Thursday, March 20, 2008

今日の一言: Exploring neighborhood restaurants

パリにはミシュラン3つ星を頂点に、ピンからキリまでレストランの幅が広く、毎晩選ぶのに事欠きません。でも私たちの楽しみは、庶民的でお得で美味しい近所のレストランを探すことです。

滞在している左岸6区で、そういったご近所のビストロをいくつか見つけました。でも、ドル安のため、数年前に比べるとパリはすっかり高い街となってしまいました。米国からお財布を持ってきている私たちにはドル安は真剣な問題。2002年ごろには1ユーロがほぼ1ドルだったのに、今ではほぼ1.6ドルですから本当にお財布と相談してしまいます。街角のクレープ屋のスタンドで一番安いクレープでも3ユーロ(4.8ドル)ですから、ドル換算するたびに食欲が落ちそうになります。

しかし、私の最近のモットーはLife is short: Do it TODAY!  人生短いぜ、今日やることは今日やろう! なんです。ナイキの広告コピーのようですが、Do itです。

Wednesday, March 19, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Is Cell Phone Use A New Public Nuisance?

最近、けっこう頭にきていることがあります。街を行き交う人が、みんな携帯電話で大声で話しながら歩いていること。みんあ大声で話すから、携帯での会話は近くにいると全部聞こえるのです。ちょっと遠慮して話せば!と言いたくなるくらいの「騒音公害」となっています。

路上やレストランでの大声での通話は新型の公衆迷惑、と思うのです。 ちょっと前まで、携帯電話はニューヨークでは受けないだろう、なんて業界筋の人も言ってたけど、今や町中に溢れているではありませんか。 日本人ほどメール利用はしないようで、メール中心の人は普通Blackberryのほうを使っているようです。

思いついたのですが、、東京の街や駅で見かける「喫煙コーナー」のように、「携帯電話コーナー」でも街角に作ってもらい、大声で話したい人はそこに集まることにする…というのはどうかとも思うくらいです。

Tuesday, March 18, 2008

今日の一言@ニューヨーク: A protest demonstration calls for Free Tibet


さきほど買い物にユニオンスクエア近くのTrader Joeに行きました。もともと西海岸で設立されて人気の激安スーパーで、一昨年にニューヨークにも店舗展開を果たしました。いつ行っても老若男女すごい人でごった返しています。レジで15分も並ぶくらいの長い行列でした。やれやれ、月曜日の3時過ぎだというのに、みんな、仕事はないのかいな? 

ユニオンスクエアで、チベットの独立と自由を叫ぶデモに出会いました。「中国よ、チベットから手をひけ」、「ダライ・ラマがチベットに帰れるような自由なチベットを!」、「中国製品をボイコットせよ」、「北京オリンピックをボイコットせよ」、などとリーダーが拡声器で叫び、みんなが同じように繰り返す。これってシュプレヒコールですわね。

極彩色の旗が美しいので、思わず立ち止まってしばらく眺めてしまいました。参加者の多くは、チベットの伝統民族衣装を身に着けており、女性はスラックスの上にスカート状のものを巻いているのですが、これも極彩色でキレイ。でもみんな厚手のコートを着ていたので、外では衣装全体がみられませんでした。

黒メガネをかけた中国人で国家機密情報部のような人があちこちで写真を撮ってたのが、ちょっと怖かったです。写真を撮ろうとウロウロしていた私も情報部だと思われたかな?

Monday, March 17, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Falling from grace

ニューヨーク州スピッツアー知事が売春組織と関係していた、というニュースで昨日からこちらは大騒ぎです。辞任は時間の問題といわれており、たぶん今日明日には本人の会見があるでしょう。ニュースの見出しには、Fall from graceという表現が多用されています-神の恩寵を失う、といったもともとの意味ですが、「時代の寵児、スキャンダルで失脚」といったところでしょうか。

スピッツアー知事は州の司法長官を経て、昨年知事にになったばかり。悪を追求する正義の味方のようなクリーンなイメージで人気がありましたが、一方ではウオールストリートを敵に回すような裁判にも積極的でした。売春組織を法的に処することにも熱心だった知事は、口ではきれいごとを言いながら裏では自分がお客だった、ということが暴露されてしまったわけです。これでは身も蓋もないですね。

