Thursday, December 25, 2008

今日の一言@東京: Merry Christmas and a Happy New Year!



今週から年始4日まで東京の実家にやってきました。コンピュータもインターネットも知らず、19世紀のような生活をしている両親のところだと、不便を通り越して、なんだか昔の幼少期に戻ったような気分です。

しかし、東京はどこもきれいですね。一昨日は六本木にイルミネーションを見に行きました。祭日だったのですごい人、人、人。Roppongi MidtownとHillsのあたり、六本木もずいぶん変わりました。ニューヨークから里帰りの友人と一緒に、おのぼりさんのようにキョロキョロしながら歩いてしまいました。

久しぶりの東京、外人化した私と友人の気づいたこと。
1) 茶髪が減った。
2) 井之頭線の窓のUVカット、中央線の「抗菌つり革」、きめ細かいところまで、さすが。
3) 若い男のヘアカット、上に横にピンピン逆立っているね。
4) やはり信号待ちの人、車が来なくてもちゃんと青まで待っている、偉い!
5) Wi-Fi、無線LANが都内になくてPCのインターネット接続の場所がなくて困る。

Yahoo Bとか登録してマクドナルトで、という手があるそうですが、私はもっぱらインターネットカフェにメモリースティックを持って詰める、という生活。インターネットカフェのおトイレには、カフェで夜を明かす人向けに「生活を取り戻そう」というお手伝いをしているNPOの呼びかけのポスターが。夜10時すぎると、インターネットカフェの座席フラットシートに寝泊り客がいらっしゃるのも目撃しました。身近でこうゆうことが起こっていることに、本当に衝撃です。

ネットと隔絶したような東京生活をしているので、来年初頭までしばらくSNSにもご無沙汰してしまいます。

皆様、本年は大変お世話になりました。また来年もどうぞよろしく!

Thursday, December 18, 2008

今日の一言@深セン: I wonder if Mao would have approved of entrepreneurial family business.




深センに来てから、「毛家飯店」というフランチャイズのレストランに数回行きました。ファミリーレストランのノリですが、湖南料理の典型的なメニューが美味しいのです。フランチャイズですから行くお店によって当たり外れがあり、深センには5軒ほどありますが、3軒行ったうち2軒は合格、1軒は落第と私は判断しました。

昨晩食事をした羅湖にある毛家飯店では、「毛家紅焼肉」(写真左)を久しぶりに注文。ばら肉をこってりと煮込んだもので、獅子唐が回りに盛り合され、お肉の下には唐辛子入りの野菜漬物の煮込みが添えてあり、そうしたピリピリした付け合せで脂肪分を中和させていただきます。
さらに、スペアリブ煮込みともち米蒸し(中央)、茄子とサヤインゲンの炒めもの(右)を頼み、二人で全部食べるのは量が多かったのですが、ほぼ全部平らげました。

「毛家飯店」はもともと、毛沢東の遠縁の女性が毛沢東実家の近所に80年代に開店したそうです。90年代半ばから毛家の商標を登記、会社組織にしてフランチャイズで中国各地に進出。なかなか商売やり手の親類がいたものです。

イギリスのテレグラフ紙の記者がこの女性をインタビューし、「毛沢東が生きていたら貴方の起業家精神を容認したと思いますか」と質問したところ、なんと無礼な質問だとショックを受け、次のように答えたそうです。

"Mao tells us that every situation is a state of change," she said. "The future of socialism is bright and great, and I am running a great restaurant."

実は私もこのレストランを知ったから、ずっとこの質問が頭から離れずにいました。毛沢東を商品化しているビジネスといえましょう。Socialismは変化に臨機応変に対応、ほんとかいな。
文革で投獄されたり、意味なく殺された人に聞かせてあげたい台詞ではありませんか。

ご参考: テレグラフ紙の記事(毛家飯店について記事末尾4段落です)
http://blogs.telegraph.co.uk/richard_spencer/blog/..

Monday, December 15, 2008

今日の一言@深セン: Chinese pianist and violist rock the Shenzhen Music Hall.




