台湾の日本統治は50年。その半世紀で日本化した街と人。今でもその当時の建物を利用した場所があちこちにあります。オシャレなブティックやカフェ、ライブハウスなどが入居する「華山1914」地区も、日本統治時代の酒工場の跡地を再利用したもの。アート・イベント空間です。また、古い時代そのままの剥皮寮の街並みのすぐ近くでは、昭和はじめの東京の商店街のような姿もちらほらと残っています。この地域には「龍山寺」があり、そこでは真剣に祈りを捧げる市民らの姿が見られました。
短い滞在でしたが、台湾の人は日本にとても好意的だった。古本や切手、コインなどを売るお店がならぶ地域で、そこのおじさんと話をしていると、台湾の政治が中国により過ぎることを危惧しているという。「中国の台湾省になってしまうくらいなら、日本の台湾県としてもらいたいくらいだ」と息巻いていたのが印象に残りました。