Tuesday, April 22, 2008

今日の一言@ニューヨーク: You should read a prenup carefully.

4月22日、11日22日は良い夫婦、いい夫婦、の語呂合わせでイベント日であるそうですね。オシドリ夫婦でいつまでも仲良く人生を一緒に歩みたいのは皆の願いです。が、現実は厳しいこともあります。

夫婦2組に一組は離婚する米国では身近でも友人夫妻の離婚がいくつかありました。米国は州によって離婚の手続きが違うのですが、基本的には日本のような判子ひとつで離婚完了はないので、時間、労力、お金がかかります。

米国人男性と結婚した日本人の友人が1年半に及ぶ離婚裁判劇の末、先月やっと離婚合意書を交わし離婚となりました。彼のほうから一方的な離婚申請であったため、それぞれが弁護士を雇って法廷に持ち込むケースとなり、彼女の心労と苦悩は大変なものでした。争点は、1)結婚時のプリナップ(Prenup:prenuptial agreementのことを短縮して口語でプリナップといいます)の内容の解釈、2)離婚の条件、の2点。プリナップは結婚前に合意する財産分与関連契約書のこと。彼女の場合、彼の結婚前の財産を一切放棄することに合意していたため、一方的に離婚申請されて住んでいた家は彼のものだから出て行け、という話に進んだのでした。そんなひどい話はない!ということで、彼女の弁護士は州法に鑑みて内容の吟味をして、離婚の条件を法廷に提出。 

1年以上経って、法廷での争いの長期化を避けたいと双方が歩み寄りをはじめて、このたびふたりの弁護士が和解交渉に成功した、ということでした。ちなみに彼女の弁護士代は日本円で350万円を越えていたそうです。「プリナップをよく知らずにサインした私がバカだった。あなたもちゃんとプリナップを読んでおいたほうがいいわよ!」と彼女。「うちはプリナップなんてないもん。うちは日本人夫婦と同じよ~。」と私。

結婚をどこで(どの国、州)しても、離婚は住んでいる場所でできるそうで、日本で結婚した日本人カップルでもニューヨーク在住が長くなってニューヨーク州法によって離婚したケースもあります。その方がきちんと養育費・慰謝料がとれるのだそうです。

いい夫婦の話が暗い話になって、すいませ~ん!