Tuesday, June 28, 2011

今日の一言@深セン:Is it worth 10 yuan?






















深センの物価上昇は、目を見張るものがあります。2年前に比べてスーパーの食品などは10%から20%の値上がりしています。レストランやカフェでも値段が上がりました。とはいっても、東京やニューヨークに比べればまだまだ安く、高級レストランでふたりで飲茶をして7~8品を頼むと150~200元(1800~2000円ちょっと)といったところです。中華レストラン(海鮮料理は別ですが)でふたりで300元も使えば、かなり豪勢な夕食ができます。

さて、10元(約125円)で何が食べられるでしょう。10元払う価値があったかな。

1.マックカフェ(McCafe)の上質アメリカン・コーヒー(小)一杯。思ったより不味くないです。スタバのブレンドコーヒーが22元ですから、Value for moneyと言えるかもしれません。バナナマフィンは12元もしましたが、これはいただけないお味。

2.カフェテリア方式レストラン(中国語で「自助餐」)で、ごはんと野菜炒め3種類をとってランチの合計9元。ちょっと油っぽいですが、ナスのひき肉炒めは赤唐辛子がピリッときいていて悪くないお味。

3.小型のスイカ1個。これは「黒美人」というスイカの種類で、広東省など南部に多く見られるものです。(手前のアメフトのボールのような楕円形のもの)

ちなみに、タクシー初乗り料金が10元(プラス、3元の燃料サーチャージがこの春から適用されるようになりました)、ワイシャツやブラウスのクリーニング代が10元、地下鉄の数駅までの最低料金は2元。一方、日常的な食品でもミルク類や果物は贅沢品なのか価格が高く、牛乳(950ml)が13~15元、桃や枇杷、リンゴなどは500グラムで20元近くします。季節によって500グラムが10元を切る果物にはスイカやみかんなどがあります。

工員や給仕係の月収は1600~2000元、新卒の事務系が3000~4000元と上昇してきている今日この頃ではありますが、お給料が2000元の人にとって10元の重みは、日本円だと20万円で1000円の感覚です。そう考えるとマックカフェのコーヒー10元は決して安くはないですね。

Thursday, June 23, 2011

今日の一言@深セン:Enjoy a diverse variety of Chinese foods.




深セン市は、広東省にありながら広東省出身者はマイノリティーです。そのため、街では広東語はほとんど通じません。さらに、広東料理レストラン以外の非常に様々な種類の中国料理を楽しめる点も、お隣の香港とは大きく違うところであります。

5月に発表された深セン市統計局による人口調査では、全人口1035万人のうち湖南省出身者が118万人、湖北省出身者が81万人とトップ、続いて広西チワン族自治区、四川省、江西省、河南省と続き、広東省の出身者は50万人にも達していないという報道がありました。深セン市は鄧小平によって進められた経済開放政策の特別区として、中国各地からの野心のある起業家を集めてきた人工的な大都市なのです。

さて、街を歩くとよく見かけるのは、やはり出身者が多いためでしょうか、川菜(四川料理)、湖南菜(湖南料理)。もちろん上海菜や広東菜もあります。昨日は東北菜(北京以北の北東部)のレストランに行ってみました。

「東北人」というレストランチェーンで、そこでは餃子や肉マン、ピロシキのような面包系の中身や形が様々な種類が豊富にありました。写真の蒸餃子は、白菜とひき肉入りですが、芹とひき肉、韮とひき肉など数種類あります。また、羊肉や牛肉と野菜が詰め物のピロシキのような一品も取ってみました。小豆のあんこの甘い種類もあります。また、木耳サラダもコリコリっとして夏のサラダという感じです。さらに酢豚風の主菜と「涼皮」を注文。「涼皮」は米粉を糊状にした生地を円形(半径25センチくらい)に薄く伸ばして蒸篭で蒸し、透明感のあるクレープのようになったら数枚づつ重ねて1センチくらいの幅にザクザクと切ったものです。冷し中華のようにキュウリの千切りやバクチーなどとラー油をからめて食べることが多いようです。このレストランの涼皮にはキュウリやハムなど具が豊富に入っていて大変に美味でした。もともと涼皮は陝西省のもので、秦始皇帝のころ、紀元前3世紀にはあったといわれています。2000年以上前の長安の都に思いをはせ、プリプリとした固めのゼリーのような食感を楽しみました。

Friday, June 10, 2011

今日の一言@深セン:A long way to go...


渡り鳥のような生活は今年も続いています。2月に香港を引上げてしばらくニューヨークに戻ったのですが、4月下旬からまた深センの生活をしています。

今回、中国語の個人レッスンを週に2回づつ受けることにしました。漢字を見ればある程度は意味がわかる強みはあるものの、簡単な日常会話さえ全くわからないのは生活に楽しみがありません。耳のいいダーリンはどんどん音だけで単語と文章を吸収して会話ができるようになっているのをみて、ちょっとライバル心がでてきたともいえましょう。

一念発起!したものの、ヒアリングの悪さと発音のでたらめさには我ながら呆れます。
こんなことがありました。深センにはワンマンバスばかりではなく、車掌のおねえさんが乗っているバスがまだ走っています。それに乗り込んでしまい、私は行き先を伝えて料金を払って座りました。漢字を書いて見せているばかりじゃ芸がない、と思ってきちんと行き先の停留所名を言ったわけです。しかし、しばらくして車掌さんが話かけてくるのです。なになに??全然わかりません!仕方なく、英語に切り替えて質問したら、バス中の乗客の視線が私に集中してきて、うわあ、どうしよう。。。

ニーフエ インユー マ?「称会英語マ?」(英語話せる?)と彼女聞くとブーフエ!「不会」(できない)

それを聞いた乗客の若い女性が助け船を出してくれて通訳をしてくれました。車掌さんは私の行き先はすでに2つ前の停留所だけど、あなたはいったいどこに行くんだ、と言っていると判明しました。

私は終点まで行くので大丈夫と伝えてもらい、料金不足は払います、と通訳してもらったら、メイ グアンシー「没関係」(気にしないでいいよ)。こうゆうところ、中国人は鷹揚です。

しかし、レッスンでちゃんとその停留所の発音練習したのに通じてなかったという事実に愕然。。。中国語の基本の習得は長い道のりとなりそうです。

[写真は、レストランのテーブルにあった花瓶、よくみると水の中で小さな金魚が泳いでいます]