Wednesday, November 7, 2012

今日の一言@香港: Traditional sweets are not easy to find.

「おしるこ」のルーツとでもいうか、伝統的なデザートがあります。小豆や緑豆を煮込んで、昔ながらの味の「おしるこ」、そして芝麻糊(ゴマ汁粉)や合桃糊(くるみ汁粉)といった香港ならではの味もあります。

カフェのようにおしゃれなお店が増える中、50年代から変わってないような雰囲気で清潔感はありませんが、美味しいデザートが食べられる茶屋のようなお店を数日前に九龍側のモンコックで偶然に見つけました。「石磨坊」という名前のお店で、九龍サイドに本店と分店で3軒しかないとのこと。

早速、芝麻糊に杏仁糊(杏仁汁粉)のミックス、合桃糊と豆腐花のコンビネーションを注文しました。豆腐花とは、お豆腐にほどよい甘みがついているというもの。絹ごしの食感が普通です。

初めて飛び込んだこのお店ですが、甘みが抑えられてしっかり昔ながらのデザートの味を楽しみました。こういった伝統的なデザートの専門店は、一昔前にはあちこちにあったことでしょう。今ではどんどん減っていて、スタバやカフェが増える一方。本当に美味しいデザート専門店を見つけるのはむづかしくなりました。


Saturday, November 3, 2012

今日の一言@香港: Have you been to the “Maldives of Hong Kong”?

「香港のモルジブ」とも言われる美しい海を眺めながらのハイキング、という触込みで、日本人グループと一緒に海沿いのハイキングコースを歩いてきました。西貢からミニバスで西湾亭まで行き、そこから海岸線に沿って歩きます。遥かかなたに海が見える〜というスタート付近は、濃い緑に囲まれて、これまた美しい。

そして、高度80m程の峠を越えてたどり着くのが「海風士多」という浜辺です。シャープピークという名前の尖った山を背景に、青い海が目にしみます。

海岸に沿って途中、海にはいくかの小島がぽっかり浮かんでいます。浜辺を歩いてここでみんなでレモンコーラとパイナップルソーダでのどを潤し、次の150mの峠を越えて赤徑へ。




ここからはフェリーで黄石、という計画だったのですが、フェリーの時間が変更していて、フェリーを待つとあと45分くらいかかる、とみんなで悩んで埠頭にうろうろしていたら、どこからともなく、ながしの「小舟タクシー」が近寄ってきたのです。埠頭にカモがいる!と思ったのでしょうか。望遠鏡で見張っていたのか、どうやってどこからともなく我々を見つけて突進してきたのか、全く不明ですが、みんなお腹はすいているし、結局この「白タク」で目的地に行く事になりました。こんなハプニングも面白い!





しかし、「香港のモルジブ」ハイキング、誰もモルジブに行った事がなく、比べることができないですね、と大笑い。

Thursday, November 1, 2012

今日の一言@香港: Orange peel is more important than juicy sacs inside?

香港の街中、うちの前でこんな風景に出会いました。


麻雀テーブルの上で、みかんの皮を乾かしているのです。乾燥したみかんの皮は、陳皮という名前で、漢方薬として煎じたり、お料理にも使われるようです。

この麻雀テーブル、いつもお店の前にあって、通常は日曜日に外でおじさんたちが集まって「賭け麻雀」をするのに使われています。けっこう本気で、100香港ドル札がテーブルに載っていたのを見た事もあります。

しかし、こんなに大量なみかんの皮をむいた後、みかんの中身のほうはどうするのでしょうか。

Thursday, October 25, 2012

今日の一言@香港: The world’s cheapest Michelin one-star restaurant (2)

香港にいると外食が増える傾向にあります。食材を買うのをあまり変わらない値段で、結構美味しい食事ができてしまうからです。栄養のバランスを考えると、必ずしもよくはありませんが、なるべく野菜もいれて注文すれば、あまり罪悪感なしに気軽に外食できてしまうのです。もちろん、お値段が安いのは中華となりますが。

香港には、ミシュランの1つ星をつけた安いレストランがいくつかあり、それらを訪ねて試してみようということになりました。そのアイデアは、英フィナンシャルタイムズ紙の報道記事に触発されたものです。
http://howtospendit.ft.com/food/9471-hong-kong-supper-stars

