Thursday, October 22, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Five paintings of Vermeer are exhibited at the Metropolitan Museum in New York.




先週は急激に寒くなって暗い冬空でしたが、今週は秋晴れがニューヨークに戻ってきました。今日は23度まで気温が上がり、外に出るのが楽しい日です。

話が先週金曜日の夜にもどりますが、ひさしぶりにメトロポリタン美術館に行きました。金曜と土曜日は夜9時半まで開館してます。入り口の大ロビーの真上、2階部分はレストラン・バーなのですが、そこではクラシック音楽の演奏も6時くらいから始まります。(写真左) 仕事のあと、クラシック音楽を聞きながら一杯やって、好きな絵を少し見て、9時からどこかお洒落なレストランで夕食という金曜日って素敵ではありませんか。

メトロポリタン美術館の入場料は、大人20ドルが推奨価格とされていますが、自分が払いたい金額を寄付すればよいのです。夜だし、1時間ちょっとしかいないのであれば、1ドルだって恥ずかしくはありません。私は5時半に行って8時には出る予定だったので5ドルにしました。

そして、友人との待ち合わせの7時まで、1)Robert Frank写真展と2)Robert Lehmanコレクションをゆっくりと見ました。フランクは1950年代にThe Americansという写真集を発表して注目された写真家で、その写真集を中心に特別展示してます。(来年1月3日まで)

レーマン・コレクションは常設ですが、ここには中世から19世紀までの欧州の絵画や装飾品の傑作が集まっています。リビングルームのようなお部屋もいくつかあってくつろぎ感があります。(写真中央) そうです、ロバート・レーマンは、倒産したあのレーマンブラザーズの創始者の息子で、1960年代に亡くなった際に収集した3000点のアートをメトロポリタン美術館に寄付したのでした。

7時に仕事を終えて駆けつけた友人とは、フェルメール特別展を一緒に見ました。オランダ市立美術館からMilkmaid(牛乳を注ぐ女)が貸し出しされ、メトロポリタン所有のフェルメール作品の4点を合わせて5点が展示されています。この「牛乳を注ぐ女」は1939年世界博で米国に貸し出されて以来、初の米国展示なんだそうです。フェルメール特別展は11月29日まで。

Saturday, October 17, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Get your flu shot at a local pharmacy.


すっかり秋日和、と思っていたら昨日は一日中の寒い雨、今日もどんよりの冬空。うちのビルも暖房がスイッチオンされました。なんだか、今年の冬は厳しいそうだ、と思わせる暗い一日です。
冬の準備といえば、衣替え。。。面倒ですが、この週末に完了。そして来週はインフルエンザ予防注射をしておこう。

今年は初めて、大型薬局チェーンでインフルエンザ予防注射が受けられるという広告を見るようになりました。(写真)
ただ、今年流行しそうな通常インフルエンザ予防注射で、H1N1予防接種は今のところありません。一部報道によると、スーパーのチェーン店でも同様のサービスを始めたそうで、H1N1予防注射も視野にいれているとか。

郊外の薬局チェーンでは、Drive-Throughの窓口で車から腕を出すと、車から降りないでも看護婦さんが注射をしてくれるそうです。ついに、薬局までマクドナルド化です。

私はかかりつけのお医者さんに健康診断も含めて、一緒に予防注射をしてもらいます。

Thursday, October 15, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Car sharing is no longer a foreign idea.




