Saturday, June 26, 2010

今日の一言@深セン: Yuck!! It’s so gross!




日本は梅雨の真っ最中でありましょうが、深センも香港も雨季です。今日は、朝から大雨、ほとんどスコールです。そして、その湿度なるや、言語同断。ほとんど100%の状態です。

一週間ぶりにやってきた深センのアパートでは、大変なことが。靴箱を開けて「うわ~、気持ち悪い!」、キッチンの引出しを開けて、「ゲー、げろげろ、最低!」と叫び声を挙げてしまいました。

私の革製サンダルが緑のカビで、覆われていました。キッチンでは、木製のおしゃもじ、箸、それにまな板まで、緑や黒いカビが、べっとりと成長していました。
たった一週間なのに、こんな気持ち悪い状態にどうしてなったわけ? ゴム手袋をはめて、消毒洗剤でサンダルを拭くと、一応、カビはとれたのですが(右側)、履く気がしません。買ったばかりなのに、どうしよう。。。

2年ほどまえに家具屋さんで、殺菌・紫外線投射型靴箱(クロゼット)が売っており、笑っていたのですが、こりゃ笑いごとではないのです。靴まで完全に一週間でカビてこういう靴箱、成金向け必需品となる隠れたヒット商品となるかもしれません。

Tuesday, June 22, 2010

今日の一言@香港: Ah, simply divine…





















美味しいという形容詞では表せない、あらゆるものを超えた完璧な中華のお味でした。しばらく前になりますが、中華料理分野で唯一、ミシュラン三ツ星を獲得した広東料理レストランに行きました。香港島のフォーシーズンホテルの中にあります。

広東料理定番のフカヒレスープや鮑料理などもありますが、創作料理系の品に挑戦してみました。ダーリンとふたりだというのに、いろいろと味見したいということで、次のように多くの品をオーダーしました。中華の一品は数名でシェアする量ですから、心配したウエイターが通常の半分の量でオーダーできる品もあるので、よろしければ半分にしましょう、と提案してくれました。(お値段もほぼ半分にしてくれました) 
三ツ星のサービス、さすが、しっかりしています。

前菜
* ウナギの柑橘系ソース和え (グリル焼のあとにソースをからめてソテーか、皮はカリッとして食べられるし、オレンジ系のソースと最高のハーモニーです)
* 蟹と百合の根の蒸しフライ (半分量:お団子状になっていて、酸味のあるソースか香辛料入り塩のどちらかにつけて食べます)

主菜
* 鴨のロースト (半分量:香港でよくみる焼鴨ですが、お肉の柔らかさと皮のパリパリ感、ソースのまろやかさ。。。もう普通のお店の焼鴨には満足できないなあ、と溜息)
* 日本の黒豚と小豆製春巻き揚げ (半分量: 黒豚と小豆ペーストを小豆製の春巻き状の皮に包んで揚げてあって、これを蒸した饅頭に包んで食べるのですが、この世のものとは思えない美味しさです)
* 蟹肉とキャビアのオムレツ (オムレツの玉子がフワフワと口の中でとろけ、蟹肉の触感と蟹のお汁のお味が口のなかに広がり、プチプチっとキャビアが弾けます)

野菜
* 南瓜とキノコ蒸し (南瓜の中には、薄味で軽くソテーされた10種類以上のキノコが入って蒸しあがっています)
* ミニ白菜の枸杞子入りあっさり煮

デザート
* カスタード・パイ (半分量: 伝統的な味というのでしょうか、カスタードがしっとり、クリームのいいお味、それがサクサクのパイで絶妙です)


お酒は飲まずに、ジャスミン系のお茶、その名はHappy Togetherをいただきました。工芸茶というのでしょうか、お湯の中でお花が開くというものです。

食べ切れなかったオムレツ、野菜、デザートはお持ち帰りにしてくれました。ハッピーな私たち、お勘定のほうはいうと。。。はい、ふたりで2万円ほどでした。たまには贅沢して気持ちを豊かにしなくちゃ。
でも、フランスの三ツ星だったらこの倍以上のお値段でしょう。

Thursday, June 17, 2010

今日の一言@深セン: The origin can be traced back to China.
















6月16日(水)は、端午節で香港も深センも祭日でした。え、端午節って、「端午の節句」のこと? 調べてみると、中国の端午節とは、日本の端午の節句は似て非なるものであります。

日本は明治維新後に新暦で5月5日となりましたが、中国では昔からの祭日や伝統的行事は旧暦を使っており、今年は6月16日が5月5日でした。ちなみに、中国本土では共産国となってからは文化的なものは長いこと廃止されていましたが、この10年ほどは中国古来の文化・伝統が見直され、2008年から端午節も国民の祝日の扱いとなったそうです。香港では中断なく、祝日として続いてきたようです。

さて、端午節は、紀元前「楚」の政治家だった屈原の死を記念する日といわれます。この日にはちまき(粽)を食べ、龍船(dragon boat)による競争レースが各地で行われます。そのルーツについては、いくつか説があるようです。有力なのは屈原の悲話にあるといわれます。屈原は失脚して川に身投げをしたのですが、楚の国民には人望が厚く、彼を悼んで川にご飯を投げたそうです。しかし、川の中で魚がそれを食べてしまうので、人々は竹皮などにご飯を包んで魚の餌にならない工夫をしました。それが粽のルーツとか。さらに、身投げした屈原を探してみんなが船を出したという話が、現在のドラゴンボートレースのルーツ、という説があります。

