Thursday, April 24, 2008
今日の一言@ニューヨーク: There are environmental consequences to the distances food travels
「ノルウエー沖で捕れた鱈は中国に運ばれ、そこで処理されて切り身パッケージになって欧州各国へ」
「米国でキウイが一年中食べられるようになったのは、ニュージーランドが冬の時にイタリア産が入ってくるから」
世界を駆け巡っている各地の特産品。今朝のニューヨークタイムズ紙を読んでいたら、食べ物の移動が環境問題へ影響する話が載ってました。食材・食品の輸送が世界にまたがって長距離で大量になり、運送によって発生する二酸化炭素量もどんどん上昇中なので、EUでは運送と供給に関わる二酸化炭素排出規制と税金を検討している、という内容です。EU圏内に入ってくる際、輸送手段である空路、海路、陸路全てに環境税を付加することを視野にいれているとのこと。
規制案(課税)には、大手スーパーチェーンや運輸業は反対しているそうですが、これまでになく食品が世界中を駆け巡ることが二酸化炭素排出量を増やすことになるという懸念を否定できない立場です。
いつでもどこでも、世界中から美味しいものが季節に関係なく食卓にのぼる、ということに慣れてしまった消費者のひとりとして考えさせられました。その裏には環境問題もあるのだ、ということは忘れがちでした。
写真は全く関係ないですが、マンハッタンで満開の八重桜たち。桜もその昔、海を渡って日本から運ばれたんですね。その運送も二酸化炭素を排出してたんでしょうか。