Monday, February 23, 2009

今日の一言@ニューヨーク: It takes two to tango.


どんより底冷えの日曜日。昨日のすがすがしい冬晴れと対照的な日曜日となりました。朝起きて洗濯をしながら、クッキーを焼いてのんびりした日曜日。このクッキー(写真)、英語ではdrop cookiesといってスプーンでドウをすくって天板にボテッと並べて焼くだけです。作るのが簡単で見た目は悪いけど、クルミとメープルシロップのグラノラ(Granola)を入れてサクサクッと、とても美味しいですよ。(自画自賛!)

全然話は違うのですが、先週はアフガニスタン、パキスタン、インドを訪問して帰国したホルブルック特別代表のインタビューがあちこちであり、パキスタン北部のタリバン勢力が大きな問題となっている話がありました。アフガニスタンとパキスタンの政府代表は今週ワシントンに来訪して具体策を話すことになったのですが、この二カ国代表が仲が悪いそうで、一緒のテーブルに着かせるのが大変だとのこと。ホルブルックさん、「タンゴを踊るには二人でやってもらわないとね」と言っていたのが印象的。問題を抱える当事者両者が真剣に取り組まねばならないです。

パキスタンといえば、私にとって思い出があるところ。北部ラホールの町に私の初めてのペンパルがいたのです。ハッサン君と私は17歳で同い年、私たちの文通は10年ほどつづきました。イスラム教は唯一神でアラーという、モスクに入る前に手足を洗うこと、なんて当時17歳の普通の女の子の知らないことを私は知ってました。英語での文通でしたが、彼はウルドウ語を話し英語とアラブ語を学んでいると言ってました。お互いに英語を学んで将来は外国に行きたい、なんてことも書いてました。その夢はお互いに20代で叶えたのですが… 私は20歳で1年間アメリカ留学、ハッサン君は24歳でサウジアラビアに出稼ぎに行くことになりました。サウジアラビアには既にお兄さんが行っていたそうです。それから数年して文通は途絶えました。

ラホールまでタリバン勢力が伸びているとニュースを耳にして、ハッサン君はラホールかなあ、サウジにいるのかあ、ハッサン君のご家族はまだラホールかなあ、とこのごろ頭をよぎります。クッキーを食べながら、今日もそんなことを考えています。