端午節の粽は、深センのジャスコにもありました!(写真) 香港でもこの数週間、あちこちのお店やレストランで独自の端午節の粽として販売されていました。もちろん、通常から粽を売っているお店もたくさんあります。ドラゴンボートレースのほうは、13日に香港島のある入り江でやっているのを見に行ってきました。(写真) 

ところで、日本の端午の節句は、旧暦の5月にもともと日本にあった全く別物である風習と結びついて、奈良時代に中国名の「端午」が採用された模様です。男の子の節句となるのは、鎌倉時代だとか。そのころから、粽も端午の節句に食べる習慣となったようです。

日本はその昔、中国から漢字と文化を大量輸入したとは知ってましたが、日本のものだと思ってた行事などもルーツは中国にあったのか、と驚くことがよくある今日この頃です。

Wednesday, June 9, 2010

今日の一言@香港: A girls’ night out was a blast!









昨晩は、香港在住の友人とひさしぶりに女同士で、かしましく、めちゃ楽しい香港の夜を満喫いたしました。夜の計画は、すっかり彼女に頼ってしまいましたが、まず早めの夕食をしてから、映画「のだめカンタービレ」を鑑賞。それからお茶でまたおしゃべり。

夕食はパリでフランス料理修行をされた日本人女性オーナーシェフのお店でした。フィージョン系日本食と西洋風日本食の幅広いメニューを提供しています。私たちはオリジナル串焼、サラダ、ハンバーグとパスタなどをシェアして、ビールで乾杯。写真がうまく撮れませんでしたが、串焼き3種類はオリジナルで、写真の大阪風豚肉つみれの串焼きは特に絶品でした。

シェフの方が食事後の席にお挨拶に来てくれて、「のだめカンタービレ」にでてくるパリの風景のお話などでまた盛り上がりました。フランスのミシュラン星付きレストランなどでは、シェフが客席によくご挨拶にきますが、パリで修行した彼女もそんな習慣を踏襲しているのかな、と思わせる場面でした。

さて、浦島太郎の私はこの映画のことを全くなにも知らず、原作がロマンティックコメディー漫画であるということだけで、先入観なしに鑑賞しました。かわいい、おもろい、へえ、こりゃ漫画そのものの映画だ、という第一印象でありましたが、美しいクラシック音楽を漫画仕立てのストーリーの中で気軽に楽しめるのも若い人にはいいなあ、というものです。今日になってググッたら、ピアノ演奏はすべてラン・ランでした。あ、だから映画の中でポスターがでてきたのね、と納得。

私にとって非常に興味深かったことは、香港人の観衆の反応です。映画館は、若いカップルや女の子でほぼ満員でした。漫画チックな動作とアニメグラフィックで、おとぼけ奇才「のだめちゃん」とエクセントリックな登場人物らが笑いを誘う場面は多いですが、大きな笑いの渦が劇場を何度も飲込み、観衆の一体感が伝わってきました。きっと、広東語バージョンの原本も人気なんだと思います。

女同士の夜もいいなあ。昔、シンディ・ローパーがGirls Wanna Have Funというヒット曲を歌っていましたが、頭の中では今日もこのメロディーが流れています。

Monday, June 7, 2010

今日の一言@香港: I’m getting hooked on Chinese tea.




香港に戻って、あっという間に10日以上経ってしまった。。。毎日、なんでこんなに早く時間が経つのでしょう。少し、香港を楽しまなくちゃ、と思って、香港政府観光局が外国人観光客向けに実施しているプログラムに参加することにしました。いくつかのクラスやツアーが無料で楽しめます。クラスとしては、例えば、「漢方を知る」、「翡翠や真珠など宝石を知る」、「中国のお菓子作り体験クラス」、そして「中国茶と茶文化を知る」、といったようなものがあります。それぞれの分野の会社がスポンサーでクラスを提供しており、企業PRにもなるわけです。また、奥劇(広東語の京劇みたいなもの)を知る、なんてクラスもあります。

先週は中国茶クラスに参加しました。場所は、香港島の香港公園の中にある「お茶博物館」(写真上)の隣にある有名なお茶店の中でした。ここはカフェもあり、その脇でクラスが開催されました。1時間半ほど、中国茶の種類の説明と試飲がありました。

私は全く中国茶のことは知らないので、とても新鮮な経験でした。まず、お茶の種類が大別して6種類あるのですが、お茶を注いだ色で分けられています。発酵工程があるかどうか、その工程のやり方などもこの分類に関係します。

発酵なし茶は「緑」、弱発酵茶は「白」と「黄」、半発酵茶は「青」、全発酵茶は「紅」、後発酵茶(ワインのように年代物)が「黒」です。説明をしたおにいさんは、色を憶えるためには、「パンダ(白、黒)が、竹の葉(緑)をくわえて信号(赤、黄、青)をわたる」とかイメージするといいと提案してくれました。お茶の種類によって、お湯の温度もそれぞれ目安が違ってきます。発酵度の高いお茶は急須を使うのが普通ですが、緑茶や青茶まではフタつきの湯飲みを使ってお猪口サイズの小さな湯飲みにお茶を注ぎます。茶具も多種のデザインがあって、興味深いものがあります。

ちなみに、日本でも人気の烏龍や鉄観音は「青茶」に類別されます。プアールは「黒茶」です。

また、最初の一杯は捨てるのも中国茶の飲み方の基本です。一杯目を捨てることで、茶葉がふわっと膨らんで香りをだすのが目的だそうで、葉の汚れをとるという通説は正しくないということでした。中国茶の世界、深いものがあります。はまりそう。。。