Tuesday, June 16, 2009

今日の一言@ニューヨーク: A small island, just south of Manhattan, has a long, rich history.




雨模様が続いた先週でしたが、この週末はお天気も回復してきたのでまた自転車の出動となりました。フェリーに乗って小さな島、ガバナーズアイランド(Governors Island)に行ってみました。マンハッタン南端から1キロも離れておらず、無料フェリーに乗って5分。30分おきにでているフェリーは自転車搭載もOK。(写真左) ブルックリンからも無料フェリーがでており、友人らはブルックリン発に乗って島で合流しました。

5月末から9月末までの夏季だけ、この島はオープンとなり、いろんなイベントが企画されています。この週末は素人のアート展示やアート製作参加などのイベントがありました。写真中央は白い傘のアート(?)。背景に見えるビルはマンハッタン南端のオフィス街です。

この島の周囲は5~6キロ程度でしょうか、自転車で景色をみながらゆっくり一周が20分くらいです。島は1996年までは沿岸警備隊(Coast Guard)の基地でしたが、その前は1965年までは米国陸軍(Army)の所有地でした。そしてそのずっと前、17世紀からこの島はマンハッタン防衛のための戦略的拠点として要塞が作られた軍事基地であったのでした。

現在、島の約3分の一は国立公園指定となっており、管理をしているのは国立公園サービス(National Park Service)です。パークレンジャーの若いおにいさんがツアーをしてくれるというので参加したところ、古い歴史をいろいろと学ぶことができました。もちろん、17世紀以前には先住民のインディアンがこの島にも住んでおり、栗の木が沢山あったため、Pagganck(Nut Island)と呼んでいたそうです。古代からのインディアンの食べたオイスターの貝塚(Oyster Midden)がこの島にもあるのだそうです。(写真右は展示説明用) 

1624年にはオランダ西インド会社がこの島に拠点を作り、ここからマンハッタンへの入植を開始します。1637年にはインディアンからこの島を買収、そしてオランダ語でNoten Eylantと呼んだそうです。イギリスがマンハッタン地域を征服することになって、1664年にはこの島もイギリス領となって現在の英語名が島の名前となったということです。

もうひとつ、1909年、ウイルバー・ライト(ライト兄弟のひとり)はこの島から試作飛行機に乗り、初めて自由の女神を一周したのだそうです。