Thursday, June 23, 2011

今日の一言@深セン:Enjoy a diverse variety of Chinese foods.




深セン市は、広東省にありながら広東省出身者はマイノリティーです。そのため、街では広東語はほとんど通じません。さらに、広東料理レストラン以外の非常に様々な種類の中国料理を楽しめる点も、お隣の香港とは大きく違うところであります。

5月に発表された深セン市統計局による人口調査では、全人口1035万人のうち湖南省出身者が118万人、湖北省出身者が81万人とトップ、続いて広西チワン族自治区、四川省、江西省、河南省と続き、広東省の出身者は50万人にも達していないという報道がありました。深セン市は鄧小平によって進められた経済開放政策の特別区として、中国各地からの野心のある起業家を集めてきた人工的な大都市なのです。

さて、街を歩くとよく見かけるのは、やはり出身者が多いためでしょうか、川菜(四川料理)、湖南菜(湖南料理)。もちろん上海菜や広東菜もあります。昨日は東北菜(北京以北の北東部)のレストランに行ってみました。

「東北人」というレストランチェーンで、そこでは餃子や肉マン、ピロシキのような面包系の中身や形が様々な種類が豊富にありました。写真の蒸餃子は、白菜とひき肉入りですが、芹とひき肉、韮とひき肉など数種類あります。また、羊肉や牛肉と野菜が詰め物のピロシキのような一品も取ってみました。小豆のあんこの甘い種類もあります。また、木耳サラダもコリコリっとして夏のサラダという感じです。さらに酢豚風の主菜と「涼皮」を注文。「涼皮」は米粉を糊状にした生地を円形(半径25センチくらい)に薄く伸ばして蒸篭で蒸し、透明感のあるクレープのようになったら数枚づつ重ねて1センチくらいの幅にザクザクと切ったものです。冷し中華のようにキュウリの千切りやバクチーなどとラー油をからめて食べることが多いようです。このレストランの涼皮にはキュウリやハムなど具が豊富に入っていて大変に美味でした。もともと涼皮は陝西省のもので、秦始皇帝のころ、紀元前3世紀にはあったといわれています。2000年以上前の長安の都に思いをはせ、プリプリとした固めのゼリーのような食感を楽しみました。