共和党大会が今晩(木曜夜)、マケイン大統領候補の指名受諾演説で終了しました。ハリケーンのために1日短縮した大会でした。昨晩は初の共和党女性副大統領候補として、話題を集めているペイリン副大統領候補。スピーチの内容は二人ともにキーワードが、Change、あれ、どっかで聞いたような?民主党のテーマと似てます。やはり国民の8割が現政権からの変化を望むといわれている中、現政権の共和党でありながら、なんとか現状を打破するためには変化をもたらす大統領が求められていることに敏感に反映しているのでしょう。
マケイン氏は共和党の中でも亜流で活躍してきたmaverick、一匹狼的な存在でした。ベトナム戦争で負傷、さらにPOW(捕虜)として5年以上という経験の持ち主で、党派を超えて尊敬されている上院議員であることは周知のこと。そして、彼が選んだ副大統領候補が全校的には全く無名のアラスカ州知事、自称、hockey mom (アイスホッケーする子の世話をするママ)。これはsoccer mom というよく使われる表現とほぼ同様、郊外の中流主婦層(働いているケースも含む)で子供のサッカーの練習や試合にSUVでお迎え送りをするような人たちで、911以降に米国を守らねば、家族を守らねば、という強い意識を持った層。アラスカという土地柄、ホッケーがでてきたのかと思ってましたが、ホッケーはいくらかブルーカラーのスポーツ、という解釈もあるようです。
さあ、一匹狼とホッケーママ、オバマとバイデンのチームとの一騎打ちが始まりました。演説を聴く限り、個人的には圧倒的にオバマ氏の国家的レベルでのビジョンの話のほうが面白かったのですが、政治の世界はどうなるかわかりません。選挙権もない私としては傍観です。