Sunday, August 22, 2010

今日の一言@ニューヨーク: Vacation is over…























数日前にニューヨークに戻ってきました。バカンスで8月中休業の多いパリに比べると、ニューヨークは年中無休で、不景気から抜けなせない中でもニューヨーカーはいつものように忙しそうに町に溢れています。

アメリカでは9月初旬の新学期まであと一週間。私の長い休暇も終わりを告げ、仕事しなくちゃ。

さて、休暇の最後の週(9~13日)は、パリに住む日本人の友人と一緒にイタリア中部に旅行をしました。ローマに飛んでレンタカーをして、エトルリア人の遺跡を見て回るという旅でした。まず、温泉のでるSaturniaに向かい、ここでひと風呂。ここは自然の中に湧き出て、渓谷に石灰分が固まって階段のように独特の天然温泉場を形成していました。写真(左)のようにイモ洗い状態の混雑だったので、私たちは上流の静かな場所を見つけて、川温泉を楽しみました。このへんは、すべて自然の中にあるので土地は周囲の町の所有のようですが、入場料などはなく、誰でも無料ではいれます。

それから、Savona、Sorano、Pitigliano(写真中央)という中規模の城塞の町を回りました。Savona周辺には多くのエトルリア人のネクロポリス(お墓)遺跡があります。一部は公開しており、半日がかりで遺跡散策をしました。そして、非常に美しい城塞の町、Orivietoへと向かいました。Orivietoワイン(通常は白)でも有名ですが、ここのDuomo(大聖堂)は見物です。(写真右)

そのあと、Viterbo、Toscaniaという小さな町を見て回って、エトルリア期のネクロポリスとしては最大級のTarquinia(タルクイーニア)とCerveteri(チェルヴェーテリ)でエトルリア期のネクロポリス遺跡群を見ました。前者のほうは、墓内部の壁画で有名な遺跡です。

ローマ帝国以前、紀元前9~3世紀に栄えたエトルリア文明。ギリシア陶器やエジプト装飾品も遺跡からでており、すでに地中海交易が盛んであったことがうかがわれます。エトルリア人はインド・ヨーロッパ言語系以外の言語を持っていたといわれ、どうゆう民族だったのか、今でもまだ謎に包まれています。

イタリアは観光書にもでてこないような小さな村や町でも美しいところが多く、お料理は美味しく、温泉もあれば、遺跡もある・・・熟女ふたりの珍道中は、地図を片手に気の向くままに、その日その日に行く場所を決める、というもの。オートマしか運転できない私は、マニュアル車の運転を彼女に任せ、ナビ専門。しかし、中国で鍛えた交渉力で、ホテルやB&Bとの値下げ交渉は私の担当となりました。自分たちだけの手作りの旅、100点満点の旅でした。