Friday, May 7, 2010

今日の一言@香港:Pungency and spiciness of Sichuan cuisine



大衆的な四川料理の魚の丸焼き・スパイス浸け煮、とでもいうのでしょうか、いやあ、辛かったです。またしばらく香港にいることになりました。香港は広東料理が主流で、ここの四川料理はどうも辛さ度合いが広東人好みになって、本場物の辛さがない、と勝手に思い込んでいました。でも、この「巴蜀烤全魚」というお店では、唐辛子と花椒たっぷりで、舌がジンジンとピリピリ、の経験ができました。

食べたお料理、「泡椒味大邊烤魚」とは、まず魚の表面に香料と唐辛子べったり擦りこんでコンロで焼く、そしてそれを唐辛子と花椒の浮いた汁のお鍋で煮る、というものです。モヤシ、ネギ、えのき、といった野菜も追加して入れてもらいました。魚の種類は全くわかりませんが、白身でサッパリ系。川魚のはずです。おおざっばな料理ですが、美味でした。前菜には木耳の酢醤油サラダ(写真上)

さて、四川料理は、中国語で「川菜」と呼ばれているのは知っていたのですが、この「巴蜀」というのは初耳でした。好奇心から調べてみたら、これは現在の四川省あたりに、紀元前4世紀に存在していた「巴」と「蜀」という国のことを指すのだそうです。泰によって滅ぼされる前、これら2国は、漢字ではなくそれぞれ独自の言葉、そして文化を持っていたということでした。

「巴蜀」という古代の国の名前をうまく使ったお店だったわけです。食から学ぶこと、いろいろありますなあ。