今週はなぜか連チャンで夜が忙しく、昨晩はブロードウエー・ミュージカル、Sunday in the Park with Georgeを観劇しました。このジョージは、点描法で有名なフランス画家ジョージ・スーラ(フランス語読みだとジョルジュ)のこと。ミュージカルの作者は、スーラの「グランド・ジャット島での日曜の午後」にインスピレーションを得て、この絵に登場する人物をスーラの家族と友人関係に見立ててストーリーを書いたのでした。
配布されたプログラムを読むと、このミュージカルは80年代にブロードウエーで発表されたのですが興行成績が芳しくなく中止。90年代にロンドンのブロードウエーで復活し、ロンドンでは2005年の興行が大ヒット。そして今年、ロンドンで人気を博した主役ふたりを引き連れてニューヨークにカムバックしたとこのこと。
中学生の時(大昔!)ですが、図画の教科書にこの絵があったのをよく覚えています。ルソーのジャングルの絵やムンクの「叫び」とともに、この教科書で強烈な印象を受けた絵画のひとつでした。「日曜の午後」は非現実的で、コミカルで、しかもなんとなくどの人物も平面的で孤立していて悲しい感じ。
ミュージカル仕立てでは、実にうまくこの人物達に息吹を与えて、スーラとどう関わったかが面白く展開されます。しかも、今回の舞台仕掛けにはハイテク技術が使われ、コンピュータ制御によって絵画の風景、人物の動き、が俳優らとうまくアニメーションのように連動します。
このミュージカル、見ごたえあります。今回は満員御礼の大人気です。
スーラの「日曜の午後」についてはウィキピディアに英語解説あり。
http://en.wikipedia.org/wiki/A_Sunday_Afternoon_on_the_Island_of_La_Grande_Jatte
http://ja.wikipedia.org/wiki でスーラを入れると日本語でスーラの解説あり。