Wednesday, April 29, 2009

今日の一言@パリ: Family reunion and celebration --that’s priceless.




パリにやってきました。週末からどんより曇りで、気温も16度くらいで思ったより寒いパリです。今回は義弟(brother in law)の50歳のお誕生日をパリでという趣向で、私とダーリンもお誘いを受けてやってきました。ダーリンは深センから、私はニューヨークからパリに飛んでランデブーとなりました。私は3月半ばからニューヨークに残り、深センには行かないことにしたのであります。

昨晩はお誕生日祝いでミシュラン3つ星のアルページュに行きました。シーフードと野菜系のメニューで定評があり、義弟はベジタリアンなのでアルページュなら野菜ベースで工夫のある料理も得意そうだと思ったわけです。アラカルトでなくTasting Menuを試すことにしました。これだと懐石のようにちょこちょこと少ない量で、10皿以上でてきます。前菜には玉子の殻そのままの中にクリームと玉子のミックスにつづき、ロブスターに赤かぶのビネガー漬けスライス(写真左)。フォアグラのソテーにルバーブ(Rhubarb)甘煮添え、季節の野菜各種のハーブと香料を和えた温サラダ、そして魚はタルボット(Turbot)のグリル。お肉はハト(Pigeon)、ラム(Lamb)かシビレ(sweetbread:牛の胸腺)のどれかを選ぶことなり、私はラムを選択しました(写真中央)。もちろん義弟は魚と肉のところはほうれん草やらかぶなどの野菜を使った手の込んだメニューに変わっていました。

チーズコースのあと、デザートは3種類。ミルフィーユ、リンゴの薔薇の花パイ、そしてアボガトとピスタチオのスフレにチョコレート。写真右の左側、リンゴを薄く干瓢状にスライスして軽く煮込んでから、薔薇の花の形のように巻き、それをパイ生地に埋め込んで焼くという、アップルパイの変形とでもいいましょうか。

とにかく全てに手が込んでおり、サービスは完璧。でも、私はサービスが多少悪くても素朴で美味しいビストロを見つけて楽しむほうがやっばりいいなあ。

ミシュラン3つ星は目が飛び出す高額なので10年に一度くらいしか行けません。しかし、これもまあ、数少ない親類でお祝いをして楽しいディナー、値段のつけられない貴重な経験とわりきりました。

Friday, April 24, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Jesus Christ, Super Star!


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St.Matthew Passion(マタイ受難曲)リブレットを観劇しました。
ブルックリン・アカデミー・オブ・アート、略してBAMは古典やクラシックなアートでも現代の解釈で作ったプロダクションをすることで有名な劇場です。前衛的なBAM劇場、“You cannot take pictures!” と後ろから怒られましたが、開演前に天井桟敷の席近くから写真もとってしまいました。
http://www.bam.org/view.aspx?pid=705

このマタイ受難曲リブレットもまさに前衛的でした。バッハによる受難曲を、イギリス人のジョナサン・ミラーが演出し、舞台は客席をはさんで真ん中に位置し、オーケストラとキャストが融合して展開するというもの。オケもキャストも服装が全くの普段着で、なんだか昔みたジーザス・クライスト・スーパースターを彷彿させる印象も持ちました。

キャストはみんな素晴らしく、特に福音史家(Evangelist)のテノール、それにカウンターテノールのおにいさんも素晴らしかったですね。バイオリニストとテノールの掛け合い、フルートとソプラノの掛け合い、と見所も沢山ありました。そして、じっくり3時間なのに長く感じない迫力でした。

私は明日からまたちょっとニューヨークを離れます。Here I go again!

