Friday, January 30, 2009

今日の一言@ニューヨーク: I wish I were back in Tokyo.

そうだ、今日はピアノの練習を久しぶりにしてみよう、と重い腰をあげてピアノにむかいました。そういえば、2008年の目標のひとつには「エリーゼのために」を完璧に弾くこと、というのがあったなあ、と思い出して苦笑。

結局、9月にソーホーに住むピアノの先生に一度だけフリーレッスンをしてもらって、どうも気が進まず、また自分で楽しむ程度に。全然、進歩なしの2008年でした。

ピアノといえば、友人のお嬢さんがピアニストで、来月は日本でコンサートをするという連絡をもらいました。昔の上司だったアメリカ人のお嬢さんです。

2月18日、東京にまた行ければなあ、と残念ですが、お正月に行ったばかりなのでいけません。彼女はニューヨークの名門ジュリアード大学院でピアノを専攻後、最近はフランスと欧州を中心に活動することが増えているようです。ニューヨークとパリで彼女の弾くリスト、マーラーなどを聴きましたが、ほんと、シビレます。
今回の日本公演は、バイオリン、チェロ、ピアノのトリオで回るとのこと。きっと素晴らしいと思います。
Check it out!

トリオ・ラ・ロワンテーヌのHP
http://www.cem-musicdojo.org/trio%20la%20loingtain..
http://www.cem-musicdojo.org/Fryer_2.jpg

Tuesday, January 27, 2009

今日の一言@ニューヨーク:The Namesake


快晴、氷点下2度。お天気はいいけど、めちゃ寒い、外にでるのが億劫になる週末、そして月曜日でした。

金曜日と土曜日の夜は女友達と一緒に小劇場での観劇、食事をして憂さ晴らしもでき、久しぶりにニューヨークを満喫したので、今日は月曜日というのに気分爽快。

週末に読んだThe Namesakeにもニューヨーカーの生き様がでてきました。といっても、実はこの本はベンガル語を話すインド人一家の話なんですが、主人公のGogolが成人してニューヨークに住むことからニューヨークが舞台になる部分があります。作者の Jhumpa Lahiri もインド系アメリカ人で、彼女の生活の場がニューヨークだからかもしれません。この街は世界中からのいろんな民族が切磋琢磨して生きる、エネルギーのうつぼ。

Namesakeとは「同名の人」という意味。Gogolは実はロシアの作家、ニコライ・ゴーゴリのこと。ベンガル地方のインド人は、子供が生まれたらまずニックネームをつけ、それが通常呼ぶ名前になるそうです。正式な名前は後から長老などがつけてくれる書類上の名前となるとのこと。

お父さんが若い頃、インドで列車事故に遭遇した時に読んでいた本がゴーゴリの本であったことから、アメリカで誕生した長男のニックネームにGogolが選ばれました。一方、インドのおばあさんが命名するはずの正式な名前が郵便事情で届かず、Gogolがアメリカでの出生届にも使われることになります。作家ゴーゴリと同名のインド人の子供Gogol、アメリカでの人生が始まりました。両親のインドへの愛着と帰属意識に反抗し、アメリカ化をするなかで、インドとの絆、インド人との交友が減っていきます。でも結局最後に彼はインド人の輪に戻っていく、という二世の多くが経験するアイデンティティーの問題を甘く、せつなく描いていました

Saturday, January 24, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Home is where you live with your husband.



今朝、ダーリンとスカイプで話をしてなんだかウルウルしてしまいました。彼は旧正月のあとでないとミーティングできない人がいるため、私より遅れて中国からニューヨークに帰るので私はしばらく一人。でも彼はまた3月に中国に戻りたいと言い出し、将来の絵が見えないことに私は爆発。

中国語もできないのに中国でビジネスだ~、というアメリカンドリーム、いえ、チャイナドリームというんでしょうか、2年ほど前からダーリンが口走るようになりました。今ひとつ計画性がないので中国行きには賛成できない私。結婚してから2週間以上離れて生活することはなかったのに、昨年秋はほぼ2ヶ月、私ひとりでニューヨークに残るという大事件。ひとまず住まいの手当てのため彼だけで深センに行ってもらったのでした。

ニューヨークに骨を埋めるつもりで結婚したものの、この15年、けっこうあちこちに住むことになってしまった彼との珍道中。しかし、中国とは完全に想定外。

My home is New York!! としばしば爆発する私にいつものせりふ。
Home is where you live with your husband.

