Sunday, August 23, 2009

今日の一言@ニューヨーク: What’s the difference between the Liberal Democratic Party and the Democratic Party?


ニューヨークでは衆議院選の在外投票が19日から始まりました。海外では日本よりも2週間早く投票をすることになります。在外選挙をするためには、手続きに時間がかかって面倒なんですが、2年前に私も「在外選挙人」となりました。

英語でみると自民党(Liberal Democratic Party)と民主党(Democratic Party)。英語だけをみると民主主義に自由主義がついて、自民党のほうがリベラルに聞こえます。ご本家アメリカ民主党の左派(下院議長ナンシー・ペローシ議員のような方)は、よく「Liberalすぎる」と批判されているので、Liberal democratと英語だけで聞くとアメリカ民主党左派のイメージが強くて、混乱しそうです。

日本には自民と民主の他にも政党があるけど、このごろのニュースを見ていると日本もいつの間にか2大政党政治になっちゃったのか、と思わずにいられない状況です。1990年からほとんど日本に住んでいない私にはビックリのことです。日本の銀行名と政党名って、合体、合併、それに消滅とかで、いったいどれがなんなの?
ついていけません!

でも今回は日本でもネット献金の仕組みができたり、なんだか時代の流れを感じます。しっかりと日本の新聞をあちこち読んで、日本の将来のための清き一票を投じてまいりました。ニューヨーク領事館も週末返上で大変です。投票にくる人より、お出迎えをしてくださる係りの人が多くて、ああ、日本のサービス過剰。。。懐かしい限りです。

投票の後は、季節もののアプリコットビール(右)を飲みに行きました。Wheat ale (麦ベースのエール)で、アプリコットの甘みがほんのちょっと。左はwheat beer(麦ビール)の一種で、なかなかのアロマが楽しめました。マンハッタンにはマイクロ・ブルワリー(Micro brewery)といわれる小規模ビール製造所がいくつかありますが、ここはユニオンスクエアのそばにあるハートランドビアホールです。

Thursday, August 20, 2009

今日の一言@ニューヨーク: This weekend marked the fortieth anniversary of the Woodstock Festival.

この週末はウッドストック音楽祭の40周年記念で、当時の様子や参加した若者(今は60歳代以上)の話を特集する新聞記事やテレビニュースがあちこちで流れました。ああ、あれはもう40年も前のことなんですね。

とはいっても、私がウッドストックのことを知ったのはもう高校生の頃でした。ウッドストックから10年以上経っていました。ちょうどそのころ、イギリスのロックバンド、The WhoによるTommyというロックミュージカル映画を観て衝撃を受け、Whoのことを調べていてウッドストックという場所で50万人もの若者が集まったロックの大祭典があったことを知りました。そのドキュメンタリー映画も見に行って、またそこで衝撃を受けました。

ジミーヘンドリックスとか、グレートフル・デッドとかも、その時初めて知りました。なんか、私って10年遅く生まれちゃったなあ、なんて思ったものでした。
 
そんなわけで、ウッドストックと聞くと何故か懐かしさがこみ上げてきます。ニューヨーク州北部、のんびりした田舎の風景の中にあるウッドストック。行ったこともないのに、なんだか心のどこかで特別な場所です。

Sunday, August 16, 2009

今日の一言@ニューヨーク: This Ramen was worth $16 and a long wait!


昨晩は友人とアメリカ風ラーメンを食べに行きました。日本のラーメン店もニューヨークにも増えましたが、やはり日本のラーメンは日本で食べたい! ということで、韓国系アメリカ人のセレブシェフ、デービッド・チャン氏のイーストビレッジにあるレストラン、MomoFuku Noodleで話題のMomo Ramenにしました。

ラーメンのように見えますが、ラーメンじゃない、でも非常にオリジナル、非常に美味しいです。面は手打ち、シコシコ感が○。
スープはサッパリ系のしょうゆ味で○。
そしてユニークなのは、ばら肉の角煮とポークBBQの切り身、完璧な半熟のポーチドエッグ(Poached Egg)。メンマと青葱はごく普通。
しかし、全体としては絶妙な味のバランス、まさにアメリカ風ラーメン、採点は◎でした。

ラーメンを注文する際に、ポークBBQに時間がかかるから15分くらい待つ、といわれたのですが、15分の待ち時間の価値ありでした。そして、お値段、16ドル(1600円くらい)というのはラーメンにしては高いですし、このレストランのほかの主菜と比べても高め感がありました。が、こちらも、16ドル出しても食べる価値あり、という判定をあげたいと思います。

日本女性にはお肉の量がちょっと多すぎるようですが、私は全部をぺろっとたいらげました。

Tuesday, August 11, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Discover Japan in New York!