土曜日は深セン音楽庁(Shenzhen Music Hall)にてクラシックコンサートを楽しみました。同コンサートホールはThe Chinese Prideというコンサート・シリーズを組んでおり、今年は数回にわたって世界で活躍する中国人の音楽家を招いています。土曜日は、中国人バイオリニスト Li Chuanyun(李博韻)とピアニストSong Siheng(宋思衡)の二人でした。

まず宋氏によるピアノ独奏3曲。
莫扎特 の第十号鋼琴奏鳴曲 作品号K330 と土耳其進行曲(Volodos改编)、そして格什温の藍色狂想曲。

漢字だけでなく、英語パンフレットがあったので助かりました。
モーツアルトのピアノソナタ、トルコ行進曲、そしてガーシュインのラプソディーインブルーです。Volodosアレンジによるトルコ行進曲は今回初めて聴きました。どの作品も非常に繊細に美しく奏でており、感動しました。

その後、李氏と宋氏が一緒に演奏。李氏は、そのぽっちゃりして小柄な容姿からは連想できないダイナミックでパワフルな奏者。ブラームスのバイオリン・ソナタ、ラベルのTziganeなど数曲で、中国バイオリニストで作曲家の李自立氏による作品もありました。
若手のふたりの息がぴったりあって、それはそれは素晴らしいものでした。

鳴りやまないアンコールのリクエストに応えて、彼らは2曲もサービス。さらにこの週末は宋氏のお誕生日ということで、李氏がHappy Birthday to youのメロディーを奏でて、会場は皆でhappy birthday to you、生日快楽!の大合唱となりました。
そして最後には会場入り口でサイン会も。(写真中央)

コンサートホールは2007年にできたばかり。ガラス張りでキンキラ、建築デザインも目を見張るものがあります。(写真左)

8時から90分で終わるはずのコンサート、10時過ぎても興奮の渦となり、会場を後にしたのは10時20分。レストランに行くはずが、もうこの時間ではどこもやってないので、明け方までやっているという「重慶鍋」のレストランに行きました。唐辛子と香辛料でめちゃ辛い水炊きというんでしょうか。胃がやけついて、この週末はオートミールとスープしか食べられない状態になりました。トホホ。

コンサートのパンフレット
http://www.shenzhenconcerthall.com/Catalog_63.aspx..
李博韻のHP
http://www.violinist-chuanyunli.com/eng/index.asp

Sunday, December 14, 2008

今日の一言@深セン: The Great Firewall of China blocks many websites.

香港から目と鼻の先、1時間と離れてないのにやはりここは中国。インターネットのホームページがブロックされていてアクセスできない、ということがしばしばあります。もちろん、いかがわしいとか怪しいサイトを見たいわけではありません!ちゃんとした会社や個人ブログなどです。



ブログサイトもアクセスできないものがあります。日本のライブドアやニフティを使ったブログは大丈夫ですが、ExciteやMSN Japanのブログサーバーを使っているサイトはアクセス不可でした。

(米国系サイトがブロック対象として狙われているのかな??)



また、企業ホーム・ページでも米国YahooやGoogleのホスト・サーバー使って立ち上げているサイトはアクセス不可。IPアドレスでこうしたホストサーバーはブロックしているということです。これじゃ、中国でビジネスしたい海外企業は、自社サーバーでサイトをホストするか、ブロックされてないWebホスト会社のサーバーを使ってホームページを立ち上げるか、中国のWebホスト会社を使うか、ということになりますね。
調べたいことがでてこないという不便さがあり、本当に頭が痛いです。

Friday, December 12, 2008

今日の一言@深セン: They would think I’m an ABC.