「同じところで寝食を共に生きるのが夫婦なんだ、一緒に生活するところが私たちの家、故郷になるんだ」という信念を持つダーリンと結婚の誓いをしたのは自分の責任。当時、キャリアウーマンをしていた私はしばらく別居結婚でも、と思ったのですが、このせりふに共鳴。キャリアを捨てても、日本を捨てても、この人にかけようと英断したわけです。しかし結婚後も、住む場所や生き方を巡る衝突、ジレンマはやってきました。自分でいうのもなんですが、私は天性の楽観主義、いさぎよさ、どこでも住める性格が強み。そのおかげでダーリン、このせりふのままに生きてこられているんです。(はい、彼も十分に理解してます)

でもどうしていつも私だけがダーリンのために自分の生活を変えねばならないの? ニューヨークにいなければならない私の明確なゴールと夢があれば、彼を説得できるのに。結婚の時にも私のキャリアにゴールと夢がなかったから私がニューヨークに行くことになったんだ、と記憶が蘇っちゃって、悔しくて、今度はそんな自分への怒りで悲しくなったのでありました。

転勤が多くて家族が引越しばかり、という日本のパパも沢山いるからこんなことで不満をいうのはなんですが。私には子供の教育を理由に留まるという武器もないし、トホホ。
 

(写真は深センで見た旧正月用におめでたい赤色の商品もろもろ)

Wednesday, January 21, 2009

今日の一言@ ニューヨーク: What lines struck most on your mind?

バラク・フセイン・オバマ大統領が誕生しました。(ミドルネーム、選挙中にはいろんな悪意に満ちた噂が流れました) 氷点下とはいえ、青空のワシントンDC。期待の演説も終わりました。

ニューヨークでテレビを見ていた我々も、この歴史に残る体験に興奮しました。実は風邪気味の私は、大型テレビのあるビレッジのバーには行くのを諦め、家でみておりました。大統領就任式をはじめから終わりまで見るのは、1995年からアメリカにいるのに実は初めてです。いつもは夕方のニュースでちらっと見る程度。

演説のトーンは、内外での厳しい現状をしっかり受け止め、責任をしっかり認識して前に進もう、というものですが、あらゆる諸問題と課題に歴史的な意味合いを絡めた非常によく考えられた演説でした。演説については一日中コメンテーターのいろんな見方や意見がでてましたが、面白かったのは演説の中でどのくだりが一番心に残ったか、というところです。

聴いている人にとって、心に残る一言は違うものです。
さて、私はどの数行に引きつけられたか、思いをめぐらしてみました。いくつも名言がちりばめられていて、ひとつを選ぶのがむづかしいですが、オバマさん、これアメリカ人によくわからせて、ぜひ一緒にやってね、という期待を込めて次の文章を選びました。

Starting today, we must pick ourselves up, dust ourselves off, and begin again the work of remaking America.

「今日から我々はしっかり立ち上がり、ほこりを払い、アメリカ再生の仕事にまた着手しなくてはならない」といったような意味だと思いますが、ほんと、特にブッシュ第2期目の失われた4年を取り戻す仕事は今日始まります。

Tuesday, January 20, 2009

今日の一言@ America gets ready for President Obama; 'first African-American president? Better be good.'


寒い週末が明けてまた雪。アパートの裏のアレー(alley)にたくましく育った木もすっかり裸になり、雪化粧です。

今日はMartin Luther King Dayで学校や公的機関はお休み。そして明日はいよいよ大統領就任式です。歴史的な出来事ということでテレビをつければ明日の特別番組の広告ばかり。今朝は友人から電話で、明日の午前11時からビレッジのスポーツバーでInauguration Day partyを開くそうで、大型テレビを見ながらみんなで盛り上がるので来ないか、というお誘い。え、みんな会社休むの?という質問に、集まるのは自営業やフリーの人が中心のようです。