この事件のきっかけはFBIがエンペラーズクラブという高級売春組織の捜査をしていて、マネーロンダリングを調査の中で、知事の口座から同組織に流れているお金が浮上してきた、とか。知事の政敵が掘り起こしたスキャンダルではなかったようです。

この事件、知事の支持者の間でも大きなショックが走っています。悲惨なのは、ご家族ですよね。奥様と3人の十代のお嬢さん。学校行きたくなくなりますよえ~。 昔、「私はこれで会社を辞めました」、という下品な広告がありましたが、本当に、スピッツアーさん、これで知事を辞めることなりそうですね。

知事が辞任すれば、副知事のポジションにあったハーレム出身の元議員。この人は人望も厚く、知事とは正反対の性格のようですが、彼が知事になればニューヨークでは黒人初(しかも目が不自由)の州知事誕生となるそうです。

Sunday, March 16, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Arts can be explosive?!



土曜日はどしゃぶり、今日(まだこちらは日曜日)は晴天で気温がまた急激に下がりました。このところ、数日おきに温度差が激しく、春への移行の時期にはいったようです。そして今日は夏時間への切り替えがありました。

雨のなか、昨日は久しぶりにグッゲンハイム美術館に行きました。日本にも住んだことがある中国人アーティスト、Cai Guo Qiang(蔡國強)の個展が始まったばかりで、前から見たいと思っていたからです。 現代社会の問題、暴力的な出来事などをテーマにした作品も多く、火薬を使ったアートイベントや絵画でも有名です。火薬の発明は中国ですし、中国文化をルーツしたユニークな視点や発想も彼の特徴です。

むかし、「芸術は爆発だ」とおっしゃった芸術家もいましたが、火薬を使ったパーフォーマンスと絵画作製をはじめ、爆発の刺激と偶然性を生かした奇才です。
蔡國強は今まさに人気爆発するアーティストのひとり。

グッゲンハイムのらせん状の構造をうまく使った個展で、中央部の吹き抜けには、9台の白いGM小型車がワイヤーで吊り下げられ、車からはネオン線が赤、黄、青などの色を放っている巨大な作品。(写真左) 自爆テロの悲劇をあらわす意図があるそうです。 また、矢のささった藁の船に中国の国旗をつけた作品も愉快です。(写真右) 三国志に登場する武将、諸葛亮孔明の逸話に基づくものです。孔明は10万本の矢をすぐに調達せよという命を受け、敵陣近くまで藁の船20隻で登り、霧にまぎれて矢を撃ち放つ敵からまんまと矢を調達してしまうのです。京劇でもこの話は人気で、私も北京京劇団の三国志の一部の公演で見たことがあります。

グッゲンハイム美術館のHPで作品を見ることができます。(日本からでもアクセス可能だと思いますがどうでしょう)
http://www.guggenheim.org/exhibitions/exhibition_pages/cai.html 

Tuesday, March 11, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Slow life in Little Italy



2週間に一度、私はリトル・イタリーにあるイタリア食材店Di Palo’sに買出しに行きます。この地域は、かつてはイタリア系移民が軒並みパスタ、肉・食材、お菓子などのお店を出してましたが、この20年ほどで観光客向けのイタリアレストランだけになってしまいました。唯一、Grandストリートに食材店2軒、パスタ専門店1軒が残っています。この一角のまわりは、拡大するChinatownに完全に囲まれてしまいました。

私は今日は、5種類のチーズ、カチトリ(ポークソーセージ)、オリーブを買いました。ここのモッツレラチーズとリコッタは自家製で、新鮮。本場イタリアで食したものにひけをとりません。

Di Palo’sは1910年にイタリア南部からきたデパロさんが開店し、今では3代目のふたり兄弟、ルーとサル、妹のマリアの3人が主力で切り盛りしています。彼らのお母さんが85歳くらいですが、時々店にでてきます。彼女の得意技は、暗算。電卓なしで10件、20件という品の値段をちょいちょいっと暗算です。レジで確認をするのですが、これが間違わないのです。