昨晩はマレーシア華僑がオーナーのレストランでマレーカレー定食を食べました。薄いサラッとしたChapati、ココナッツ味のご飯も美味でした。(写真)

ダーリンとふたりでお店やレストランに行くと、みんな一斉に私のほうを向いて中国語で話しかけてきます。English, Pleaseと彼らにもわかるように英単語を並べていうのですが、もちろん英語の出来る人はほとんどいないので、お構いなしに私に向かって中国語で話を続けます。人によっては、非常にゆっくりと速度を落として話してくれるのですが、わからんもんはゆっくり話してもらってもわからん、ごめんなさい、です。

実は昨年、ニューヨークのChina Instituteというところで5ヶ月ほど週一で基礎中国語を習ったのですが実際にはなんの使い物にならず。耳で聞いてある程度の数字がわかる、書いてあれば文の構成と意味が多少わかる程度。

中国人なのに中国語を話せない困った奴と思うのか、クスクスと苦笑いをするか、こいつ一体なんだ、失礼な奴だと睨まれるか、私はけっこうツライ立場に立たされています。他人事だと思ってダーリンは笑って皮肉な発言。

I’m excused because I LOOK foreign. But you, June, you’re a traitor! You look Chinese, but don’t speak Chinese. You’re with foreigners too long.
(僕は「外人」に見えるから許されるけど、Juneは裏切り者だよ、きっと。中国語ができない中国人に見られてるよ、長いこと外国人とばかり一緒にいた人ってね。)

Traitor(裏切り者、売国奴)ですか、ちょっと、ちょっと、それはないんじゃないの。君のために私はこんな地の果てにきたのよ、忘れないでよね!です。
でも、そこは慎ましい日本人妻の私(ウソウソ)、むきになるのはやめました。

They would think I’m an ABC. Maybe I’ll just say, Wo Shi Riben Ren! (我是日本人)

American-born Chineseを略して ABCというスラングです。中国語が出来ず、お箸もうまく使えない中国系3世、4世のことをいいます。決していい意味ではなく、米国では冗談や揶揄を込めて使うことがあります。

今日から「我是日本人、不説漢語。」と書いた紙を持って歩くことにしました。筆談に入るのが早くなりそうです。

Tuesday, December 9, 2008

今日の一言@深セン: What do you see is common in these movies?


やっと「赤壁」Red Cliffを観ました。既にDVDがあったので、もう2週間前に買ってきました。が、三国志をほとんど知らない私はウエブ検索をして付焼き刃で背景を理解してから、と思ったのでした。DVDは中国語の英語字幕だったので、まず英語読みの名前と漢字をマッチさせるためにメモを作ってから挑みました。はじめCao Cao、Zhu Ge Liang、Zhou Yuといわれてもピンときませんでした。

殺戮場面が多くてちょっとゲッソリしましたが、迫力はありました。やっと話が見えてきて、これから赤壁の戦いが、というところで映画は続編に「続く…」になってしまってガッカリ。来年1月の後半の公開が待たれます。

トニー・レオンの周瑜、戦略に長けた賢人の役でもその甘いスマイルがなかなか素敵でした。はい、Red Cliff、インターナル・アフェア、Lust Cautionの3本の映画の共通点、それはトニーです。どの映画でも役によって全く違った顔、雰囲気を出してくれます。特に私はファンでもなかったのですが、In the mood of loveをしばらく前に観たとき、彼の話す広東語がまるでフランス語のように素敵な響きだったので、シビレテしまった記憶があります。いつもNYのチャイナタウンで耳にするロマンスと縁のなさそうな広東語でも囁くように誘惑する技もあるのか、とビックリ。

インターナル・アフェアは、アメリカ映画のThe Departedの脚本のもとになった映画でもあります。オリジナル香港版もセルコジ監督のアメリカ版もどちらも甲乙つけがたい面白さでした。

Saturday, December 6, 2008

今日の一言@深セン: Price negotiations all day really exhausted me.



深センも涼しくなってきて15度をきる日もあり、夏物ばかりを持ってきた私はいよいよ着るものがなくなってきました。そこで昨日は普段着のTシャツ、薄手ジャケットなどのショッピング。あ~、疲れた。I’m tired なんて程度でなく、憔悴しました。 I’m exhausted!