まさにオバマ・フィーバーです。
希望、そうなんですね、みんなHOPEに飢えているんでしょう。

オバマ氏の就任演説には大きな期待が寄せされています。昨日のニューヨークタイムズ紙を読んでいたら、オバマ氏の10歳になる長女はこういったそうです。'first African-American president? Better be good.'(アフリカ系アメリカ人初の大統領なんでしょ、そりゃいい演説しなきゃね。) 

そして明日20日の正午、オバマ大統領の誕生となります。法律によると正午前に何かが起こればこれはブッシュ大統領が対処しなくてはならないんだそうです。午前中に何もないことを祈って…

Friday, January 16, 2009

今日の一言@ニューヨーク: A miracle on the Hudson

今日のお昼1時すぎ、香港から帰ってきました。16時間半、疲れました。到着したニューワーク空港はニュージャージー側にあります。この空港はオランダ(Holland)トンネルを抜けるとすぐのところに位置し、マンハッタン南端近くトライベッカに住む私はJFK空港より近くて便利なこちらを使っています。マンハッタンはうっすらと雪が残り、外の気温はマイナス3度。今晩はマイナス7度まで下がっています。

寒い!冷たい風で顔も痛くなるくらいです。ひとまず家に荷物をおいて、食べるものが何もないので近くのスーパーへ。2ヶ月ぶりのニューヨーク、中国の激安に慣れてしまって物価が高く感じます。今日買った食品をみると、こっちで安いのは牛乳だけ。中国の半額以下です。需要と供給の関係なんでしょうか。

一息ついてテレビをつけると、あれ、大変。どのチャンネルも飛行機がハドソン川に不時着という特別ニュース。ラガーディア空港から飛び立ってすぐカナダ・ガモの群れがエンジンに衝突し、ラガーディアに引き返すことになったが、状況が悪化して機長判断でハドソン川に不時着となったとか。極寒の中、全員が救助されて大したけが人もなく惨事を回避できたことは不幸中の幸いでした。

今日の事件、ニューヨーク州知事は「ハドソン川での奇跡」A miracle on the Hudsonと呼んだそうです。そういえば、「34丁目の奇跡」(Miracle on 34th Street)という有名な映画もありました。不況と寒さで何かと暗い気分の中、今日のMiracleは50丁目あたりの西、ハドソン川の上で起こり、ニューヨーカーをほっとさせました。

Tuesday, January 13, 2009

今日の一言@深セン: Exotic Uyghur food takes you to a different world.









新疆というとシルクロードへの憧れから、ロマンを感じます。羅湖から北東に5キロくらいの地域に、新疆の人が集まっている地区があります。今週末その地区に行ってみました。

とはいっても、私の場合、ロマンは食欲に通じるのでした。新疆のウイグル人はイスラム教。レストランには「清真」という漢字がアラブ文字と併記されています。イスラムの教えに則った食材をつかっているということです。大通りに面したウイグルレストラン、その前ではパンをこねて釜で焼いて売っていて良い匂いに引かれてはいってみました。(写真左)

メニュー表紙には「通古特」と書かれ、砂漠の風景。新疆の砂漠に住む民族の食べるものなのかしら、と興味深々。お料理は一部写真つきで、漢字、ウイグル語、そして英語でも書かれていました。でも英語は全然意味がわからないご愛嬌だったりして。ウイグル語って簡式アラブ文字を使うそうですが、素人の私にはアラブ文字に見えました。

結局、写真に頼って注文。新疆パンに羊肉と野菜盛り合わせ(ピザのような感じで食べました)、羊肉とニンジンのピラフ(写真中央)。ピラフというか、パエヤというか、厨房を覗いたら大きなパエヤ鍋で作っていました。そして焼豆腐の野菜炒め(右)。焼豆腐というより揚げてあるようですが全然油っぽくなくて、モッツエラチーズのような食感。さらに、牛肉と野菜の詰まったパイ皮包みと2種類のパンも注文。パイはちょっとピロシキみたいですが、揚げておらず、焼いたパイ皮で美味。

レストランのお客さんはほとんどが白い帽子を頭に載せたウイグル系と思われる男性と家族づれ。中東のひとも「清真」なので来ていました。ウイグルのひとはトルコ系なので、顔も中国人や我々と違ってわりと面長で鼻筋がとっており、トルコ人っぽい。中にはグリーンや灰色の瞳の人もいて、ここはどこ?? 深センのど真ん中の「外国」という雰囲気でした。

家へ帰って調べたら、「通古特」は新疆古爾班通古特(グルバンテュンギュト)砂漠のことのようです。ロマンが広がり、胃袋も広がりました。

Monday, January 12, 2009

今日の一言@深セン: Will I miss Shenzhen?