Monday, April 20, 2009

今日の一言@ニューヨーク: A beautiful weekend with cherry blossoms




今週末のニューヨークはやっと太陽サンサン、気温も20度を超えてすっかり春の陽気としました。レストランやカフェも歩道にテーブル席の設置をはじめ、行きかう人も軽装で、街はルンルンの雰囲気に包まれました。底冷えでじとっとした先週から、みんなが待っていた暖かい陽気です。

そして桜もいっきに満開です。昨日は、リバーサイドパークのCherry Walkと呼ばれるハドソン川沿いの散歩道をこの近くに住むアメリカ人の友人と一緒に歩きました。(写真左と中央) マンハッタン100丁目~125丁目の間、ハドソン川沿いに200本以上もあるそうです。見ごたえがあります。この近くにはSakura Parkという小さな公園もあり、ここには20本ほどの桜がちょうど見ごろでした。

しかし、やはり桜をみるとつくづく自分が日本人だと実感します。一斉にパッとさいて、数日で潔く散る、なんて決意と覚悟が感じられ魂を感じる、なんて、そうゆう感覚を友人に話してきかせたらけっこう感動した模様でした。アメリカ人にはそうゆう意味のある花はなく、ロマンがあっていい話だと彼女はしばし考え込んでいました。

そして、今日はセントラルパークに足を伸ばし、お弁当まで持って日本人の友人3名で花見までしてしまいました。(写真右)

マンハッタンのこの3箇所にある桜の一番古いものは、1909年にNY日本人会が寄贈した2000本のうちの生き残りだそうです。そうすると樹齢100年以上になるものがある、ということですね。桜の木は60~80年が寿命で枯れることがあるそうで、こちらの公園は桜の苗を植えて増やしてきたと読んだことがあります。日本で寿命があることなんて知らなかったので、未だにまだ半信半疑です。

Thursday, April 9, 2009

今日の一言@ニューヨーク: Go to my Facebook page, Skype me, be my Twitter follower and check out YouTube.

なかなか暖かくなってくれないニューヨークで、今朝は雪まで舞う始末です。
さて、先週の半ば、古~い友人とチェルシー界隈でランチをしました。ちょうど、ピカソの1960~70年代の作品を展示(販売)しているアートギャラリーがそばだったので、ついでにランチ後にギャラリー巡りも一緒にしました。多作とはいえ、なんと100以上の作品放出です。

その古い友人とは、私が交換留学で大学3年のときにオハイオ州の小さな大学で知り合ったWさんでした。Wさんは神戸生まれの華僑で日本語がぺらぺら。当時のキャンパスでは唯一、日本語で会話ができる友人であったのでした。私は交換留学1年で帰ったあと、彼はその大学を卒業後、物理学で大学院に進み、今はある国立研究所の博士。偉くなったものです。

1995年くらいまで年に1回は手紙や電話をしてたのですが、私の数回の引越しを機に音信が途絶えてしまいました。そして、昨年突然、LinkedINというこちらの仕事仲間が良く使っているSNSで私を見つけて、メールをくれたのでした。昨年からは数ヶ月に一度はWhat’s up? (最近どうしてる?)みたいなメール交換をするようになり、うちのダーリンと彼のハニーと一緒に食事をする機会もできました。

私はFacebookはやってないのですが、WさんはFacebookではもっと昔の友人を見つけたといい、今日は当時の共通の友人の消息の話題で盛り上がってしまいました。H君はニュージャージーでエンジニアをしている、B君はこの近くのギャラリーのオーナーだ、JさんはワシントンDCで国務省の調査関係の仕事をしている、などなど、へえ、ビックリ!のことばかり。さすが、Wさんはネットワークがうまい。

しかし、最近のオンラインでのコミュニティーは大変な進化です。フェースブックみてよね、スカイプもして、ツイッターでフォローしてよ、それからユーチューブもチェックしてみてね、なんて会話、私のように携帯電話も非常用、という生活をしている人にはついていけません。

でもWさんいわく、国内や国外で会議や講演があると、世界中の友人とまた現地でコネクトできると楽しいよ、とのこと。確かに。ニューヨークの片隅で生きる私まで、よく探し出してくれたものです。