自家用車を持ってないマンハッタン住民の足は、地下鉄、バスといった公共機関とタクシー、それと自転車といったところでしょうか。それに加え、最近、Zip Carという短時間利用専門のカーシェア(レンタル)のビジネスが登場しました。カーシェアプログラムは、スイスに住んでいた頃に利用していたのでコンセプトは知ってましたが、まだまだ欧州のものと思っていたところ、昨年からニューヨークにも同様のビジネスが立ち上がったようです。

Zip Carの場合、入会金が25ドル、年間会費が50ドル。車使用料は1時間、8ドルから大型車だと15ドルくらい。一日利用料は77ドルから。保険もガソリン代も含まれており、基本的には使用料のみというシステムです。ニューヨークのほかにも、サンフランシスコ、アトランタなど30以上の都市で展開しているものです。

マンハッタンの場合には、500メートルくらいの間隔でZip Car置き場があって、インターネット、携帯電話などで在庫車チェック、予約手続きをすれば、すぐに利用できます。

大型家具センターやガーデンセンターなどで買い物をして、荷物が大きく重いときになど便利かな、と思います。配達料金より安ければ、こうゆう手段もありです。ちょっと遠出に小回りがきいて、通常のレンタカーよりお得な時間制です。でも6時間以上借りるなら、レンタカーで一日借りても同じくらいになりそうです。

消費者の足の選択幅が広がるのは、いいことです。高い駐車場料金と保険料を払っていた自家用車所有者がカーシェアリングにのりかえる可能性もあります。自動車の減少は、環境にも悪くないです。自動車会社勤務の長かった私には、車の需要減は淋しいことです。が、車の環境負荷を考えると、カーシェアリングのコンセプトは将来性があると思います。

私は自転車でがんばっています。愛車のFuji自転車(写真右)。1997年に購入したのですが、倒産直前の「東食」がニューヨークで扱っていたブランドで、NYPD(ニューヨーク警察)にも納めていたそうです。

Saturday, October 10, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Do not throw away your old photography books.



先週末の話ですが、10月4日、地下鉄でミッドタウンから10分ほどにあるロングアイランド・シティー(クイーンズ区)のPS 1 Contemporary Art Center美術館に行きました。PS 1は MOMA(現代美術館)の一部で、共通チケットとなっています。ただ、この日はニューヨーク・アート・ブックフェア(芸術関連書籍見本市)の会場となっており、ダーリンと私は見本市をのぞきに行きました。絵画や写真作品など芸術作品の書籍から評論書、さらに芸術家が製作した「本」や本関連の作品が展示、販売されていました。出展者はアート書籍ディーラーやアートギャラリー、芸術家などで、100以上のブースがありました。

そこで見つけたのが、日本の50年代~80年代の写真集の収集と売買を手がけるディーラーのブースでした。森山大道や土門拳、荒木経惟などの写真集が多く、写真のガラスケースには、吉田ルイ子さんのハーレム写真集(1974年)、川内倫子さんのうたたね(2001年)、なども展示されていました。けっこうなお値段で販売されておりました。ルイ子さんと倫子さんの写真集、いくらだったら買いますか?

ちなみに、荒木の東京エレジー(1980年)が1000ドルでした。一方、木村伊兵衛のパリ写真集(1974年)のお値段は25,000ドル、えっと、これって200万円以上です。

ここのディーラーの人の話だと、日本の写真家の技術と視点は優れており、印刷が高質であり、収集家が欧米にいるとのことです。文章が読めなくても写真の訴える力は強し、です。

お宅に日本の50年代~80年代の古い写真集があれば、すぐには捨てないでくださいね。希少価値のあるものだと、高価なアンティークに変身いたします。

(話題は違いますが、PS 1という美術館は、もともと公立学校(PS:Public School)の老朽化した校舎建物を改造したものです。)

Thursday, October 8, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Once upon a time, there were records and videos.


ブロードウエー通り沿いにあるブロックバスター・ビデオ(Blockbuster Video)の店舗の前を通りました。看板がビデオでなく、メディア(Media)に変わっているので、思わず笑ってしまいました。そういえば、映画はずいぶん前からDVDだし、音楽はCD。「メディア」に変更しておけば、ツールの種類が変化してもしばらく対応できるわけです。

昨今の技術と市場変化は、街の風景も変えています。今年はついに、タイムズスクエアとユニオンスクエアにあったバージン店舗が姿を消しました。それに先立ってタワーレコードがなくなっています。バージンのあとには、FOREVER 21という若い女性向けファッション店舗がはいったようです。このお店、原宿とかにあるそうですが、行列ができるくらいの人気だとか。6月に東京の友人とその娘さん(16才)がうちに遊びに来て、ソーホーにあるこのお店で買い物をしまっくてました。一ドル95円だとニューヨークだと激安のようでした。

