「おしるこ」のルーツとでもいうか、伝統的なデザートがあります。小豆や緑豆を煮込んで、昔ながらの味の「おしるこ」、そして芝麻糊(ゴマ汁粉)や合桃糊(くるみ汁粉)といった香港ならではの味もあります。
カフェのようにおしゃれなお店が増える中、50年代から変わってないような雰囲気で清潔感はありませんが、美味しいデザートが食べられる茶屋のようなお店を数日前に九龍側のモンコックで偶然に見つけました。「石磨坊」という名前のお店で、九龍サイドに本店と分店で3軒しかないとのこと。
早速、芝麻糊に杏仁糊(杏仁汁粉)のミックス、合桃糊と豆腐花のコンビネーションを注文しました。豆腐花とは、お豆腐にほどよい甘みがついているというもの。絹ごしの食感が普通です。
初めて飛び込んだこのお店ですが、甘みが抑えられてしっかり昔ながらのデザートの味を楽しみました。こういった伝統的なデザートの専門店は、一昔前にはあちこちにあったことでしょう。今ではどんどん減っていて、スタバやカフェが増える一方。本当に美味しいデザート専門店を見つけるのはむづかしくなりました。