ニューヨークまであと4日。深セン滞在のベスト3を作ってみました。




1.SPAでマッサージとリラックス
SPAは星の数ほどあります。高級SPAで半日以上のコース、4,000~5,000円くらいというのは嬉しいです。人件費が安いからでしょう、案内人がついて回ります。まずシャワーを浴びて、大型温水プールで体を好きなだけほぐし、リラックス室でドリンク。その間に足マッサージ、ネールアートをしてもらったり、耳かき掃除をしてもらったり。(これは別料金ですが300~700円くらい)それからマッサージ・コース(1時間とか90分とか)へ。香港からのお客さんで週末は混む時間帯もありますが、それでもゆっくりと王女様になったような気分にさせてくれます。

2.自分の体型にあった仕立て服
寒くなったのでコートを買いに行ったら、結構お値段は高いのにデザインが気に入らず、1週間ほど寒い思いをしました。ちょうど仕立て屋が多くはいっているビルに行く機会があり、いくつか店をあたったら非常に安く仕立てができることが判明。体型にぴったりあった仕立てでしかも2日で作ってくれるのです。ちなみに半コート(左)は380元(5,025円)。
気に入っている洋服を持って行けばそのままコピーしてくれるのでそちらも便利。大柄な私は中国でスラックスを探すのは至難の業。米国から持ってきたスラックスのコピー製品を作ってもらい大変重宝な思いをしました。裏地もついた冬用の黒いスラックスは160元(2,110円)。東京のユニクロでも買えない値段で大満足。中央の写真は英語もOKなケニーさんのお店。

3.中国料理
広東、潮州、四川、湖南、上海といった代表的な中華はもちろんのこと、チベットや新疆のお料理もなかなか深いものがあります。中国は広い!他民族。新疆ウイグルからの人が多く住む地区でとても美味しいウイグル料理も発見。(別途その経験は書きます)

今日も快晴、日中温度17度。
緑が目に沁みます。11月初旬に深センに来てから一度も雨を見ていないことに気づきました。曇りは数日ありましたが、雨はなし。11月は気温が25度となる日もあって「南国」なんだなあ、と思っているうちに、12月は日中でも18度くらい、夜は10度近くまで落ちる日もあって慌てて長袖シャツなどを買いに走りました。しかし、毎日お天気、温暖というのは気分も晴れていいものです。そういえば、この冬は一度も風邪をひいていないではありませんか。この天候のおかげです。
でもニューヨークに戻ったら深センを懐かしく思うかな?

Saturday, January 10, 2009

今日の一言@深セン: New Year Resolutions



あけましておめでとうございます。

深センにまたやってきました。あと一週間でニューヨークに帰ります。

東京では年末から実家でネットと離れた生活をして、ネットカフェに時々お世話になりました。PCを持っていたものの、東京ではWi-Fi接続ができず、この間ずっと日記はさぼってしまいました。昔から日記は三日坊主でしたから、怠け癖が頭をもたげてきました。が、昨年2月からぼちぼちここで日記を書きはじめ、こんなに長く続いたことは初めてです。この「快挙」を続けなくては…

日記にはその時期、どこで何を見て何を感じて考えたのかを書き込むので、しばらく経って後から読んでみるのも面白いとも思い始めました。毎日は書けないとわかっているので、昨年と同じか、それ以上の頻度で週に最低2回を目指します。宣言するとがんばれる気持ちがしています。

写真: 12月は深センのショッピングモールでもクリスマスのデコレーション。サンタは人気でした。でも中国はやはり「春節」がメイン・イベント。旧正月がいよいよ再来週に迫ってきました