Tuesday, April 27, 2010
今日の一言@香港: Do you eat soup or drink it?
香港に戻ってきてほぼ一週間、湿度は高いけど気温20度前後で、心地良くお散歩することができます。
1年の半分以上が暑い気候の香港、そして広東の人は、スープ好きです。暑いのにスープ?と思ったのですが、メニューの「湯」(スープ)のリストには、効用が書かれているあるものがよくあります。なるほど、医食同源でしょうか。
数日前に香港人に連れられて、茹で鶏肉料理(写真左)で特徴のあるレストランに行きました。これは、ニンニクと葱を擦って混ぜたような油につけていただきます。「海南鶏」といわれる料理と似ていましたが、茹で方が違うのか、皮の油がさっぱりしていました。
もちろん、「湯」が注文されました。ウエイターのおじさんがテーブルで個々のお椀にスープを注いでくれました。そして、あれ、中身の具も別のお皿に盛ります。中身は本物の材料が入っていることをしっかり見せると共に、好みで食べてもいい、ということだそうです。しかし、このスープ、お味はさっぱり系でしたが、真っ黒。ちょっと勇気がいる黒さです。具の味見をすると、黒鶏スープに、牛肉、それに何かわからない牛蒡のような根菜ものがたっぷり入って煮込まれたものでした。注文した人によると、その効用は、循環促進、疲れをとるとか。
スープは飲むものか、食べるものか。英語ではEatを使うことが多いのですが、きっとミネストローネのような中身たっぷり系スープが主流だからでしょう。コンソメで中身がなければDrinkでもいいようですが、スープといえば、やはりEatがすぐに頭に浮かびます。どっちがいいか、迷った時には、Haveを使えば楽なので、私はI had some soup at lunch. と、ごまかします。
香港のこのスープは、まさにDrink&Eatでした。
Wednesday, April 21, 2010
今日の一言@東京: An exciting exchange of brilliant minds took place 100 years ago.
東京滞在のほぼ2週間、雪が降るわ、冷たい雨に打たれるわ、と寒い春でした。離日前、晴れた今日、「渋沢資料館」(渋沢栄一記念財団:写真左)で開催中の「渋沢栄一とアルベール・カーン」展示(5月5日まで)を見に行きました。資料館は、北区飛鳥山公園の中にあります。飛鳥山公園は、大輪の白、ピンク、濃いピンクの八重桜がちょうど満開できれいでした。
昨年春に、パリ郊外のアルベール・カーン美術館(Musse Albert Kahn)に行きました。カーンは、フランスの銀行家でしたが、1908年から30年ごろまで世界各地に写真家を派遣して、膨大な映像記録を残した人です。以前から非常に関心のある分野であったので、そのカーン氏と渋沢氏には親交があったということをテーマにした展示はぜひみようと思ったわけです。
「渋沢資料館」では、カーンが派遣した写真家による写真と映像記録を通して、この大物の日仏実業家の生きた時代とふたりの交流を展示しています。ふたりが交わした英文書簡も数点見ることができました。渋沢サイン(漢字)の書簡、英語がうまい!(有能な秘書が書いたのかなあ?)
一方、カーン美術館で垣間見た1909年と1926年ごろの東京・丸の内(アムステルダムとデンハーグの風景の一部のようでした)や銀座の町並みの映像がもっと見られるかと期待して行ったのですが、写真と映像の展示内容は少なくてがっかりでした。しかし、私は渋沢栄一の生涯について無知であったので、じっくりと渋沢の常設展示内容パネルを読むことができたことは、今回の収穫でありました。スケールが大きく、視野が広く、世界を舞台にビジョンを持った実業家が19世紀後半から20世紀に活躍していたのですね。資料館のある飛鳥山は、渋沢の別宅でした。東京空襲で焼けず、西洋館「青淵文庫」(写真中央)と洋風茶屋「晩香蘆」が残っており、戦前の広大な庭園の様子がうかがえます。
王子のあたりに行ったこともなく、私にとってはどうやって行くのかも冒険でした。行きは京浜東北線で王子駅から公園を抜け、帰りは飛鳥山から都電にのって大塚駅まででて山手線のルートにしました。
東京最後の今日は、私の東京再発見の一日でした。
Friday, April 16, 2010
今日の一言@東京: What is the meaning of life?