日曜日(9日)はニューヨークで浴衣を着て、「宮城県人会」におじゃましました。画家のSさんが宮城県ご出身で、県人会をソーホーにあるご自宅兼アトリエで開催されました。今回は七夕会で、特別に東北と北海道出身者とその友人も申し込みができて大盛況でありました。

日光から北に行ったこともない江戸っ子の私は、福島県人の友人のゲストとしておじゃましました。私の自宅からソーホーまで600メートルくらい、友人と私は浴衣姿でそぞろ歩き。アメリカ人からYou’re so beautiful!とかCool! なんていわれて恥ずかしかったですが、ちょっと「エヘン!」と日本人であることに嬉しさも。

会場のSさん宅には、きれいな七夕の飾り付け。そして手づくりずんだ餅、ずんだキャラメル、あぶら麩も登場しました。
あぶら麩は、ちょっと厚めのサッパリ系油揚げのようなお味でした。きゅうりとワカメに茗荷入りサラダに刻んで入っていたり、和風スパゲッティーの中に細かく入っていたり、とユニークな使い方をメンバーの方が用意されました。また、お味噌汁に肉、キノコ、野菜などと一緒にあぶら麩も加えて「ちゃんこ鍋」のようにいただく一品も大変美味でした。

宮城の方と話をしたら、ずんだ餅はお盆の時期に食べるのだとか。年中食べるわけではないのですね。福島出身で宮城との県境に近い人は、お母さんがずんだ餅をやはりお盆の時期に作って、親戚と一緒に食べていた、とか。「県境で異文化交流もあるんですわ」との発言に私は思わず大笑い。

私のような「異文化」からのゲストも結構多くて、すぐに暖かい雰囲気の中でいろんな方とお話ができました。同じ日本人なのに、ずんだ餅とあぶら麩の初体験をニューヨークで、という人は私以外にもいました。日本再発見の夕べでした。

Saturday, August 8, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Anyone can be an art collector.

日本人女性の監督デビュー作であるドキュメンタリー映画、「ハーブ&ドロシー」を観ました。

郵便局内勤のおとなしいハーブ・ボーゲルさんと、図書館司書のしっかり物の奥さん、ドロシー・ボーゲルさんは、大のアート好き。1960年代初めに自分たちも油絵を習って抽象画を描いたりしますが、ふたりは同時代の無名アーティストの作品収集を始めます。アーティストの仕事場を訪問し、アーティストと熱っぽく作品について話し合い、自分たちが気に入った作品だけを自分たちが買える予算で手にいれていく、という方法です。

今では現代アートの大御所、チャック・クローズ、フランス人のクリスト夫妻ともその頃に懇意になり、ふたりの収集したアート作品は絵画、インスタレーションを中心に4千点以上となりました。しかも、それを小さなアパートに詰め込んでいたのです。

1992年、アパートはその重みに耐えられなくなり、ふたりはその全てのコレクションをワシントンDCのNational Galleryに寄贈します。時価、何億ドルになるかというコレクションを一枚も売りに出しませんでした。Vogel Collectionとして全てを同美術館で永久に展示、保存されることを選んだのです。

このドキュメンタリー映画は、ハーブとドロシーの暮らしぶり、ふたりのアート収集への情熱、親交の続くアーティストらのインタビューを交えて構成されます。アート収集の資金はどのように蓄えたのか。ドロシーのお給料は家賃と生活費に充てられ、ハーブのお給料は全てがアート収集に使われたのだそうです。そして、作品は「地下鉄で持ち帰ることができること」が条件だったそうです。

1992年、空になったアパートですっきり生活ができるかと思いきや、このふたり、アート収集を再開します。そして今日、同じ小さなアパートは歩く場所もないくらいアートの山。その中でペットのカメ、金魚、猫一匹とふたりは幸せそうに暮らしています。

日本でも公開されるといいですね。
http://www.herbanddorothy.com/

Monday, August 3, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Stone by Stone, the making of a cobble stone road.



今年の夏はニューヨークも異様なお天気が続いています。ずっと涼しくて過ごしやすい7月でしたが、この2週ほどは豪雨、雷雨にしばしば襲われています。

そんな中、うちのご近所では昔ながらの石畳の道の修復工事が大詰めです。ひとつひとつ、石を敷いていく作業です。19世紀から1930年代のマンハッタンの大通りは、石畳の道の上を馬車が走っていたんでしょう。でも、今はすっかりアスファルトが敷かれて、昔の石畳の道はダウンタウンのソーホーとトライベッカの一部に残っているくらいです。長い間、放置されてきて石の状態がよくない、またはアスファルトとのパッチワークとなった道も多くあります。この数年、大掛かりな修復工事の案がでていました。

石を敷いていく作業は、もはやニューヨークには職人がいないそうで、写真のご近所の仕事にはポルトガル出身の職人さんが雇われたそうです。彼らは南米出身労働者らの指導もしながら、石畳を敷いていきました。一日の作業で500平方フィート、約 46平方メートル。2ヶ月経って200メートル近くの道がほぼ整備されました。大変な作業です。

ニューヨーク市がどのように予算を取れたのか。美化はよいことですが、納税者としてはいくらで石畳復元が出来るのか、知りたいところであります。