マイケル・ジャクソンの急死に伴い、この数日はテレビの特集番組が続いています。ポップの王者であったのか、奇行の目立つ変人だったのか、両方だったのか、50歳になったばかりのスターの死はさまざまな話題を提供しています。
私はジャクソン・ファイブ時代のマイケル・ジャクソンはよく知りません。ABCという曲に聞き覚えたあるという程度です。ディスコ全盛の1980年前後、アルバムOff the Wall の発表からThrillerへというころのマイケルの曲は、私の青春時代と重なります。特にファンではありませんでしたが、80年代のマイケルの歌と踊りは脳裏に焼きつきました。いまでもDon't Stop 'til You Get EnoughやRock with you、そしてBillie Jean, Thriller, Beat it が流れるともう思わず踊りだしてしまいそう!になります。
あの頃は溌剌として、スマイルが魅力的な黒人の青年だったのに。。。Thrillerのころから、整形手術で鼻の形が変わり、90年代にはいってあれよあれよという間に白人マイケルに変身でした。何故だったのでしょうか。異様な変身でした。
そしていくつかのスキャンダルがあり、アルバム売上もこのところは低迷し、奇行が目立つようになりました。コメディアンの誰かがWacho Jacko(口語で変人や狂人に使う形容詞wackyをもじってWacho、ジャクソンの冒頭のJackをJackoとして韻をふんだもの)と呼びはじめ、笑い種にもされました。
しかし独自の曲つくりと映像と組み合わせた音楽ビデオで人気を博し、すばらしい踊りの振り付けとMoon Walkのような超人的なステップを考案しました。ある意味では天才とxxは紙一重だったのでしょうか。私は彼をKing of Popと呼んであげたいです。
Sunday, June 28, 2009
Friday, June 19, 2009
今日の一言@ニューヨーク: Do you know what you’re eating?
ドキュメンタリー映画Food Inc.を観ました。アメリカ消費者は、ほんの数社の大企業によって支配されている食品産業の姿を直視すべきである、と警告を発する映画です。大産業化する中で「工場化」する養鶏、畜産と大豆やとうもろこし生産。その現場でいじめられる農家、環境破壊、また一方で食品は安全性を失い、消費者はファーストフードで生活慣習病の糖尿病患者がうなぎのぼり、と抱える問題の深さと広がりを指摘し、様々なケースを紹介していきます。
なんといっても、養鶏の場がひどかったです。ほとんどの養鶏農家は大手2社に支配されており、ひよこの入荷から餌、建物仕様、運営の仕方から出荷まですべてそれら企業からのマニュアルに合意して契約です。真っ暗な建物のなかで、動きもとれない状態で鶏は45日で出荷状態になり、恐るべき早いサイクルで利益を上げるわけです。こんな状態では病気の鳥がいても、農家は黙って処理するしかないわけです。養鶏農家はどこもカメラの入るのを断りますが、ひとりだけ、養鶏農家の女性主人がこの実態を見せたいとカメラを招きいれます。(その後、すぐにこの農家は契約破棄となりました。)
アメリカの大豆はある1社が農家に流通する90%強の種を支配しており、これが遺伝子組み換え大豆なのであります。つまり、この国ではほぼ全員が、遺伝子組み換え大豆とその加工品を食べています。たぶん、とうもろこしも危ないだろうなあ、と思います。大豆もとうもろこしも、姿を変えてあらゆる食品に入っているわけですから、もう絶望的です。私のビールのおつまみ、枝豆冷凍パックも米国産でなく、日本から空輸パックにしなくちゃ。
この映画では、食品と健康問題について数年前に出版されたFast Food Nationや、The Omnivore's Dilemma, In Defense of Food: An Eater's Manifestoという本の作家にもインタビューをし、これらの本の中での指摘する問題にもカメラを向けます。
映画にはひとつのメッセージがありました。We can change the world. つまり、資本主義のアメリカでは消費者ニーズが一番のキーとなる、消費者がオーガニックを求め、季節の野菜を求め、少量でも質を求め、という意識になれば、食も変わる、ということです。すでに大型スーパーのウオルマートでは、取り組みを始めたことも紹介していました。
独立系映画ばかりを上映する映画館なので300席程度と小さい劇場とはいうものの、平日の夜だというのに満席でした。ニューヨーカーの関心の高さにちょっと嬉しい気分となりました。でも、おいおい、ちょっとそこのおにいさん、ポップコーンなんて食べてないで、オーガニックのニンジンでもかじったほうがいいよ、なんて思わされる映画でした。
[写真: ファーマーズマーケットで地元の有機野菜と果物を私は買うようにしています]
Tuesday, June 16, 2009
今日の一言@ニューヨーク: A small island, just south of Manhattan, has a long, rich history.
