Monday, July 28, 2008

今日の一言@ニューヨーク: “There’s no such thing as free lunch”













ただほど怖いものはない、という日本語がありますが、ちょっとニュアンスは違いますが英語にもただのランチなんてものはありえない、という表現があります。「怖い」の意味はないですが、ただで手に入るものはないはずで、経済的には誰かがその分を払っているはず、という意味です。

ニューヨークでは(特に夏場には)無料コンサートがあったり、無料イベントがありますが、無料になるのはスポンサーが裏にいるからですね。10日ほど前に坂本龍一出演の無料コンサートに行った日記は書きましたが、こうした無料イベントを楽しめるのは、米国企業や財団、または大型寄付提供者がいて、彼らがスポンサーになっているからです。アーティストが自らスポンサーとなるイベントもありますが、持ち出しは少ないようです。

無料イベント、無料コンサートとは言っても、スポンサーがなければ成立せず、景気がかげるとこうゆう無料ものも減少します。今年の夏は大きな変化は見られないようですが、後半から来年にかけて心配。

さて、昨日の日曜日は、マンハッタンの南東Lower East Side地区開発公団と企業スポンサーによる同地区のアートギャラリーを巡るウオーキングツアーに参加しました。今は高級ブティック街になってしまったSoHoにしても、60年代から70年代にまずアーティストが住み始めてこの地区を復興させる動きになりました。Lower East Sideも19世紀は移民の多い地区としてそれなりに発展しましたが、70年代以降は麻薬や犯罪の多い危ない地区でした。しかし90年代半ばからはナウい場所になってきており、アートギャラリーやお洒落なカフェ、レストランがひしめく地区に変化してきました。

ウオーキングツアー案内役は地元アーティスト。3時間に渡って12のギャラリーを回り、エネルギーいっぱいの若手アーティストの多彩な作品を見てまわりました。最後に彼の作品の宣伝も。無料だから仕方ない。やはりスポンサーには感謝、です。

写真はギャラリーを回って面白かった3点。
ロシア人のお姉さん、背景はイクラです。
Tの形の彫刻は、日系アーティストの作品ですが、彼女の好きなTボーンステーキの食べ終わった骨の形をブロンズで作製。
中華レストランのテイクアウト用ボックスを積み上げたインスタレーションなど