Monday, December 6, 2010
今日の一言@香港: The growing influence of the mainland is inevitable.
英字新聞のSouth China Morning Postに、今朝、目を通していたら、「世界各地のチャイナタウンでマイノリティーになりつつある広東語」という記事がありました。最近、ロンドンのチャイナタウンの中華レストランでは、中国本土標準語(普通語:Putonghua)しか話さない人ばかりが目立つ、というもの。メニューの漢字まで簡体字になっている、と香港人は驚いたということです。一昔前までは、圧倒的に香港を含む広東省出身の広東語と広東料理が、海外チャイナタウンの「中国語」と「味」であったのに、今ではどんどん減っているとか。
そういえば、ニューヨークもマンハッタンのチャイナタウンでは広東語が主流ですが、クイーンズで10年くらい前から大きくなった新チャイナタウンは普通語であったことを思い出しました。
ロンドンは、英国領であった香港とその周辺からの移民が主流だった時代が長かったでしょうから、この変化は香港人には心理的に大きいだろうと想像できます。こんなところにも中国本土からの変化の波が押し寄せているのか。。。
香港では、今、大金持ちの中国本土の人が買占めて不動産価格をつりあげ、学校でも普通語での教育が始まるといった変化の中で、香港人はそのアイデンティティに敏感になっているように思えます。私も2005年に初めて来た時より、町で普通語を話す人をよく見かけるようになった気がしています。
日本ほどではないですが、香港は少子化が進んでいます。一方、中国本土から子供を産みにくる中国女性は増え続ける。。。香港パスポートを子供に与えたいのです。香港の病院では、その制限を始めたと聞きます。確かに、これはちょっとした脅威ともいえるかもしれない。
今日お昼に食べた鵝髀瀬、ここの焼鵝は自家製秘伝の味です。中途半端な美味しさではないんです、これ。凍奶茶(アイス・ミルクティー)と典型的な香港式ランチで43ドル(458円)。北京ダックよりずっと美味しく、こんな安いものが香港からなくなったら、どうしよう。
すでに海外チャイナタウンのレストランでは、広東語と普通語の逆転が起こっているという記事で、考えてしまいました。日本人の私にはよくわかりませんが、なんか、がんばれ、広東語!広東料理!といいたくなるような、一日でした。