Yes, we canといえば、オバマ大統領がまだ候補としてキャンペーンをしている頃に、みんなが口にして変化を求めた標語でした。そして、先週の医療保険制度改革関連法案の間にも、法案支持者の間から聞かれました。
アメリカに住んで15年になりますが、個人で医療保険に入ることはコストが高くて、会社勤めでない人には大変なことだとつくづく思います。私とダーリンは、ラッキーなことにどちらかが会社勤めをしてきたので、条件の良いほうの会社がサポートしてくれる団体医療保険に入ってきました。
もし私が個人で入ることになったら、いったいいくらかかるのか。保険のカバーする内容によります。が、今の保険内容は、極めてレベルが良く、たいていどんな検査でも保険が使え、医者を自分で誰でも選べるというものです。そのレベルとするためには、月に800~1000ドル程度がかかります。それでも、米国の場合、歯科治療はこの保険対象外です。ふたりだと、多少の割引があって、1,500ドルくらいでしょうか。
こんな高いの、誰が払えるわけ?
フリーランスの友人らは、保険カバー範囲が非常に限られている安いもので、月額300ドルとか400ドルのものに加入してますが、本当に大変な病気になったら、保険が使えないような診断検査や治療もあり、年間医療費が2000ドルまでは保険対象外になるとか、様々な条件がくっついています。
老後は日本に帰る、と言い出す在米何十年の日本人の友人もでてくるわけです。こちらで65歳以上なら、確かメディケアが使えるはずですが、これも我々の時代にはどうなっているか。
一方、大手企業に勤めていれば、会社補助があって助かります。かなり保険内容がいいものでも、ひとりが月額150ドルとか200ドルのレベルですむこともあります。(それでも高い?)
いやはや、このご時勢、そんないい会社もどんどん人減らし。
Yes, we can!で、医療保険のあり方に変化が必要であることは、目に見えていました。法案可決、法制化、一般の人は喜んでもいいように思えます。