10日に東京に飛んできました。親孝行のために一週間をとりました。認知症の進んだ父は、昨年夏から週2回、近所のデイケアセンターに行くようになり、これは、母の息抜きの週2回の数時間となってきました。そして、今週、3泊のショートステイが初めてできるということになりました。このステイの間、母には友人と1泊旅行でも、と私は強く勧めていたのですが、母はずっと行動に移せずにいました。心配症であり、父をひとりでショートステイに送る「罪悪感」があったようです。さらに、記憶も発言も変な父なのに、「僕は施設には泊まりたくない」と母にいったようで、母はこのショートステイ前後を自分ひとりで、父とケアマネージャーらとうまく対応できるかを非常に苦にしていました。
こりゃ仕方ない、私がいくしかない、ということでやってきました。変なことを口走る父も、年に1回くらいしか来ない私のいうことは、なぜかよく聞くのです。
月曜日お昼はお迎えの車で、父は満足げにショートステイに行きました。ステイ中に何か起こったら大変だと、不安感を持つ母でしたが、家に座っていても、どこにいても仕方ないことでしょう、と勇気づけ、気晴らしに1泊ですが箱根に連れて行きました。雨模様で始まった週でしたが、火曜日晴れ間が見えたときに出発。そして水曜日の朝、箱根は突然の日本晴れ!富士山の見える露天風呂で子供のように喜ぶ母を見た時、私の決断が少し報われたように思えました。
写真は、10日の日曜日にまだきれいだった実家の桜の老木。この桜はそろそろ80歳、長い間、私たち一家をみてきたんだなあ。人生の意味って何だろう。人それぞれ、その意味が違うはず。でもそれぞれ、意味をわかって生きること出来たら、幸せなんだろうな。老木のしたで、久しぶりに人生を考えてしまった一週間でした。
Wednesday, April 7, 2010
今日の一言@中国Shenzhen:Flying a kite on Tomb Sweeping Day
深センは香港から電車で30分ほどの内陸部にあり、気候はほぼ同じです。到着してからこの数日、曇り模様で湿度が高くても、過ごしやすい温度(日中22度くらい)で、春といったところです。
この週末は、清明節です。冬至から104日目(春分の日から15日目)で、先祖のお墓まいりをする行事の日だそうです。それで英語ではお墓掃除の日といわれます。日本のお盆というか、お彼岸というか、そんなイメージでしょうか。今年は、イースター休暇と同じ時期となったので、英国の習慣が根づく香港では、Good Fridayから火曜日まで長い週末休暇となります。もともと月曜日が清明節で祝日なので、振替休暇で火曜日までお休みです。深センのほうでは、基本的に清明節の4月5日のみ祝日となります。
中国では、清明節には伝統的に凧揚げをするそうです。それを知ったのは、ショッピングセンターでの買い物がきっかけとなりました。
サンダルを買った後、売り場のおねえさんが「請坐」と椅子を指して座って待つように、と言っているようでした。中国語がわからないので、身振り手振りで判断することが多いのですが、どうもChin Zaoのように聞こえたので、座って待ちました。すると彼女は売り場の奥に走っていって、興奮して戻ってきて、凧のはいったパッケージとタコ糸をくれました。どうも、これはお客様へのプレゼントだ、と一生懸命に説明をしているので、「謝謝」といって、もらって帰ってきました。
しかし、どうして凧をくれるわけ? と不思議に思ってグーグルで清明節のことを調べてみると、凧揚げをするのがこの祝日の習慣だと、あるサイトに説明が見つかりました。また、この日には、タコ糸を切って、凧をそのまま飛ばすことが幸運をよぶと云われるとか。
なるほど、それで凧のプレゼント。ショッピングセンターもいろいろと考えるものです。
夕食は四川料理レストランへ。写真は、ばら肉とキュウリの薄切り(スパイスソースにつけて食べる)、ダンダン麺です。
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