今日は、同記事に会った飲茶レストランのひとつ、ディム・サム・ワンに行ってきました。夜、7時半、すでに10グループくらいが並んでいます。40席くらいしかなく、小さなお店で、メニューは一日、飲茶のみ。
点心のリストの紙に注文を自分でチェックしてウエートレスに渡すという、普通の形式です。
6種類の点心に野菜、そしてデザートはごまアン入りセサミ・ボール、しめて128香港ドル(米ドルだと約16.5ドル)!
お味のほうは、どうかというと、100点満点とはいきませんが、90点レベル。これまで試した飲茶レストランで上の中といったところでしょうか。もう一度ぜひ行きたい!という欲求が高まらないのは、やはり期待が高すぎたからでしょうか。。。





蜜汁叉燒包$13
薄皮鮮蝦餃$20
潮州蒸粉果 $15
古法馬蹄羹$14
鮮蝦腐皮卷$18
鮮竹牛肉球$13

Monday, October 22, 2012

今日の一言@香港: Bombay Duck isn’t duck at all.

マカオが本店の中華料理のお店で、夕食に珍しいものを食べました。
メニューに「ボンベイ・ダックのスパイス唐揚げ」とあったので、ダック=アヒルの肉だと想像しました。が、漢字をみると、「九坦魚」と書いてあるのです。あれ、魚みたいよ、これ。

3Gの携帯で世界といつでも、どこでもつながっているダーリンが、早速ググってみました。
確かに、ダックじゃなく、その正体は魚!

日本語だと「テナガミズテング(手長水天狗)」というそうで、ヒラメの一種。インド洋から東シナ海に生息するようです。写真をみると、かなり醜い魚です。

お味のほうは、白身で味もなく、さっぱり、歯触りもなく、ほろほろっと柔らかい食感でした。
最初で最後、になりそうです。
写真、右上の花と一緒に盛ったお皿が、ボンベイ・ダックのフライ
椎茸とレタスの炒め物と鶏肉の粽、も一緒に。





Sunday, October 21, 2012

今日の一言@香港: Climbing to the Top of the World! Well, almost…

香港の日本人ハイキング・クラブに参加して、ほぼ1年が経ちました。まだ数回しか参加してないですが、香港にこんな自然があったのか、といつも感嘆します。

今日は九龍側にあるライオン・ロック(獅子山)に登りました。整備された山道をある事、約1時間半。標高495メートルの頂上からは、360度の視界が開けて遠方の香港島、ラマ島までうっすらと見えて、圧巻です。 この頂上からは、そそり立つ岸壁がいくつもあるので、ロッククライミングの練習場でもあるそうです。いくつもボルトが岩肌に打ち込まれているのを頂上から眼下に見られたのですが、ほぼ90度の直下、これを登ってくることを想像するだけで、足がすくみます。

ここに登る途中には、アマ・ロック(望夫石)という巨大な岩も。遠くから見ると、岩の形が乳児を抱く女性の姿に見える、ということで、確かにそういわれてみれば、そう見える。。。 その云われは、ウィキに聞いてみよう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/望夫石
http://en.wikipedia.org/wiki/Amah_Rock



Saturday, October 13, 2012

今日の一言@香港: A dinner costs only $35 at a Michelin one star restaurant.



香港のミシュラン・ガイドには、一星で超お得で美味なレストランがいくつかでてきます。今日はそんなお得なレストラン、ノースポイント(北角)にある「阿鴻小吃」に行きました。潮州料理ですが、ここの鹵水鵝片には定評があり、以前に食べた同種のものとは全く違うものでした。グース肉に全く臭みがなく、ほどよい柔らかく、最高点!でした。その秘訣は、様々な香料を混合したお醤油ベースのソースにあります。

そして小豆発酵ソースの野菜煮込みもなかなか他では食べられないもの。小豆を発酵させた、ちょっと酒粕の風味があるソースで、白菜、椎茸、キクラゲなどを煮込んであります。
そして蔡瀾撈麵は、長ネギに醤油系油だけでさらっと炒めてあり、麵がほどよいアルデンテで、麵自体の質がよいから出来る技だとひとりで納得。

広東料理はスープも肝心、というわけで、小豆と根菜を豚骨スープでじっくり煮込んだスープを注文したところ、これもさっぱりしていて口当たりが非常によいものでした。潮州料理、醤油を始めとして豆をベースにした調味料も多いのです。

お勘定は、ふたりで265香港ドル、約35ドル。

写真上から:南乳粗齋、蔡瀾撈麵、鹵水鵝片

Monday, October 8, 2012

今日の一言@香港: Guess what they’re eating!