レコードが姿を消したように、音楽CDや映画DVDの将来は先細りなんでしょう。オンラインでダウンロードは楽だし、これからの主流になるのかなあ、と実感します。CDとDVDだけで充分な私の場合、どんな「メディア」が主流になっても、CDとDVDを使える技術環境だけはうちになんとか残しておきたいと思っています。

Saturday, September 19, 2009

今日の一言@パリ: Why am I attracted to Paris?



すっかり日記をサボっておりますが、先週からパリに来ております。フランス語がろくにできずに仏文科卒業してしまったのですが、今でもパリは世界で2番目に好きな街です。(一番はやはりニューヨーク、3番は東京です!) 何故パリに惹かれるのか、街を歩くだけで幸せな気分になるのは何故か。

建物をみているだけで歴史が語りかけてくるような、そんな雰囲気が好きなのかもしれません。作家や音楽家、芸術家、政治家などが過去に住んだ建物には、何年から誰が住んだかという碑石がつけられています。ぶらぶら歩いているだけで、「え~、このアパートにはワグナーが住んだこともあるのね!」なんて驚きがあります。(写真左)

またルーブル美術館の対岸、セーヌ川に近いマザラン通りのアパートには、シャンポリオンが一時期住んでいました。そうです、ロゼッタ石を用いてヒエログリフ(エジプト象形文字)を解読した考古学者。1826年、ルーブルのエジプト館開設準備のころ、シャンポリオンはその新しいエジプト館長になる予定でルーブルに勤務していたそうです。このアパートからセーヌ川にかかる橋(Pont des Arts)を歩いてルーブルまで、通勤時間10分、ベストロケーションです。

15世紀から20世紀まで、あらゆるジャンルの人物がパリに住んでいました。そして今日でも彼らはこの街で息づいているようです。私はそんな街を歩くと何故か楽しくなってきます。

Sunday, September 6, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Come to New York for creative Sushi, and judge yourself.




今週末はLabor Day Weekendです。この週末になると夏も終わり。今年は7月まで雨模様が多く、8月も意外に涼しい夏でした。冷房をつけたのは、ほんの一週間程度というのも珍しい。
ダーリンが8月半ばすぎ帰ってきたり(またでかけたが)、私の仕事が忙しかったりと、日記を書く時間がなくなってました。

アメリカはやはりカップル社会で、ダーリンが帰ると友達夫婦と食べに行ったり、映画に行ったり、と忙しくなります。久しぶりに創作寿司で有名なガリというお店にも行きました。ニューヨーク発のお鮨屋さんで、数年前に開店した時は予約が入りにくいことでも有名でした。不況の今ではガラガラか、と思いきや、にぎわっておりました。

ネタに思いがけないユニークな組合せをするので、日本人はファンになる人、ならない人、と評価が分かれるかもしれません。例えば、カンパチの上にさっばり系ドレッシングのサラダ、松の実がいくつかこんがりとローストされて混じり、その上にはハス揚げがのる、というもの。または、イクラの海苔巻き、その上にはウズラ玉子半熟とアンコウ肝のムース。(写真中央と右、カメラ焦点が合ってないですね、失礼!) 前菜で注文したお刺身は海老もまあまあ、中トロがけっこういけました。(左) 

ニューヨークにいると、お寿司のシャリの握りがうまい職人さんになかなか巡り合えないですが、ここのオジサンはゴールデンフィンガー!友人が指名する人なので、さすがの腕前。お米の炊き方も味付けも花マルで、ふわっと空気を含んで握られて、ひとつひとつのお米がシャキっと活きてきます。お寿司って、ネタも大事だけど、やはり握る人の腕前で決まると私は思うのです。東京にも姉妹店があるそうです。