なぜかというと、値段交渉に精力を使ったからです。もちろん高級ショッピングモールで値札のままでさっと買ってしまえばいいのですが、やはり庶民感覚で買えるところで、と思ったのがもう大変。値段はあってないようなもの。とにかく交渉です。以前「半額8掛け」という話を聞いたので、それを肝に念じて華強と羅湖にあるショッピングセンターにいざ出陣。

なかなか相手は手ごわい。交渉はこんな具合です。
質のよい綿100%の長袖パジャマ、90元(1215円)といってきました。「そりゃ高すぎる」と店をでる仕草をすると、「いくらなら買う?」と言ってきました。
私「そうねえ、これなら25元かな」。
お店の人、目を大きくして「そりゃないわよ、80元ならどう?」
私「30元なら考えるわ」
店員「お客さん、まじめに考えてよ。70元、どう?」
私「だめよ、No Moneyだもん、バイバイ」と歩き始める。
店員「大サービス、50元!」と袖をひっぱる。
私「う~ん、35元でDeal!」
店員「50元よ、50元!」
私「40元(540円)なら買うわよ」とまた5メートルほど歩き出す。
店員追いかげてきて「もう40元、持ってけ~」

という次第でございます。疲れるでしょ。

さて、Anna SuiのTシャツ(写真左:もちろん偽造のAnna Suiですよ)、180元(2430円)から始まりました。そして、写真右のノーブランドのジャージーのジャケット、250元(3375円)から始まりました。
いくらで私は買ったでしょう?

今日の一言@深セン: Noodles in a trendy neighborhood are more than double in price.



昨日はOTC Loft地区、アートギャラリー、実験的なアートスタジオなどがある地域に行きました。ニューヨークで言えばSOHO、Chelseaのあたりのイメージです。つまり、倉庫や工場のあった建物を改造し、アートギャラリーやブティック、さらにはデザイン家具などのお店、トレンディーなレストランがはいって街の活性化とする、というプランです。中国人アーティストの作品が中心ですが、欧米アーティストの作品もありました。まだ開発中ではありますが、将来は深センのSOHOという雰囲気が漂っていました。

さて、歩き回った後、Handmade noodlesという英語のサインにひかれてカフェのようなインテリアのヌードル店に入りました。オープン・キッチンで清潔感があり、インテリアもおしゃれです。が、やはり、価格は普通の食堂の2倍以上。でも注文があってから、面をこねてその場で作ってくれます。水餃子も注文後にさっさと餃子皮を作って、冷蔵庫から既に混ぜてある中身を取り出してチョイチョイっと餃子して熱湯に。

一連の作業が見られて、出来たて面と皮、それにデザインもしゃれた器でおそばを食べる、これでは価格が高めになっても仕方ないでしょう。ただ、待ち時間も長いのです。
ダーリンは、Is it worth the wait of 15 minutes?? とブツブツ。

ちなみに一般の食堂、中級レストランでは餃子(12~15個)は10~15元(135~200円)程度ですが、ここは25元(366円)。白菜と肉の水餃子の数は写真では少なくなってますが、食べ始めてしまって写真をとったので。タレもピリッとしたお醤油とスパイスで美味しかったです。
面は鶏がらスープ、シイタケと西菜(レタス)がのったアッサリ味で、こちらも25元でした。

Friday, December 5, 2008

今日の一言@深セン: NYPD stands for New York Pizza Delivery.





ニューヨークが第2の故郷と公言する私ですが、今はなんと中国深センに。

ニューヨークが恋しくなって、深センの無料英語雑誌(月刊)を開いてみていると、おや、NYPDという名前が。(NYPD: New York Police Department) 読者推薦レストランリストに載っているピザ屋でした。

昨日はダーリンがそのNYPDの近くにいたので、Take Outでピザを持ち帰ってもらいました。実はこのNYPDは、New York Pizza Deliveryの略でした。ここのピザ、Taste Of New Yorkを売りにしています。確かにニューヨークはピザ屋が多く、お味もピンからきりまで。

さて、このNYPDピザのお味といえば、期待を大きく上回る中の上。ドウが厚めで、いかにもアメリカ的。チーズも質のよいものを使っていました。注文したのは、Sichuan Sausage PizzaでピリッとしたサラミのスライスのようなSichuan(四川)ソーセージがなかなかのアクセント。現地化ピザとして二重マルをあげたいです。(単にピザに飢えていたから美味しく感じたのかも)

しかし、ピザの漢字表記、「比薩」なんですね。