Monday, May 17, 2010
今日の一言@香港:This must be a dying profession.
このところ、週日はダーリンの仕事のために香港で過ごし、週末には深センに行く、という生活が続いています。近いとはいえ、なんとなく疲れがでたのか、私は体調が最低。先週は熱まででちゃって、香港でお医者さんにまで行く羽目になり、もう、最低。SARSでもSwine Fluでもなくてよかったのですが。
話は変わって、気に入っている長年愛用の傘の骨が折れてしまった場合、現代人は傘を捨てるのだろうか。私はそんな傘を2本持って捨てられずにいて、骨が2本も折れたままニューヨークではさしちゃったりしてます。それで、中国ならきっとどこかで修理をしてくれる人が存在するだろう、と思ってずっと探してました。
やっと、香港のミッドレベルの住宅地のど真ん中で見つけました。1947年からこの同じ場所で、ずっとずっと、傘修理の屋台で仕事をしているおじいちゃんでした。この日は、おばあちゃんも、一緒に屋台番をしていました。英語で全然話さないので、身振り、手振りでお願いし、おじいちゃんはすぐに私の傘の修理に取り掛かりました。(写真)
1時間後に戻ったら、きれいに修理されていました。おじいちゃんは、修理後の傘をまるで手品師のように、身振りいっぱい、笑顔いっぱいで開いて見せてくれます。職への誇り、自慢げなんですね。傘修理ビジネスも、こうゆう職人さんも、彼のあとは誰もいなくなるんだそうな、と淋しい気持ちにもなってしまいました。
傘2本で50香港ドル(約590円)。おじいちゃんとおばあちゃんの姿をみて、いつものなら値段交渉にギンギンの私も、とても値切る気がせず、新品のようになった傘2本を持ってルンルンの午後となりました。