どこの都市、地方、国にいっても、スーパーマーケットを覗くとそこでの人々の食卓での様子が目に浮かんできます。大都市の東京、ニューヨーク、パリ、香港、それぞれにその土地でしかない食べ物が並んでいるのを見るのが楽しみです。

香港の地元の人がよくいくスーパーマーケットで私も買い物をしていますが、もちろん、中華料理を作るのに欠かせない食材と調味料にあふれています。冷凍食品もかなり充実していて、シューマイ、餃子、肉まん/あん饅はもちろんのこと、スープ入り小籠包の種類もあります。

面白いのは素材で、肉のパッケージ商品の棚には、中国以外では見られないだろうなあ、という鶏の足のパッケージ。自宅でも鶏の足を調理するのでしょうか。私はこれ、苦手です。


香港は常夏、東南アジアに近いこともあって、南国のフルーツ類が豊富です。マンゴ、パパイヤ、ココナッツなどは常設、値段も安いです。広東人が好きなドリアンも、季節によってでてきます。


Sunday, September 30, 2012

今日の一言@パリ: A full moon on a clear night in Paris.

まだ夕焼け空、西の方向は明るい中、赤みかがった大きな満月がセーヌ川の向こう側の建物の間から顔を出しました。まさに、中秋の名月です。

今日は空気も澄んでよく晴れました。マレー地区を歩いて、写真美術館で午後を過ごして、疲れていたのもすっかり忘れる、息を飲む光景でした。
セーヌ川のpont des artsの橋を渡ったところからの眺めです。

Thursday, September 27, 2012

今日の一言@パリ: I call this lunch, a Symphony of Flavors and Colors.

パリでは、日本人シェフの活躍が著しい。有名なミシュラン星付きのレストランで腕を磨いたシェフらが、独立して開店したレストランもミシュラン星に輝くところがいくつかある。

パリ5区の静かな住宅地にあるソラ(SOLA)にランチに行った。ミシュラン一星だ。
アミューズ・ブーシュ(お通し)のあと、お料理とデザートで5コースがしっかりでてくる。

今日のメニューは、
前菜: フォアグラにコーンのポレンタ

そしてロブスターとフルーツサラダ。
お花畑のように色鮮やか、フルーツと薬味のハーブがお花のブーケのように口いっぱいに広がる。



メイン: 魚コースはスズキのかりっとしたグリル、野菜添え。お肉はフィレビーフに数種類のきのこ。



デザート: チョコレートムースにバニラアイス

上品で深みもあるお味、意外な取り合わせの香りと味の広がり、目を見張る彩り。
ランチコース、48ユーロ。経験するに値する。


Sunday, September 16, 2012

今日の一言@イスラエル: Happy New Year 5773!

ユダヤ暦で5773年、新年をエルサレムで迎えました。

Tuesday, September 4, 2012

今日の一言@香港: Taking advantage of mid-autumn festival sales season

中秋節、英語ではmid-autumn festivalといわれる。日本でも中秋の名月を愛でるが、ここ香港では、クリスマス・ケーキのギフト戦のような月餅の商戦が盛り上がっている。テレビのコマーシャルも、地下鉄のポスターも、月餅セットの前売り割引の広告が目立つ。

もちろん、伝統的な月餅が好まれるのであろうが、今年、初めて気づいたのだがアメリカ企業もこの月餅市場に乗り込んでいる。

星巴克月餅、スタバックの月餅だ。箱入りセットを店頭で見つけた。コーヒーと一緒に月餅??! 
ハーゲンダッツは、アイスクリーム・月餅だ!

