Tuesday, March 10, 2009
今日の一言@ニューヨーク: Against all odds… it’s a destiny.
しとしと、雨模様、8度と肌寒い月曜日。Blue Mondayとはよく言いますが、空はグレーで気分はブルーになりそうです。週末、17度の春日和とは一転して暗くなりました。
土曜日、アカデミー賞作品賞に輝いたSlumdog Millionaire(スラムドック・ミリオネア)を遅ればせながら観にいきました。日本では4月から公開のようですが、こちらでは1月から上演されていました。土曜日の夜は混むかもしれないと思い、5時開演にでかけました。お天気が良かったからか、劇場はガラガラ。
お話は、ムンバイのスラム出身のジャマル君がWho wants to be a millionaireというゲームショーに出演し、最高額の2百万ルピーの賞金を手に入れる直前、急に逮捕というところから始まります。スラム出身の若造が答えをどうして知っているのか、という尋問を受けます。その尋問のあいだに、ジャマル君の生い立ちからのゲームショーにでるまでの回想が次々に織り込まれていきます。
インドのマイノリティー、イスラム教徒の貧困層は巨大な都市ムンバイの一角にスラムを形成。ジャマル君とお兄ちゃんのサリム君はそんなスラムで育ち、貧しいながらも子供らしい生活を営んでいました。が、突然にイスラム教徒迫害暴動が起こって孤児に。ふたりは同じスラムで孤児になった女の子、ラティカちゃんと3人で様々な危険、裏切り、失望を経ながら、逞しく生き抜きます。そして3人は全く違う道を歩み始めますが、ジャマル君はいつまでもラティカちゃんを想い、いつかそれが愛情に。離れ離れになって成人してから出会ったラティカちゃんにit’s a destiny、と囁くジャマル君。さてさて、運命の赤い糸は、ふたりをむつびつけてくれるのか。そして彼は億万長者になれるのか?! といったワクワクのお話であります。
涙あり、笑いあり。アメリカでは a feel-good movieと言われており、確かに映画鑑賞後、ああ、気分が晴れる、どんなにひどい目にあっても良いことはあるさ、と思わせてくれます。
夜7時、劇場を出た私とダーリンは、さて、何を食べようか?もちろん、カレーにしよう!
イーストビレッジ、E6ストリートはLittle Indiaといわれるインド料理レストラン街に向かいました。シタールの音楽演奏付レストランなどもあります。でも結局、赤い唐辛子照明の装飾に惹かれて、南インド系レストランに入りました。ふたりで25ドル(チップ込み)というスラム並みのお値段でした。