらいですが、同じ寮に住んだアメリカ人の友人の数名はいつまでたっても懐かしいものです。

ご存知のようにアメリカは先週から経済危機が危ぶまれ、イラク戦争の終結の行方が見えず、またアフガニスタンとパキスタンにも増兵、そして一般のアメリカ人も高いガソリン代と賃金停滞にそろそろ嫌気がさしてきたようです。マサチューセッツ州に住むB君、普段は政治的な発言など一切しない柔和な精神臨床学研究者。その彼がオバマが選出されなかったら一家で他の国に移住を考えるかもしれない、とまでコメントしていたのでビックリ。

こうゆう発言はけっこう最近ちまたで耳にします。もちろん、アメリカを捨てたりしないでしょうが、心情としては怒り心頭という人が増えたからでありましょうか。

今日からもう10月、いよいよ大統領選は1ヵ月後に迫りました。