雨模様が続いた先週でしたが、この週末はお天気も回復してきたのでまた自転車の出動となりました。フェリーに乗って小さな島、ガバナーズアイランド(Governors Island)に行ってみました。マンハッタン南端から1キロも離れておらず、無料フェリーに乗って5分。30分おきにでているフェリーは自転車搭載もOK。(写真左) ブルックリンからも無料フェリーがでており、友人らはブルックリン発に乗って島で合流しました。
5月末から9月末までの夏季だけ、この島はオープンとなり、いろんなイベントが企画されています。この週末は素人のアート展示やアート製作参加などのイベントがありました。写真中央は白い傘のアート(?)。背景に見えるビルはマンハッタン南端のオフィス街です。
この島の周囲は5~6キロ程度でしょうか、自転車で景色をみながらゆっくり一周が20分くらいです。島は1996年までは沿岸警備隊(Coast Guard)の基地でしたが、その前は1965年までは米国陸軍(Army)の所有地でした。そしてそのずっと前、17世紀からこの島はマンハッタン防衛のための戦略的拠点として要塞が作られた軍事基地であったのでした。
現在、島の約3分の一は国立公園指定となっており、管理をしているのは国立公園サービス(National Park Service)です。パークレンジャーの若いおにいさんがツアーをしてくれるというので参加したところ、古い歴史をいろいろと学ぶことができました。もちろん、17世紀以前には先住民のインディアンがこの島にも住んでおり、栗の木が沢山あったため、Pagganck(Nut Island)と呼んでいたそうです。古代からのインディアンの食べたオイスターの貝塚(Oyster Midden)がこの島にもあるのだそうです。(写真右は展示説明用)
1624年にはオランダ西インド会社がこの島に拠点を作り、ここからマンハッタンへの入植を開始します。1637年にはインディアンからこの島を買収、そしてオランダ語でNoten Eylantと呼んだそうです。イギリスがマンハッタン地域を征服することになって、1664年にはこの島もイギリス領となって現在の英語名が島の名前となったということです。
もうひとつ、1909年、ウイルバー・ライト(ライト兄弟のひとり)はこの島から試作飛行機に乗り、初めて自由の女神を一周したのだそうです。
Thursday, June 11, 2009
今日の一言@ニューヨーク: Are we looking at the same Moon?
ニューヨークもこの2日ほど雨模様と曇り。月曜日の夜中は雷雨で、ピカッとガラス越しに稲妻、そしてほぼ同時にまるでうちのビルに落ちたのかと思うほどの雷音で、何度も目が覚めました。こうゆうのは久しぶりでした。気温も20度そこそこで過ごしやすい週です。
そんなわけで、この数日は月を見ていませんが、ひとつ気になることがあります。一週間ほど前、とてもきれいな半月で、右側半分が光っていました。ちょうど、中国深センにいるダーリンとスカイプ電話をしていたので、 月光が部屋に入るくらい明るいわ、と現状を説明。時差があるからあちらは次の日の朝ですが、前の日の夜は中国も半月(the waxing gibbous moon:新月から満月にむかう際の半月、上弦の月)だったとか。そこまではよかったのですが、「半月の反対側が光っていたと思う。中国でみる月の形はニューヨークと違う」と言い張るのです。
そんなバカな。北半球では月は同じに見えるはずよ!と言っても、どうも違うと譲らないのです。深センはここより南にあるから、少し違うのかなあ、と同情はしてみたものの、反対側が光るなんてありえないことでしょう。いや~、ずっとひとりで頭がボケたのかなあ、うちのダーリン。
ちなみに、満月からだんだんとかけていく半月(下弦の月)の時はthe waning gibbous moon というそうです。
そんなわけで、この数日は月を見ていませんが、ひとつ気になることがあります。一週間ほど前、とてもきれいな半月で、右側半分が光っていました。ちょうど、中国深センにいるダーリンとスカイプ電話をしていたので、 月光が部屋に入るくらい明るいわ、と現状を説明。時差があるからあちらは次の日の朝ですが、前の日の夜は中国も半月(the waxing gibbous moon:新月から満月にむかう際の半月、上弦の月)だったとか。そこまではよかったのですが、「半月の反対側が光っていたと思う。中国でみる月の形はニューヨークと違う」と言い張るのです。
そんなバカな。北半球では月は同じに見えるはずよ!と言っても、どうも違うと譲らないのです。深センはここより南にあるから、少し違うのかなあ、と同情はしてみたものの、反対側が光るなんてありえないことでしょう。いや~、ずっとひとりで頭がボケたのかなあ、うちのダーリン。
ちなみに、満月からだんだんとかけていく半月(下弦の月)の時はthe waning gibbous moon というそうです。
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