午前11時くらいから午後ずっとは大変込み合い、順番チケットもって30分以上待たされることも普通。ひとりひとりのお客さんの注文をきいて、生ハムをスライスし、チーズを切り、オリーブやお惣菜をパックする、という全てのプロセスがスロー。しかも、味見までさせてくれて、会話を楽しんだり、とにかくサービスは昔の姿のまま。お客さんの中にはひとりで30分以上もあれこれと注文、味見、会話、というサイクルが延々と続くこともよくあります。 

私はマリアにあたる日が一番好きです。彼女はさっさと手際よく、しかも丁寧。サルにあたると、もう大変。会話が長く、違うお客さんにも話かけ、電話まで途中でとっちゃって、私の注文を忘れて違ったものをもってきたり。愛嬌がありますが、いらいらしたりも。 ルーはこの中間で長男らしく、とても親分肌。彼らももう40代後半でしょうか。次の世代の姿が見えないのは、ちょっと、気がかりです。

Monday, March 10, 2008

今日の一言@ニューヨーク: My computer is a lemon!

本日はコンピューターが突然起動を停止し、目の前も真っ暗になりました。私のラップトップは昨年の3月に購入したばかりですが、既に9月、11月と2回にわたって突然スクリーンがブルーとなって「システムエラー」になり、2回とも販売元に送り返してメモリー交換、ハードウエア交換などをしています。 え~、また! このコンピューター、本質的にLemon(欠陥品)だったのではないか。

コンピューター用語を駆使して交渉がうまいダーリンの帰りを待って、販売元にクレーム電話をしてもらいました。威勢はいい私ですが、コンピューターの問題はダーリン任せ。とほほ。

「新品と交換しろ!!」と電話の後ろから叫びましたが、結局、ダーリンの2時間に渡る交渉後、また送り返して今度はマザーボード交換という話になったそうです。基本的には中身の総取替えとなるので、新品と同様だというはいうものの、非常に効率悪い。また全てのファイルをバックアップして古いPCでも使えるようにして、ラップトップを送り返して、古いPCをその間は仕様し、修理後にラップトップが戻るのを待つ、というのは私の生産性低下もいいところ。 

私はLemonをつかまされた!と怒りまくって一日が終わりました。
きっと日本の消費者相談室なら、とっくの昔に新品と交換してくれてますよね。

Saturday, March 8, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Peruvian foods are pretty tasty

ペルー料理はけっこう美味しい、と知りました。ニューヨークで初めていったペルー・レストラン、その名はPio Pio(ピヨピヨ)。初めて行って、大当たりであったためもう4回も。

一昨晩にまた友人らと4名で行ったのですが、いつも注文するのは同じもの。
前菜にセベーチェ(魚のマリネ)。使っているのはタラに近い魚ですが、何なのか不明。 
メインは、ピヨピヨ風チキン。ペルーのスパイス、ガーリックなどに漬け込んだ鶏肉のグリル焼き。肉が柔らかく、Juicy。 グリーンのソースにつけながら食べるのですが、このソースはピリッとからく、たぶんグリーン唐辛子がはいっているのでしょう。チキンには、アボガド・トマトサラダと、豆とサフラン・ライス(rice & beans)がついてきます。
サイドディッシュとして、Tostones トストーネス(青バナナのから揚げ)も注文。ガーリックソースにつけていただきます。 
ビールでも合うし、サングリアでもばっちり。

Pio Pioはマンハッタンに2店舗、クイーンズにも一店あるようです。私らはマンハッタンのイーストサイド、1Avの90丁目にある店舗に行きます。 ウエストサイドにある店舗にも一度行きましたが、味が悪いのです。セベーチェのマリネ味が今ひとつ、チキンが乾燥ぎみ。しかも、値段が高めに設定されていました。オーナーは同じようですが、味の品質管理ができてないのでした。 
イーストサイドがお勧めです。 45席くらいしかなく、いつも込み合っています。土曜と日曜はペルー系、ヒスパニック系の家族連れが多くて待つことも。スペイン語ができると席が優先的に決まるようなこともあり、楽しみが増えるようなレストランです。スペイン語ができない私はちょっとがっがり。

Wednesday, March 5, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Kitchen refuse for compost


今日もリサイクル関連の話です。私はこの1年ほど、ニューヨークで3R(Reduce、Reuse、Recycle)の実践に励んでいるからです。

今日は午後3時くらいに一仕事終えたので、ユニオンスクエアに生ゴミを持っていきました。気温も12度近くまで上がり、太陽サンサン、気分爽快! 