中秋の名月は、9月30日。


Sunday, July 22, 2012

今日の一言@香港: The best part is that nature is just around the corner.

7月上旬から香港に戻ってきました。今回は、ニューヨークから東京経由で飛んでみました。

香港の夏は5月末ごろから9月一杯続き、その暑さと湿気は東京の真夏の熱帯夜がずっと続いていると思ってもいいかと思われます。くる日もくる日も30度を超えて、夜も気温が28度以下に下がらず、湿気は常に70%以上、ほぼ90%という日も多い。お肌の保湿効果は抜群。でも、うちの中はすぐにカビの温床となります。 

そんな中、ハイキングに挑んでいます。昨年10月に香港に戻ってきてから、日本人のハイキンググループに参加しています。グループは毎週、土曜日と日曜日に必ず、香港と新界のどこかで午前中にハイキングルートを3時間程度歩き、お昼をみんなで終点近くのレストランで会食します。会員になる必要もなく、時間と体調がよければ予定の集合場所に行くだけ、と何も面倒なことがないので非常に参加しやすいものです。そして、驚くことに、高層ビルが林立した大都会の香港なのに、地下鉄駅からちょっとバスで山と海の方向に向かうと大自然があちこちにあって、ハイキングコースも整備されていることです。 

先週土曜日は夕方から蛍の光る山道を登る企画でした。しかも、住宅地からつながっている山道を1時間ほど歩くだけ。山水の音が聞こえ始め、ぽつぽつと蛍の光が見られるようになり、谷になった数カ所では何十もの蛍が天の川のように光っているではありませんか!こちらの蛍、かなり大きめで、チカチカ点滅をあまりしないで、ずっと光っているのでした。暗闇で上を見上げると、夜空にはキラキラと星も見えて、自然の中で思わず、一句。

天の川
天地に光る
蛍かな 

そして、今日は緑深い山並みを歩き、ピークは435メートルのバトラー山の尾根から貯水池に下るルートを3時間ほど。台風の影響があって、風が強くて曇りがちであったため、夏の暑い中でもハイキング日和となりました。

Friday, May 18, 2012

今日の一言@ニューヨーク: Sorrow runs so deep.

2011年9月11日、ワールド・トレード・センター跡地に建設されたメモリアル(The National September 11 Memorial)が公開されました。
公開後しばらくは混んでいて、訪問するためには一週間以上まえからの予約が必要となっていましたので、なかなか行く機会がなく、私は9月末から香港に旅立ちました。そして、この春、またニューヨークに戻ってきたので、この機会に行って来ました。 今でも、訪問日と時間の指定をして入場券を取得することが必要です。入場は無料です。 オンラインで全て手続きが出来ますが、名前やEメール、連絡先などの情報を入れる必要があります。手続きが済むとPDFで入場券をEメールしてくるので、それを印刷して持参しなければなりません。

4月末、晴れた青い空が広がった日、いよいよ私も行ってみました。当日の朝にオンラインで入場券が取れ、午後4時すぎに向かいました。パーク入り口では、空港並みに非常に警備が厳しかったです。

警備ブースを出ると、太陽がさんさんと降り注ぐ広場にでました。メモリアルは、ワールド・トレード・センターの南タワー、北タワーの跡地が、そのまま大きな正方形の深い、深い穴となっており、その穴に向かって、大量の水が吸い込まれるように落ちていく、という建造物です。各タワーの正方形の壁は地上1メートルくらいで、その壁には犠牲者の名前が刻み込まれています。

メモリアル=追悼のための記念物。 そこは、今なお、深い悲しみが永遠に落ちる水のように流れていました。深い穴に流れて落ちる水を見つめる人々の顔は、それぞれが、なにかを失ったときの戸惑いの影を見せていました。笑い声、明るい声はとても出せない雰囲気に包まれ、特別な悲しい空間でした。 ここにくれば、あの日が、あの悲劇と混乱が誰の頭にも蘇る、そんなところです。

唯一、水しぶきに太陽が反射して、大きく口を開けた穴のあちこちに虹が形成されていたのが、どこか、悲しみの中にも希望の光りがある、ということを無言で伝えようとしているようでもありました。
メモリアルのサイト http://www.911memorial.org/