生ゴミは市の収集では普通のごみと一緒になってしまうので、少しでも環境に優しい生活をしようと、コンポスト(Compost:自然肥料土)を作るグループに寄付するのです。このグループは、ユニオンスクエアのグリーンマーケットが立つ日にコンポストを販売すると共に、個人からの生ゴミを収集してくれます。私はだいたい毎週土曜日か、月曜日に生ゴミを持って行くことにしています。

このグループが集める生ゴミ(Kitchen refuse)は、野菜や果物の皮(rinds、またはPeelingsやpeels)や芯(Cores)、さらに、ティーバッグや卵の殻などを含みます。除草剤や化学肥料があまり使ってない花や草木もOKです。コンポストを作るのに、このグループはミミズを使っています。地域の教育のために、作り方についてもプレゼンテーションをしています。

野菜を多く使う我が家では、一週間の生ゴミは5キロくらいになるでしょうか。こちらには生ゴミ用の臭いをきちんと閉じ込めておくような便利なゴミ箱がない… いろいろと探して、やっときちんとフタつきで品質の良いゴミ箱を見つけました。30ドルか、でも長期的に考えればよい投資。ダーリンは生ゴミのための投資に、少々ビックリ。

コンポストを買う人を見るたび、うちの生ゴミが生きていることに嬉しさを感じます。「うちの生ゴミは有機農法野菜が中心だから、安心して使ってね!」と声をかけたくなるのを押さえ、今日も帰途につきました。

Monday, March 3, 2008

今日の一言@ニューヨーク: Chinese Scavengers

こちらは日曜日が終わろうとしていますが、金曜日のお話をひとつ。金曜日夕方から夜にかけて、中国人のゴミあさりおばさん、おじさんがマンハッタンのダウンタウンに出没することです。竹ざおに大きなビニール袋を何個もさげたり、ショッピング・カートをごろごろ引いたり、スタイルはまちまち。しかし狙いは皆ひとつ、換金つきのPETボトル。

たとえばガス入りミネラルウオーターの「サンぺリグリーノ」の場合、空になったPETボトルを買ったお店に持っていくと、ニューヨーク州やコネチカット州などでは5セント、ミシガン州では10セントを換金してくれます。コーラなど炭酸飲料、一部のビール瓶もこうしたボトル・リサイクル換金制度があります。Container deposit legislationという州法規で、現在11の州で実施されています。ボトルの使い捨てを減らして、リサイクルを奨励するためのものです。コストは飲料メーカもちです。

しかし、超多忙ニューヨーカーは空のPETボトルをわざわざお店にもって行きません。みんな、リサイクルごみの回収日に自宅ビル前に出します。(リサイクル回収日は住んでいる地区で曜日が異なりますが、ダウンタウンは金曜日) それを狙ったのが中国人移民のようです。拡大を続けるChinatownがこの近くにあり、この地域は中国人の縄張りとなったようです。彼らはどこかに収集して換金してくれる業者に売り渡すのでしょう。

私は換金付きPETボトルは全て、買ったお店に持っていきます。レジで渡して換金してもらうのですが、後ろに並んでいるニューヨーカーの目がいつも冷たい… この東洋人女性、よほどお金に困っているのね、という同情と当惑の表情。

そんな中、ボトル換金州法規発祥の地、オレゴン州出身だというレジのおねえさんから、「ニューヨークに去年引っ越してきたばかりだけど、ボトルを持ってきた人をはじめて見たわ。嬉しい!オレゴンではみんな、リサイクルにお店にくるわよ」と応援してくれました。